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Gear VR レビュー2【ゲーム編】

とにかく買ったら色々遊んでみないと何も言えません。という事でどどどっとゲームをインストールしてプレイしてみました。有料ゲームも気にせずじゃんじゃん購入。ネットやランキングで評価の高そうなものを色んなジャンルから選んでみました。

正直相当辛口に評価します。「スマホVRにしては・・・」なんていう甘いレビューではなく、VRとして見るならPSVRとの比較、スマホゲーとして見るならVR以外の今どきのスマホゲーレベルの目線で見ます。

END SPACE(有料:790円)

スマホVRのド定番ジャンルの宇宙シューティングモノ。正直コレ系のゲームは安物スマホVRの世界でも腐るほどあるので一番まともそうなものを最初からチョイス。でもやっぱり単純な宇宙シューティングで、飛んでいる敵をカーソルを合わせて撃つ。加速してワープゾーンに向かう。といった単調な作り。今後ステージを進めば盛り上がるのかもしれませんが、最初のステージであまり引き込まれず飽きそうな雰囲気。個人的には790円の価値は感じませんでした。

またスマホVR系はとにかく体をぐるぐる回転させます。ここがPSVRとは違うところ。PSVRはぐるぐる回転したらケーブルが絡まりますので、それ以外の方法(コントローラや演出)で回転させますが、スマホVRはお構いなしです。

VR対応じゃないスマホゲーなら無料レベル。

評価:30点

VR KARTS SPRINT(有料:490円)


要するにマリオカートです。落ちているアイテムを拾うとランダムで武器になり、その種類も結構マリオカートの影響を受けたものばかり。それがVRで楽しめる。という意味では悪くないんでしょうが、なにしろ完成度がマリオカートと比較にならないくらい低い。操作はコントローラを傾けてハンドル代わりにする感じで操作感は悪くないですね。

VR対応じゃないスマホゲーなら余裕で無料レベル。金取ったら怒られる。

評価:10点

OVERTAKE VR(有料:390円)


これ購入前はかなり期待したんですよね。おお。PSVRのドライブクラブみたいなやつか!って。でも実際買ってみたら全然でした。とりあえず10ステージちょいくらいプレイしてみましたが一度もカーブが出てこない。延々直線道路。これまさかずっと直線しかないの?!画質もしょぼいし、ゲーム性も低い。

VR対応じゃないスマホゲーで言えば「アスファルト8」の方が100倍いい出来。比較するのも失礼。

評価:20点

DreamFlight(有料:290円)


空中フライト系のゲームで頭を動かして操作。音ゲー要素があり、空を飛んでいるダイヤ(クリスタル?)を取るとBGMに合わせて音を出す演出あり。シンプルなポリゴンと幻想的な世界観で画質の低さを上手く誤魔化している感じもするけど、結局質は低い。

VR対応じゃないスマホゲーだとしたら無料でも1回しかプレイしない。

評価:20点

LAND'S END(有料:590円)


こちらもシンプルなポリゴンで雰囲気を作りつつ、点と点を繋いでいくパズル要素を取り入れたアドベンチャーゲーム。ちょっと進めていくと確かにパズルは少し頭を使う要素が出てくるけど、しょせんはミニゲームレベル。据え置きゲーム機の中の謎解きパズル要素の方が格段にクオリティが高い。

VRじゃなければもはや何の面白さもないレベル。VRだから雰囲気を感じるかな。

評価:30点

SMASH HIT(有料:290円)


スタートすると強制的に前にスクロールしていく。頭でカーソルを動かしコントローラーで弾を発射。壊すと弾が補充できるオブジェクトと、ぶつかると弾が10発失われるオブジェクトがあり、弾が尽きるまでどこまで進めるか。という強制スクロールゲー。コンセプトはシンプルで、人工的なオブジェクトしか配置しない事で画質の悪さも感じさせない作り。ミニゲームとしてはそこそこの出来じゃないかと思います。

ステージごとにセーブされるのでもう一度やってみようかな。という気にはさせるも、単調なゲームなので数回やれば十分か。

評価:40点

DEATH HORIZON(有料:490円)


これも結構期待した王道ゾンビFPSゲー。ただ、紹介されているゲーム画像と比べて実際の画質は圧倒的にチープでした。シューティングの快感度合いも低い。

これもVR対応じゃないスマホゲーだと無料レベル。一方、通常スマホゲーでは有料のFPSゲームが幾つかあるが、そちらの方がよっぽど高品質だし、それをVR化して欲しい。と思います。

評価:20点

OCEAN RIFT(有料:990円)


これは正直ホントに驚いた。雰囲気からPSVRで話題になったVR WORLDの「オーシャンディセント」に近い作品かと思いきや、もうスクリーンセーバーの水族館モノレベルのチャチな作品。990円も取られたことが未だに信じられない。というかこれを有料で売ろうとした意味が分からない。

評価:10点

CUBE RUN(無料)


もうスクショで想像できますよね。強制的に前にスクロールするランゲーです。普通のスマホゲーで無料であるやつに似てますが、それを低画質にしたようなゲーム。

評価:10点

MR CAT'S ADVENTURE(無料)


