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【解説】10万円以下で買える4K60hz 32インチ液晶モニター比較&「EW3280U」を選んだ理由

4K32インチ液晶モニターBenQの「EW3280U」を購入しました。発売してから2年も経つモデルですが、色々調べた結果我が家のニーズに最も適したモニターがコレでした。

そこで同じようなニーズの方の参考に、どんな点で他の候補と比較したのか、他の候補を脱落させてEW3280Uが残ったのはなぜか?を解説してみたいと思います。

我が家が液晶モニターに求める条件

まずこれまで利用していたのは28インチ4K液晶のJAPANNEXT「JN-T280UHD-NS」です。

4Kモニター JN-T280UHD-NS レビュー

2017年最後の買い物?!としてパソコン用のディスプレイを買い替えてみました。 JAPANNEXTの「JN-T280UHD-NS」です。 http://japannext.net/?page_id=4 ...

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もうかれこれ5年くらい使ってるんですが、その前も27インチ4Kモニターを使ってたんですよね。ずっと4K。

でも、27~28インチクラスだと「ドットバイドット表示」では文字が小さくなりすぎるので150%拡大で使ってきました。4Kを150%で表示させると、WQHDのドットバイドットと同じドットピッチ(見え方)になるので、28インチならわざわざ4Kを買わなくてもWQHDを選ぶ方がいい。という方もいます。

私はそれでも4Kディスプレイを選びたい派でして、写真や動画を表示させたときにきちんと4K表示できるので4Kを選んできました。でも、そろそろ作業領域を広くしたい・・・と感じて来たんです。

我が家のニーズ

  • 私 → 素材や参考ページを見ながらブログを書くので2枚のウインドウを広く並べたい。たまに動画編集も。
  • 妻 → Excelでの作業や、POP作成などをするので作業領域が広い方がいい
  • 息子 → 動画編集をする機会が多く、作業領域が広い方がいい
  • 娘 → 元々動画編集、創作などを行っていましたが、これから大学でMacbookを使って動画制作をする機会が増える

作業領域を広げるためには今の28インチで拡大率を小さくする方法が一つですが、試しに125%にしてみたところ「これでもいけなくはないかもだけど普段はツライ」という印象でした。それであれば32インチクラスまで画面を大きくして4K125%にするのが最適だろうと想像しました。

解像度と拡大率の関係性

ちょっとここでシミュレーションしてみましょう。4K28インチ150%から4K32インチ125%にすると見え方はどうなるのか?

解像度ピクセル数通称
100%3840×2160829万44004K
125%3072×1728530万8416デジカメで言う5M
150%2560×1440368万6400WQHD

4Kを150%するとWQHDと同じ解像度になります。でももちろんこれはWindowsのテキストやアプリ全体の拡大であって、写真などを観るときにはドットバイドットで表示されるので4KとWQHDのいいとこどりとも言えます。逆にアプリが拡大に対応していないと文字がぼやけたり滲んだりする可能性もありますので、150%表示で使うなら最初からWQHDディスプレイを選んだ方が安全と言われる事もあります。ここはまさに好みの違いで人によってどっちを推すかは分かれるようです。

一般的にドットピッチは0.231mm~0.282mmくらいが最適とされています。さてでは27~28インチから31.5~32インチに画面が拡大したらドットピッチはどのように変化するでしょう

100%125%150%
27インチ0.156mm0.195mm0.233mm
28インチ0.161mm0.202mm0.242mm
31.5インチ0.182mm0.227mm0.272mm
32インチ0.184mm0.231mm0.277mm

いかがでしょう。27~28インチの150%と31.5~32インチの125%がほぼ同じで、最適とされるドットピッチのギリギリであることが分かります。こう考えると28インチ125%でもギリ使えるかなと思ったドットピッチは0.202mmだったんですね。そりゃ小さい訳です。

私は今28インチ4K150%なので、ここから32インチ4K125%に換えるとちょうど28インチから27インチに換えたのと同じような文字の縮小になるんだと思います。全然余裕でしょう。むしろちょうどいい。

