【レビュー】PS5で4K60pのUHD BD 映画を観てみました

PlayStation
スポンサーリンク

皆さんはUHD BD の映画で4K60pに対応した作品があるのをご存知ですか?

普通の映画は1秒間24コマです。4KでもHDRでも最新のVFXを使っていても基本的に映画は24コマというのが当たり前でした。

でも、1秒間60コマで製作されたUHD BDがあります。アン・リー監督が製作した「ビリー・リンの永遠の一日」と「ジェミニマン」です。おそらく現在発売されているもので4K60pのUHD BD 映画はこの2作品しかないと思います(環境映像系では他にもありますが)

再生環境

この2作品のUHD BDを購入しましたので、Playstation5で観てみたいと思います。

ところでPS5でメディアコンテンツを楽しむときにはメディアリモコンで操作するのが最適です。必要な操作は全部できますしコントローラーと違って操作に迷う事もありません。PS5の電源オン、操作、電源オフまでこのリモコン一つで完結するのでとても使い勝手がいいですね。

ちなみに電源オフの状態からUHD BDを挿入するか、メディアリモコンでPS5を起動させると最初から「メディア」のメニューが開くのもいいですね。ゲームに関する画面を一切表示させず、まさに快適なUIのマルチメディアデバイスを操作している印象です。

AVアンプはDENONのAVR-X4700H。サラウンドはもちろんドルビーアトモス

PS5でもUHD BDであればドルビーアトモスに対応出来るのは以前も記事にしたとおり。

フロント2チャンネルはLuxmanのC-800Fを経由して、ROTEL RB-1592SEバイアンプでinfinity IRS-SIGMAへ出力。

センター、サラウンド、サラウンドバック、イネーブル、イネーブルバックはAVアンプから直接出力の計11チャンネルスピーカー構成。テレビはLGの65C9Pです。

ビリー・リンの永遠の一日

まず1本目は「ビリー・リンの永遠の一日」劇場公開時には何と4K120pで公開されていた作品でUHD BD化する際に60pに編集されています。実際に再生すると最初にこちらのようなメッセージが表示されます。

2004年イラク戦争。味方を助けるため、危険を顧みずに飛び交う銃弾の中に身を投じたビリー・リン(ジョー・アルウィン)。その雄姿が偶然ニュースにとりあげられたことで国の英雄になった彼とチームは、一時帰国の間に全米凱旋ツアーに駆り出される。故郷の歓迎に再出兵をためらう気持ちが芽生えるビリーであったが、同時にその歓迎への疑念も生じる。そして、いよいよ戦地へ戻る前日、ツアー最大の目玉となる感謝祭のアメリカン・フットボールのハーフタイムイベントに迎えられたビリー。大歓声の中、彼は戦地を回想する…。

この映画、アメリカで全く成功しなかったそうで日本では未公開作品でした。でもUHD BDではちゃんと日本版として発売されたんですね。実際観てみたんですが、これが思ってたよりは面白かったです。戦争映画ですが戦争のシーンは回想でしか出てこず、本編はずっと「一時帰国中に英雄ともてはやされる兵士」が描かれます。ですが、兵士達にしか分からない戦地でのリアルと、それを少しの映像と脚色された物語でしか知らないアメリカ民間人達との気持ちのギャップが、丁寧な描写で描かれている作品です。

さて肝心の4K60p部分ですが特典映像で制作者側が述べている通り「60pだからといって動きの多いシーンを増やすのではなく、静かな動きの中でもその滑らかさがリアリティを生むんだ」という製作思想がしっかり活きていると思います。会話シーンでは登場人物が比較的アップで映され、4Kで描かれる顔のシワ、シミ、凹凸、汗などの生々しさ。そしてそれが60コマという肉眼で観ている世界に近い滑らかさで表現されることで驚くほどの実在感を感じさせてくれています。

テレビ側の情報を確認すると4K/60p/HDRで受信出来ている事が分かります。

4K60フレームで出力されている

また後半のショーと戦争の回想シーンは圧巻で、4K、60p、HDR、ドルビーアトモスの全ての効果がこれでもかという具合に視聴者に迫ってきます。正直めっちゃくちゃ綺麗です。今まで観た4K映画と比べてもワンランク上という事が分かります。これは撮影時からフル4K120pで徹底した拘りの映像製作になっているからだと思います。ああ、本物のフルスペック撮影だとここまで映えるのか!と。

