映像機器

LG 有機EL 4K120hz対応テレビ比較(2021年6月版)

2021年モデル4機種に記事アップデートしました。

LG 有機ELに2021年モデルが発売されましたのでRtingsでの評価を過去モデルと比較してみたいと思います。

以前は2020年12月にCX、BX、C9、B9の比較を行いました。

今回はここに2021年モデルを加えてみます。今回は上位のG1まで並べてみたいと思います。※CXなど一部で数値や評価の見直しが掛かっていたものは置き直しました。

適正評価

まずは適正評価です。

2021年モデルは映像エンジンが第4世代となり、更に映像に磨きがかかった・・・はずなんですがRtingsの評価ではあまり奮わない結果となっています。

多少の凸凹はあるもののほとんど評価が上がっていません。特にゲームやHDR映画でCXよりC1がややポイントダウンしているのは残念ですね。たかが0.1ポイントですが、そのポイント差をつける違いがあるとRtingsは評価した訳です。

ざっと分類すると同じグレード同志は互角。最初はC1とA1しか出ていなかった2021年モデルでしたがG1、B1も出てきた事によって、A1が完全に廉価モデルという位置づけになりましたね。

輝度

では次は輝度を見てみます。過去に見てきたのと同じようにSDRとHDRで比較。最新モデルでは更にHDR Gameモードの数値もありましたが、旧モデルと同じ条件で比較するために通常HDRでの比較です。

これはなかなかショッキングな結果です。

メインストリームのCシリーズを見るとHDRピークではC9>CX>C1と世代が新しくなるごとに輝度が落ちています。Rtingsの評価点でも確実に落ちて行っていますから実際暗くなってるんじゃないでしょうか?

そしてG1がC9と同等の輝度になっていますので、C9の進化系としてはG1を見据えたいところですね。HDR輝度はBとCで大きく異なりますので、輝度を重視するならCシリーズ以上を選びたいところです。

SDRピークは軒並み2021年モデルでは落ちています。

色関連&パネル能力

最後は色関連とパネル性能に関わる部分です。

まず目につくのがC1はプレキャリブレーションの評価が非常に低くなっています。購入する場合はしっかりキャリブレーション調整をしたいところですね。

次にグラデーションもCシリーズは世代を追うごとに評価を落としているのが気になります。一方B1がなぜか気を吐いています。

均一性、レスポンスタイム、反射などはほぼ互角といったところ。BFIは60hzまでしか対応していなかった2019年モデルがやや低評価となっています。

インプットラグについてはさすがに着実に性能アップしています。4K/60hz/HDRでの2021年モデルは非常に優秀ですね。A1は4K120hzに対応していないのでスコアがありません。

A1は色んなところで廉価性能となっていますが、一番のポイントが4K120hzに対応していないというところですね。本記事タイトルに「4K120hz対応」と書いておきながら非対応モデルを並べてすみません。

色/パネル関連ではB1の安定感が光りますね。

お奨めモデル

さて、では今一度全体をまとめてみます。

正直Rtingsのスコアだけを見ると2021年モデルでの進化はそれほど感じません。G1はさすがフラグシップというところでしょうか。

輝度を重視するならむしろC9が最強でした。現在普通に買えるモデルと考えるなら底値に落ちたCXが一番お買い得でしょうか?対応規格やストリーミングサービスアプリなど基本的な仕様では2021年モデルの方が優れていると呼べるポイントはあまりないかもしれません。

上位モデルG1について

G1にはOLED evoと呼ばれる新世代パネルが搭載されており、更に色の再現性や明るさが強化されています。従来よりも高輝度との情報もありますがRtingsの評価ではC9同等というちょっと判断が難しいスコアになっています。

C1も実はevoパネル搭載でロックが掛けられている?という情報もありますが、事実だとすればLGのコストと製品戦略によるものかもしれませんね。

2021年モデルのゲーム機能強化について

基本仕様で2021年モデルはそれほど進化がないと言いましたが、実は最も特徴的なのは「ゲームオプティマイザ」という白飛びや黒潰れを補正してゲームプレイしやすくしてくれる機能です。ブラックスタビライザー、ホワイトスタビライザーにより細かくパラメータ調整できるほか、標準の他、FPS、RPG、RTSといったジャンルを選ぶことでお奨めの設定にしてくれるようです。従来は黒潰れを抑える為に明るさを上げると今度は黒浮きして液晶テレビのようになってしまうというジレンマがありましたが、このオプティマイザ補正でどのくらい表現力が上がっているのかは気になりますよね。

他にもゲーム関係では、トーンマッピングで「HGiG」に準拠したモードが追加されゲームのHDR表現が強化されたり、Xbox SXでのDolbyVisionと4K120hzの同居がファームウェア対応で出来るようになるなど最新世代のゲームを楽しむには興味深い強化が図られています。

4K120hz DolbyVisionについては2021年モデル、2020年モデルがアップデート対応になるようで2019年モデルのC9/B9は非対応になるみたいですね。

簡単にまとめるとこんな感じになりそうです。

G1C1B1A1CXBXC9/B9
4K120hz
4K120hz DolbyVision
ゲームオプティマイザ
evoパネル
HDMI搭載2.1×42.1×42.1×2
2.0×2
2.0×42.1×42.1×2
2.0×2
2.1×4

価格差を考えればBシリーズよりCシリーズの方がお勧めです。また実勢価格で言えば2020年モデルはリーズナブルなのでコスパで考えればCXは相当お買い得でしょう。とはいえ、ゲームをプレイされる場合には新世代のゲームオプティマイザは気になるところ。ただ2021年モデルでいくならevoパネルのG1まで行ってしまうという手もあります。

私は昨年CXとC9を比較して、敢えて底値に近付いたC9を選びましたがPS5やXbox SXを4K120hzで楽しむのに問題は感じていません。いや、確かに黒潰れは気になりますのでそこが改善しているなら2021年世代は価値がありそうですが、何となく「もう一声」で2022年モデルを待ちたいところです。

Rtingsスコアという面では2020年モデルもそれほど驚きがありませんでしたが、2021年モデルは更に今一つパッとしませんでした。但し、ゲームオプティマイザなどゲームプレイに拘る方にとっては2021年モデルは大きな一歩なのかもしれません。

私の今の感覚だと
1位:コスパ抜群のCX
2位:ゲーム機能が強化されつつお買い得なC1

3位:輝度、機能、パネル最強のG1
という感じでしょうか。

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