こう考えると31.5インチと32インチはたかが0.5インチですが、32インチだと0.231mmで最適とされるドットピッチ範囲にピッタリ収まります(それでも四捨五入しているので厳密にはやや足りない)。もし選択肢があるならやっぱり少しでも大きい32インチを選びたいですね。誤差でしょうけどね。

条件まとめ

さて、お気づきかもしれませんがPCでゲームをやる人間がいません。いや、息子はSteamでちょこちょこゲームやるんですがガチfpsプレイヤーがいないんです。且つ、我が家ではXbox SXやPS5は4K120hz対応有機ELテレビでプレイしているので、PCモニターにコンシューマゲーム機を接続する事もありません。ですからリフレッシュレートは60hzで十分。

そして伴って応答速度もそこまで求めません。正直1msでも5msでも10msでもあまり選択要件にはならないところです。

次に、色域ですがこれは多少なりともあった方がいい。写真を加工したり、子供たちは動画作品を作ったりしますしAdobe RGBの精度を求めるまではいかなくとも、DCI-P3のカバー率はそこそこ高いと安心。特にMacbookとも繋いでいくなら色味が大きく変わらない方がいいでしょうし。

あと、32インチはやっぱり大きい。28インチでちょうどいい環境に32インチを置くと視線の移動が大変になると言います。また視野角が大きくなると色変化も気になります。そこで湾曲モニターなんて面白いんじゃないか?とも考えました。もちろん必須ではないんですが調査の中に入れたい要素。

選定条件

  1. 4K&32インチクラスの画面(4K125%拡大で使用したい)
  2. リフレッシュレートは60hz以上(でも60hzでOK)
  3. DCI-P3 95%以上の色域カバーがあると良い
  4. USB Type-C(Thunderbolt)に対応しているとなお良し
  5. パネルもIPS、VAどちらも一応候補に入れて置く。我が家のニーズ的にIPS優先。さすがに至近距離32インチなのでTNは無しで。
  6. 湾曲モニターあるいは視野角の影響を受けづらいもの
  7. HDRはDisplayHDR規格に対応していると良いが、HDR動画視聴は有機ELテレビがメインなので必須とまではいかない
  8. 価格は5万円前後で決めたい。今回クリエイター仕様など10万円以上は検討外

条件にならない事

  • 応答速度は特段気にしない
  • 高さ調整機能の有無。台で調整したり、無理ならアームを付ければ良いかなと。

必須条件を満たすもので5万円前後のモニターを候補に挙げてみました。そして「できればクリアしたい」という点でどこまで条件に合うか?を調査していく事にしたのです。

結果購入した「BenQ EW3280U」を含めて候補に挙げたのは下記8モデル。興味を持ったきっかけと何故脱落させたか?をご紹介します。我が家では脱落となっただけで、他の方にはお勧めしたいモデルばかりです!

検討した8モデル

  • BenQ EW3280U
  • KEIAN KEWIN-4K32BH
  • MSI Optix MAG321CURV
  • Dell S3221QS
  • LG 32UN650-W
  • HUAWEI MateView
  • MSI Creator PS321URV
  • Dell U3223QE

候補モデル検討

それぞれのモデルの検討きっかけや脱落理由をご紹介する前に、ざっと私が気にしたポイントを一覧にしました。私が購入価格を調べた時の安い順に並べています(ちょうど超PayPay祭りがあったので価格.com、Amazon、超PayPay祭り、Dellは直販などで比較)

購入したBenQは価格で言えばちょうど真ん中くらいでした。

●画面とパネル

基本的には31.5~32インチを選択。HUAWEIのMateViewだけは3840×2560(3:2)という変態仕様ですがこれがまたそそられてしょうがなかったです。つまり横幅は27インチクラスの使いやすさで「縦に伸ばす」というアイデアですね。縦の情報量が増えると作業が捗るというウルトラワイドとは逆の発想が凄いと思いました。

31.5インチと32インチは世間的には同じクラスとして扱われますが、たとえ0.5インチでも大きい方がいいなと個人的には思ってました。体感できないレベルでしょうけど。なんでこの2サイズ作ってるんでしょね。