民間の人たちが盛り上がれば盛り上がるほど、兵士達との心理ギャップが大きくなっていくんですがそれがこのド派手な映像美だからこそ益々効いてくるんです。

確かに盛り上がりの少ない映画でした。シナリオもやや冗長でしたが、逆にそれが「1日」を丁寧に描く演出とマッチし、観終わった後「ビリー・リンの永遠の一日」というタイトルの深みを感じましたね。

ジェミニマン

2本目はジェミニマンです。

アン・リー監督が4K120pで公開、4K60pでUHD BD化した2本目の作品。前回のビリーリンが若干大人しめの演出だったのに対し、今回は60コマを活かしたシーンがバリバリに出てくるハイスピードアクションとなっています。

引退を決意した伝説的スナイパーのヘンリー(ウィル・スミス)は、政府に依頼されたミッションを遂行中に何者かに襲撃される。自分のあらゆる動きが把握され、神出鬼没な暗殺者に翻弄されるヘンリーだったが、その正体が秘密裏に創られた“若い自分自身”のクローンだという驚愕の事実に辿り着く。なぜ自分のクローンが創られたのか? なぜ彼と戦わなければならないのか? そして、謎の組織“ジェミニ”の巨大な“陰謀”と、その“真相”とは――?最強のベテランスナイパーと、23歳のクローンという“2つの世代”を見事に演じ分けたウィル・スミス。まるで現在と30年前の彼が共演しているかのように見紛う、究極の対決が実現!

こちらも再生するとまず60コマ作品である事が表示されます。

テレビの受信情報を見ても4K60p/HDRになっています。

4K60pで出力されている

ビリーリンを観た後の2本目でしたが、ああ。60フレームってここまで滑らかなんだ・・・という事を改めて実感させられました。

水の揺らめき、泡や火の粉の舞い方、バイクで走り抜ける街並み、ハイスピードな格闘シーン、そこかしこで美麗さに目を奪われます。ここまでくると4K60pのデモ映像をずーっと観ているような気分で、その高画質なデモ映像の中にウィル・スミスが演技しているという不思議な感覚に襲われます。

普通に写真を撮ると下の画像のようにブレます。これが4K画質でクッキリハイスピードでブレずに見えると考えてみてください。いや、これは新次元の映像感覚です。

特に格闘シーンなんて、凄い速さで殴る蹴るの応酬なんですが、その一つ一つがきちんと見えるんです。ついつい「見える、僕にも見えるぞ!」と言いたくなります(笑)

今までの映像は自分の視力の問題ではなくて「映像がブレていたのか」という事を発見させてくれましたね。そしてそれが4K解像度で、鮮やかなHDRで描かれてるんですからこれはもうデモ作品として見ても楽しい映画でした。

本パッケージは通常BD版も同梱されていましたのでこちらも視聴してみました。

UHD BD版と違って、こちらは24コマです。HDRも非対応なのが残念ですが、いやBD版を観ると「ああ、今まで観てきた普通の映画だわ」と感じました。24コマというのはカクついてるというよりは、何というか良く言えば「空気感がある」悪く言えば「モヤっとモッタリしている」映像です。人の顔も、風景も、アクションもどれもキレがなく昔ながらの映画を観ている感じ。

もちろん2Kという事でそれだけでモヤっとはするんですが、やっぱり24コマSDRとなるとガクっと映像の質が落ちるのが分かりますね。

なるほど、映画が優れているというよりは、4K/60コマ/HDRの映像美が凄いんであって、もちろんそれを監督含む製作陣は狙って作りこんでいるので、そのスペックで観て初めて気づく、心に迫る、それ自身が「この映画の魅力」という事になる訳ですね。

ですから監督の見せたいものを観るには「4K/60p/HDR/ドルビーアトモス環境」じゃないとダメなんだと思います。

まとめ

今回は非常に珍しい4K60pの映画作品を2本観てみました。

4K/60p/HDR/ドルビーアトモスで楽しむ映画は最高のエンターテイメントコンテンツだと思います。正直今後のUHD BDは全部このスペックで製作して欲しいとすら思いました。60コマ映像は映画的ではない、普通のテレビドキュメントのようだ、という批判もあるようですが、私は手放しで歓迎します。

今回の2本の映画自体はそこまで傑作と呼べる感じではなかったですが(笑)、この環境で観てこその映画だと思いましたので、機会があれば是非皆さんも環境を揃えて観てみて頂ければと思います。

あ、そしてPS5の画質は十分綺麗だと思いますよ。私はUHD BD再生画質としてPS5は満足できる品質だと感じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました