83インチ有機ELテレビを導入して3年。すっかり83インチというサイズにも慣れてしまいもう少し大きな画面で映画を観たいと思うようになりました。
テレビかプロジェクターか
実は私は遥か昔、学生時代実家に住んでいたころに140インチスクリーンにSONYの液晶プロジェクター&5.1chサラウンド環境を作っていました。また結婚した後も一度80インチスクリーンを導入していた事もあります。ただ子供が小さかったこともあり暗い部屋で映像を観るのは止めたんですよね。
そして今の83インチテレビを購入した2023年にもプロジェクター導入を悩みました。
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80インチ超4Kテレビを選ぶなら「mini LEDテレビ」か「有機ELテレビ」か【2022年モデル】
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でも我が家はリビングシアター。部屋を暗くしたりプロジェクターの電源やスクリーン立ち上げなど儀式的なものは相応しくないだろうとテレビを65インチから83インチに格上げするという選択を採りました。
これはこれで大正解だったと今でも思います。83インチ有機ELテレビの極上の黒コントラストやHDRの鮮やかさは3年経った今も心奪われます。でもやっぱり物足りなくなってきた。83インチ・・・普通の大きさだ。と。
前回もプロジェクターは儀式が必要なので避けた通り今回も第一候補はテレビで考えました。サイズアップを目的とするなら100インチクラス。でもなるべくリーズナブルに。というところから検討を開始。
TCLかハイセンスか
100インチクラスのテレビになるとぐっと価格感も上がってきます。シャープやパナソニックはサイズ的になさそう。ソニーは高すぎ。REGZAは候補に挙がるけど安くはない。そんな中、庶民の救世主と言えるのハイセンスやTCLの存在です。検討を始めた2026年2月時点での価格.comを見てもぐっと検討が現実的になるのがこの2メーカーでした。
| メーカー | モデル | 大きさ | 価格.com(2/1) |
| REGZA | Z970R | 100インチ | 937,090円 |
| REGZA | Z770R | 100インチ | 717,363円 |
| REGZA | E670R | 100インチ | 504,900円 |
| TCL | X11K | 98インチ | 1,406,000円 |
| TCL | C8K | 98インチ | 737,000円 |
| TCL | C7K | 98インチ | 629,930円 |
| TCL | C6K | 98インチ | 431,690円 |
| ハイセンス | U8R | 100インチ | 593,800円 |
| ハイセンス | U6R | 98インチ | 398,000円 |
| ハイセンス | U7N | 100インチ | 437,953円 |
ただ、とはいえ安ければいいという物でもありません。TCLやハイセンスのこのクラスは規格で言えば量子ドットmini LED。今私が使っているLGの有機EL(C2P)と比べてコントラストや鮮やかさで大きく劣るものに入れ替えると後悔します。
これらのモデルを調べていくと例えばTCLのC6Kなんかは安くていいんですがローカルディミングが512分割しかない。つまり512個しか光が照らせないのできめ細やかなコントラスト表現が苦手だと思うんですよね。有機ELは全てのドットがオンオフ出来るので4K=825万個の光です。桁が違いすぎます。
これがC7Kだと2048個、C8Kだと3840個、X11Kだと1万個を超えます。それでも有機ELとは桁が違うんですが、実機で見るとC8Kなんかは十分なコントラスト感を感じます。ビシッと黒が決まっている、これは輝度もあってのことでC8Kまで来ると輝度は5000nit。LGのC2Pよりも遥かに明るい(C2Pは1000nitも出ない)これによりコントラスト比もしっかり出せているのだと思います。
| モデル | ローカルディミング | 輝度 | コントラスト比 |
| X11K | 14112個 | 6500nit | |
| C8K | 3840個 | 5000nit | 7000対1 |
| C7K | 2048個 | 3000nit | 7000対1 |
| C6K | 512個 | 2000nit | 3485対1 |
光点の数で言えば断然有機ELなので暗闇にポツンと光る星などのぼやけなさは有機ELが上だと思いますが、その星の輝きは高レベルな量子ドットmini LEDは断然明るいと思います。
とまぁ、スペックで語りだすと細かい数字の話になってしまいますが、ズバリ店頭で実機を観て「これはダメだ」と思ったのはC6K。「可もなく不可もなく」はC7K。「これは有機ELと見間違うレベルのコントラスト感だ」と感じたのがC8Kでした。これにはパネルの影響もあります。
C6Kはマットなパネルで全く別物。アンチグレアのPCモニターのようで、映り込みはないんでしょうが輝きも感じません。C7Kはそこそこ。C8Kはグレアで透明感の高いパネルでした。その分照明の映り込みなどは起きてしまいますが、黒の沈み方と美しさは圧倒的にC8Kです。これなら今の有機ELから乗り換えても満足できると感じた1台。
でもここまで来ると価格も73.7万円。うーむ。C6Kなら同じサイズで43万円。約1.7倍。高い。最上位のX11Kは値段も別格なので検討外でした。
じゃハイセンスはどうか?というとC8Kに対抗しうるのはU8Rだけかなと感じました。パネルも下位モデルより一段上で、ローカルディミングは85インチで2940個でしたから100インチモデルならC8Kと近いレベル感だと思います、輝度は2000nit、コントラスト比も2000対1とスペック的にはC7Kと一長一短といった感じで値段はC7Kより安い59万円。TCLのC8Kに行かないならハイセンスのU8Rが正解かな?という感じです。
どちらも倍速120Hz、4K VR 144Hzにも対応して、ARRMやFS PremiumProにも対応、ゲーミングとしても問題ないスペック。HDR規格もHDR10+、DolbyVisionIQ に対応しているので基本はカバー。内蔵スピーカーもフルレンジ、ツイーターが2個ずつ+サブウーファーと近い構成。ストリーミング系はややハイセンスが優位でNHK+、FIFA+、WOWOW、DMM、BANDAICHANNELなどハイセンスでしか搭載していないサービスもありますが、それ以外の基本ストリーミングは当然どちらもカバー。
画質的に差が気にならないならハイセンスU8Rがお得、画面も2インチ大きいし対応サービスも多い。でも実際見比べてみるとTCL C8Kの方が明るく綺麗に見えるのも事実。ここで絞り切れずにいました。
パネルの違い
ハイセンスU7Nのパネル
何となく曇ったパネルで、こういったパネルは真っ黒を表現しようと思っても「パネルが真っ黒じゃない」のでそこが黒の限界値になるのです。

ハイセンスU8Rのパネル
U7Nよりはパネルに透明感があり、黒の表現力も違う印象でした。このレベルは欲しいですね。

TCL C8Kのパネル
全く透明感が違いますよね。ガラスのような透明感のあるパネルに完全な黒が表現されます。その分部屋の照明などの映り込みもクッキリ出てしまいます。

でも今の83インチの処分はどうする?!
実機も色々見比べて予算的に何とかなるならC8K。でも現実ラインはU8Rというところで大体決まってきましたので、実際の導入をイメージしていくことにしました。
まず今設置している83インチの有機ELを売却したい・・・。ん・・・83インチ有機ELってどうやって出荷したらいいんだろう。
前回の65インチの時はヤフオクで出品して落札者の方に直接引き取りに来てもらいました。ギリギリ素人で運べて車に乗るサイズ感だったのです。というのも65インチは設置も私と奥さんで行いましたし、多少動かしたり設置しなおしたりは素人で出来ると分かってたんですよね。
▶65インチ購入時の梱包

でも83インチ有機ELは無理だ。これは素人が手を出すと危険だし、第一乗る車も限られる。業者に頼むとしたら多分サカイ引越センターくらいしか扱ってくれない気がする。となるとヤフオクで出したところでそんなに大きな買値が付かないかもしれない。
▶83インチ搬入時。プロの方2人で設置頂きました。

ここで息子が言い始めました。「どうせ大きい画面で見るならもっと大きくしたいし、映画を見るならスクリーンで体験したい」と。
83インチ有機ELの処分に頭を悩ませていたところの提案だったので、うーむ、一度は切り捨てたプロジェクター案。再度考えてみるか。と一旦視野を広げることにしました。
設置できるのは110インチが限界
色々部屋の寸法を改めて測りました。今の設置状況はこんな感じです。

まずもってスクリーンを置くとすればテレビより手前になります。スピーカーと機器類が邪魔なのでそれは何とかするとして、実は我が家左側に白い壁が出っ張ってるんですよね。これの内側にスクリーンを置くと結局100インチまでしか置けません。それじゃテレビと変わらないので白い壁の手前にスクリーンを置く。今度はエアコンが邪魔。また右側のラックもなんだかんだ大きいのでそれよりもスクリーンが手前に来る事になる。
色々計算してみましたが、このスペースに置くには自立式の110インチスクリーンが最大かな。という事になりました。120インチもギリギリ置けなくはない。置けなくはないけどほんとに色々ギリッギリになって危険。更には視聴距離もテレビよりかなり手前に来るので視野角的にも厳しくなります。