そして形状ですがVAは視野角的に不利なので湾曲モニターの相性がいいと思いました。IPSは近い距離で視野角広く見ても発色が変わりにくいので、フラットのIPS、湾曲のVAのどっちが見え方がいいか?興味がありました。

唯一KEIANだけが「VAでフラット」そして「グレア」と尖ってます。私、実はグレアが好きなんですよ。光が反射して目が疲れると言われても、作業にはノングレアが合うと言われても、やっぱり光沢の鮮やかさ、色の深みは大好きなので候補に入れました。

●画質

次に画質性能です。もう分かりやすく輝度は値段に比例します。またDisplayHDRや色域カバーも価格と比例してきます。一方コントラストはVAがやっぱり高い。この辺りはパネルの特徴差ですね。一番上のKEIANはここは非力ですよねー。VAなのにコントラストも低いですし、色域カバー率は情報すらありませんでした。「安い!」「グレア!」というめちゃくちゃ尖がった部分でどう評価するか?だと思います。

Dell S3221QS

一番最初に興味を持ったのはこれ。Dellの湾曲ディスプレイS3221QSです。

モデルS3221QS
画面サイズ31.5インチ
形状湾曲(1800R)
パネルVA
輝度300cd/㎡
DisplayHDR非対応(HDR10)
コントラスト比3000:1
応答速度4ms
リフレッシュレート60hz
色域sRGB 99%,DCI-P3 90%
USB Type-Cなし
スピーカー5W

今の28インチから32インチクラスに画面を大きくすると、どうしたって視野いっぱいにディスプレイが広がります。そうなると画面の端はどうしたって見づらい。視野角も広がっちゃう。「だったら湾曲でしょう!」というのが最初のアイデア。

S3221QSはVAですが、VAはそもそもコントラストが高く、黒も沈む。弱点の視野角を湾曲で補えば実は最適なモニターになるんじゃないか?!と思いました。S3221QSはコントラスト3000:1、sRGBは99%、DCI-P3も90%カバー。Display HDRこそ対応していませんが我が家のニーズからは十分な仕様。

注文しちゃおうか。と思ったんですがDellって直販でしょっちゅう値段を変えてくるんですよ。調べてる最中にも値段が変わりましたが、実はもっと昔の方が安く出ていた事すらある事が分かりました。うーん・・・昔より高くなってるのに買うのもなぁ・・・しかもDell直販は在庫がなくて納期が結構かかりそう。かといってもっと高いAmazonで買うのも癪だなぁ・・・とモヤモヤしていました。

MSI Optix MAG321CURV

ではS3221QSに代わるものはないか?と見つけたのがMAG321CURVです。これは最後の最後まで候補として残ったモデルです。

モデルOptix MAG321CURV
画面サイズ31.5インチ
形状湾曲(1500R)
パネルVA
輝度300cd/㎡
DisplayHDR非対応(HDR Ready)
コントラスト比2500:1
応答速度4ms
リフレッシュレート60hz
色域DCI-P3 78%
USB Type-C1
スピーカー非搭載

S3221QSと同じく湾曲VA。それもDellの1800Rに対して、こちらは1500Rと一段階曲がりが大きい。当然曲がりが大きい方が湾曲の効果を発揮できます。ゲーマーは1000Rなんていう凄く曲がりの強いモニターを使う事もあるようですが、我が家の用途だと1500Rはちょうどいいんじゃないかと思いました。

もうこれは本命だと思って公式サイトや紹介ブログ、動画を観まくりました。みんな気に入ってる様子。そして皆さんの紹介で良かったのは「画面設定」を操作するOSDがディスプレイの物理ボタンじゃなくてWindows上のアプリとして用意されててマウスで操作出来る事。これ楽そうだなーって思いました。そこでウインドウをドラッグで並べて画面分割配置も簡単にできます。

他にも、ナイトビジョンで自動で輝度調整。そもそもゲーミング仕様で黒潰れや白飛びを防いでくれる。そしてDellにはなかったUSB Type-Cも搭載。あーこれだ!これでいい!これがいい!と思いました。