主人公の猫を動かして敵を倒しながらゴールに導くパズルゲーム。もうこれをなぜVRで出そうと思ったのかが分からないゲームです。普通のスマホゲーで良かったんじゃないかと・・・。VRなので立体感はありますが、要するに3DSの立体視と変わらないプレイ感でした。ゲーム自体はちょこっとしかやってませんが、ステージが進んでパズル要素が強くなっていけば面白いのかもしれません。

評価:10点

DEFENSE GRID2(無料)


かつてスマホゲーの代表ジャンルの一つにもなったタワーディフェンス系です。というかまんまです。それがVRでミニチュアが動いている感じで楽しめる。とにかく画質が粗いので敵も味方もあまり分かりません。ちょっとプレイし続けるのはしんどいゲームじゃないかな。タワーディフェンスなら普通のスマホゲーとしてやる方がいいと思います。

評価:10点

FACE YOUR FEARS(基本無料:作品内で有料コンテンツあり)

これはVR体験のデモコンテンツといっていいと思います。写真にあるのはロボットにつかまってビルの屋上に放置される鑑賞コンテンツで、高所の恐怖感を味わえる作品。悪くはないので一度プレイしてみるといいと思います。その他色々コンテンツがありますが1つ90円で買えるようです。数分のコンテンツだと思いますが、ゲームセンターで遊んだと思えば悪くない価格かと。

評価:40点

DEAD AND BURIED(無料)


見ての通り固定画面でのシューティングゲーム。いくつかのWAVEが終わればクリア。というパターン。無料にしてはちゃんと作られていて画質もいいです。これはプレイしてみるべきゲームの一つですね。ゲームセンターでガンシューティングをやってみた。という感覚に近いかな。ただこれも、PSVRの「UntilDawn」と比べると可哀そうなくらいチープ。

評価:30点

EPIC ROLLER COASTER(無料)

これはショボい。正直スマホVRの無料コースターモノと変わらない。GearVRの専用アプリで作る意味はない。

評価:10点

BLADE RUNNER 2049(無料)


これはゲームではなく鑑賞作品。想像以上に高画質で空飛ぶTAXI(だよね?)に乗ってカーチェイスを繰り広げるアトラクション。USJなんかにあるライド型アトラクションのVR版だと思えば、これを無料で楽しめるのは最高じゃないかと思う。ただ酔う。酔わない人は是非観てみたらいいと思います。

評価:50点

とりあえず今回の評価はこの辺りまで。他にも幾つか体験しています。

ということで有料/無料含め20コンテンツ位を遊んでみました。評価をまとめます。

1.PSVRの高品質コンテンツに迫るようなアプリは1つもない。

確かにPSVRのように数千円するゲームがないので比較するのはおかしいのかもしれませんが、専用プラットフォームとして開発しておきながら数千円取れるクオリティのゲームを作らない。というのはもったいない話。これはデバイスのスペックではなくコンテンツレベルの問題。有料アプリもあるがどれも全て無料ゲームレベルのクオリティ。むしろ今どきのスマホ無料ゲーの方が良くできています。

逆に無料ゲーム集。たまにもうちょっと作り込んだ有料ゲームがあります。と言われれば、そんなものかもしれません。そもそもPSVRなどと同じ土俵ではないです。

よくVRの比較で、解像度や視野角、画質表現などをされる方もいますが、確かに基礎スペックではGear VRは負けていないでしょう。むしろ解像度なんか高いくらいです。でも大事なのはコンテンツなのでスペック比較に意味はありません。

2.位置トラッキングがないのでどうしても現実感は落ちる。

どんなに高画質にしても位置トラッキングがないので没入感が生まれません。例えばコントローラ操作もポインタとしては十分機能しますが、ポインタ座標を変えずに上下左右や前後に動かしても画面内では反応してくれません。身体の反応も同じで、障害物が迫ってきても体で避ける事が出来ません。身体を動かしても視界ごと動くので仮想現実とは感じないのです。これはPSVRとの決定的な違いで、且つ仮想現実として本来なくてはならない要素がGear VRにはないという事なのでVRゲームとしての体験クオリティを上げるのは難しいでしょうね。

3.安物スマホVRと比べれば確かにレベルは高い。

そうは言っても、安物のスマホVRと比べれば確かに品質は高いゲームが多いです。ちゃんと独立したゲームとして成り立っています。ホームUIもありますしプラットフォーム内でエコシステムとして完成しているのもいいですね。なので安物スマホVRよりはGearVRの方がVR世界を楽しむことが出来るでしょう。

結論1)

VRを本当に楽しみたいならGear VRは買わずにお金を貯めてPSVRを買いましょう。PSVRには「本物のVRゲーム」があります。(それでもフルサイズゲームとしてはPSVRもまだまだです)

結論2)

動画ビューアなど限定的な使い方+たまにミニゲームと考えれば、ケーブルレスでどこででも(外出時でも)楽しめるVRゴーグルとしてGear VRは最高の規格でしょう。(今後DayDreamに取って代わられるのかもしれません)

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