120インチは感覚的な収まりも良いので目指したかったところですが、そこは諦める。一方100インチまで落とすならテレビでいいじゃん。になりますので、ちょうど中間の110インチ。これが良バランスでしょう。
そして83インチから110インチだと一見27インチしかサイズアップしていないようですが、視聴距離が近くなるので計算上140インチ以上になったインパクトがあるはずです。実家暮らしの時に実際置いていた140インチスクリーンよりも体感サイズが大きくなる気がします。また映画館のイメージだと中央より少し前くらいの視野角だと思われます。
とはいえ、近距離にスクリーンを置くことになる為、その分投影される映像がそれなりに綺麗でないと粗が目立ってしまうと思います。プロジェクター選びは重要。
またサウンドスクリーンにしてテレビとスクリーンの間にスピーカーをセットする案も考えたんですが、近距離で穴の開いたサウンドスクリーンを置いてしまうと「穴が見えてしまう」という懸念があります。
サウンドスクリーンはスピーカーの音を透過してくれる素晴らしい方式でまさに画面から音が出てくるので没入感にも繋がります。でも実際に店頭で比較してみましたが2m程度の近距離で見ると「穴が分かる」んです。穴が分かるという事は視聴していて画面にポツポツ点がある事になるので画質が台無しになります。
サウンドスクリーンはしっかり視聴距離が取れる方には最高ですが、我が家のように狭い空間にぎゅっと押し込めたい場合にはリスクを伴います。となると、スピーカーはスクリーンの両サイドに置くしかありません。この観点からも120インチはやっぱり厳しい。という結論になりました。
検討ポイント
・壁やラックの関係でスクリーンはテレビより数十cm手前に置く必要がある。その際エアコンへの干渉も注意が必要。
・視聴距離が近くなるのでサウンドスクリーンでは穴が目立ってしまう
・通常スクリーンにして左右にスピーカーを置くしかない
・コンパクトなスピーカーを置き、エアコンにも干渉しないスクリーンサイズとしては110インチが妥当
→120インチはスピーカーサイズを相当小さくしなければならず、エアコンも踏まえると結構低い位置にスクリーンが来る
→100インチは余裕が出来るがテレビからのステップアップ感が弱く、プロジェクター導入の意義が薄れる
次に考えるべきこと
さて100インチテレビにするかプロジェクターにするかという事で考え始めましたが、110インチなら何とか置けそう。という事で少しプロジェクターに心が揺れてきました。「儀式が嫌だ」とは言いましたが、前回と異なり、テレビも83インチで十分大きいので『Youtubeを観たりゲームをするときには83インチテレビで』『ちゃんと映画を観る時は110インチスクリーン』でと使い分ける前提なら儀式も悪くないと想像します。
もし改めてプロジェクター&スクリーンを導入していくとするなら次に考えるべきことは以下です。
ポイント
1.110インチスクリーンのサイズに合わせて、左右に置けるフロントスピーカーの検討
今使っているフロントスピーカーのVienna Acoustics Beethoven Concert Grand Symphony Editionは幅20cm程度とスリムが売りではありますが奥行きは40cmを超えます。これを110インチスクリーンの左右には置けない事が分かりました。でもこれ以上インチは下げたくない。となるとスピーカーを入れ替えるしかありません。Beethoven CGSEの音には不満がないのでこれよりコンパクトで満足感を下げないスピーカー探しはなかなか容易ではなさそう。
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2.フロントハイトスピーカーの高さを上げる
今フロントハイトスピーカーはラブリコの柱に設置していますが、この高さではスクリーンが被ります。サウンドスクリーンを選ばないのであれば音が透過しないので籠ってしまいますよね。という事で何とかスピーカーの高さを天井付近に持ち上げる必要があります。
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3.プロジェクターを検討する
我が家のリビングルームは構造的に長焦点プロジェクターを置く事は難しい(といって天吊りは面倒)ということで超単焦点プロジェクターを検討したいと思います。ただ、近距離投影なのでとにかく高画質なものが求められます。またリビング利用ですので照明を消していない状態でもそこそこ楽しめる明るさ。そして83インチ有機ELの黒の沈み込みと比べてもそれなりに満足したいので、いざ照明を落としたらしっかり沈み込む黒再現。せっかくなのでゲームも多少楽しめるよう遅延の少ないモデル。この辺りを条件に探してみる事にしました。
4.超単焦点用のスクリーンを選ぶ
これは正直超単焦点でいくならALRスクリーン一択かなと思います。品質が圧倒的に違うはずですので。
次からはこの4点に着手。110インチで140インチ体感を得る為の「プロジェクター導入プロジェクト2026」始動です。