正直実物を見る事もなく、超PayPay祭りが来たら買おうと決意してました。家族にも湾曲の良さを力説。娘も興味を持ってくれました。

まだ祭りまで日数もあったので実物がないか探しに行ってみたところ中古でしたがアキバで発見。中央の湾曲しているモニターがMAG321CURVです。「おおこれだーー!」と思ってまじまじ見まくる。

ここで、全く同じ映像が表示されていた左のモニターを当て馬にして正面から見た色味、角度を変えた影響などをチェック。

ん?あれ?えっと、左のモニターめっちゃきれいなんですけどーーーー!色が濃いし、黒もキレイ、角度を変えても薄くならない!

このモニターなんだ?と型番を見たらBenQ「EW3280U」でした。これが運命の出会い。

視野角が広いのはIPSなので当然として、いやいやVAの方が黒は沈むはず!コントラストも高いはず!設定だろ?と思って、店員さんの許可も頂いて色々設定をいじってみました。でもどうやっても左の方が綺麗。

うーーーーーーん。MAG321CURVの決断の為に行ったのに別のモニターの良さを見つけてしまった。やっぱIPSなのか・・・VAの限界なのか・・・

他の店舗でも別モデルでもIPSとVAを比較してみましたが、ちょっと角度を変えるだけで白っぽくなるVAにやっぱIPSなんかなぁ・・・と悩みつつ帰路に着きました。

HUAWEI MateView

湾曲かフラットか、IPSかVAか、正直迷走しました。何か湾曲に憧れてカッコイイと思ってましたし、フラット32インチは視角的にもキツイんじゃないかなぁ。と想像してました。でもIPS綺麗だったなぁ。いやいや、発色はIPSが上というのは当然知ってました。今のディスプレイの前はIPS 4K使ってましたし。

そんな中、ネットを見ていてビビっと刺激されたのがHUAWEI MateViewです。

モデルMateView
画面サイズ28.2インチ(3:2)
形状フラット
パネルIPS
輝度500cd/㎡
DisplayHDR400
コントラスト比1200:1
応答速度非公開
リフレッシュレート60hz
色域sRGB 100%,DCI-P3 98%
USB Type-C2
スピーカー5W×2

通常4Kは3840×2160のアスペクト比16:9なんですが、MateViewは3840×2560(3:2)という特殊仕様。4K+と言われて4Kより更に解像度が高いんです。実際見てみましたけど、これは確かに凄いインパクト。3:2はSurfaceと同じと考えればそんなに違和感ないかと思ったんですけど、これはいい意味で違和感アリアリ!かっけーって思っちゃいました。

ブログやYoutubeなんかでも「縦に解像度が上がるのがこんなに快適だとは思わなかった」という声が多い。なるほど確かにWeb閲覧は縦にスクロールする。動画編集のタイムラインも縦に積みあがっていく。Excelも横に伸ばすより縦に伸ばす方が多い。

「そうか!我々の作業は縦にこそ伸ばすべきなんだ!」と完全に洗脳されました。そして見た目もおしゃれ。一番スタイリッシュ。

コンセプトも新しいし、ちょうど有線モデルのMateView Standardも2022年3月に発売されるし、これ試してみる?って思いました。娘も「これは可愛い!」と絶賛。

確かに無難な16:9に逃げるより面白い。そしてそもそも心配していた視野角が広がる問題が発生しない。今の28インチクラスの横幅のまま縦に伸びで作業領域が広がるんだから、まさにこれこそベストチョイスなんじゃないか。と思いました。

でもちょっと冷静になってみました。ちょっと待てよ。28インチと横幅が変わらない?3840ピクセルのまま横幅も変わらないとなると「150%拡大」しないと文字が見づらいんじゃないだろうか。

サイズ感を並べてみました。確かに縦は長い。それは解像度が2560になってるから。でも横は短い。3840のまま、今の28インチより広がらない。じゃ150%拡大になるやーん!!

解像度がどうなるか計算してみました。

3840×2560を150%拡大したら2560×1707です。(通常の4Kの150%は2560×1440のWQHDになるので、それより縦がちょっと長いということ)一方、31.5インチ4Kを125%したら3072×1728です。おい!縦の解像度でも31.5インチ125%の方が作業領域広がるじゃないか!

冒頭で計算したドットピッチを試算してみましょう。

オリジナル解像度アスペクト比100%125%150%
28.2インチ3840×25603:20.1552mm0.1940mm0.2328mm
27インチ3840×216016:90.1557mm0.1946mm0.2335mm
28インチ3840×216016:90.1614mm0.2018mm0.2421mm
31.5インチ3840×216016:90.1816mm0.2270mm0.2724mm
32インチ3840×216016:90.1845mm0.2306mm0.2767mm

やっぱり!というかむしろ27インチ150%よりも小さくなってるじゃん!それもそのはず。どうも横幅を計算すると通常の16:9の27インチが59.77cmなのに対しMateViewは59.6cmしかありません。つまりMateViewは150%表示で使う事が想定されており、27~28インチクラスの4K150%やWQHDディスプレイと比べれば「縦が伸びて使いやすいよね!」という商品なのです。

31.5~32インチ125%表示の方が縦解像度ですらMateViewより上になりますから、我が家のニーズからすれば断然31.5~32インチを選ぶべきという判断になりました。

ロマンはあります。見た目もかわいくておしゃれ。でも泣く泣くMateViewは諦める事にしました。ああ、後ろ髪惹かれる機種でした。

BenQ EW3280U

そして本命に行き当たる事になります。そう、MAG321CURVの夢を叩き壊してくれた偶然の一台。EW3280Uです。

調べれば調べる程、隙がない。これは完璧だ。31.5インチじゃなくて32インチというところも完璧。

モデルEW3280U
画面サイズ32インチ
形状フラット
パネルIPS
輝度350cd/㎡
DisplayHDR400
コントラスト比1000:1
応答速度5ms
リフレッシュレート60hz
色域DCI-P3 95%
USB Type-C1(60W給電)
スピーカー2W×2、5Wサブウーファー

コントラストこそIPSのベーシックレベル1000:1ですが、DCI-P3は95%クリア、輝度は350cd/㎡でDisplay HDR400に対応。興味深いのは独自のHDRiという機能。これによってよりHDRを高画質に仕上げてくれたり、SDRコンテンツをHDR化してくれたりするようです。

そして2.1chのスピーカーも評判がいい。我が家は外付けスピーカーですが背面にサブウーファーを搭載しているモニターなんてちょっと気にはなります。

Type-C(Thunderbolt)対応で「M-BOOK」というMacbook用のカラーモードがあるのもバッチリ過ぎる。

更にネットで調べて刺さったのは「リモコンが便利すぎる!」と言われている事。MAG321CURVではWindowsアプリで操作でしたが、こっちはリモコン操作です。より直感的。HDRモード変更も1ボタン。他の画質設定も音量もリモコンで簡単操作。

台座や下ベゼル部にブラウンカラーを採用しているのもデザイン的に好き。デザインが好印象で「あ、これ買うやつだ」って思う事ありますよね。唯一弱点らしい弱点と言えば「高さ調節が出来ない事」これは人によっては致命的だと思いますが、私は冒頭でも記載した通り高さは台などで調整するか、アームを買えばいいと思っているのでさほど意識していないところになります。

MAG321CURVを見に行った時に当て馬にしようと思ったのにめちゃくちゃ綺麗だったモデル。というファーストインプレッションも相まって、最後まで候補リファレンスとして「EW3280Uと比べてどうか」という基準モデルになりました。そして逃げ切った機種です。

MSI Creator PS321URV

さぁ、ここからは「EW3280U」を買ってしまっていいのか?のチェックの為の比較になりました。EW3280Uの一歩上を行くとどうか?で比較してみたのがこちらの機種。

モデルCreator PS321URV
画面サイズ32インチ
形状フラット
パネルIPS
輝度400cd/㎡
DisplayHDR600
コントラスト比1000:1
応答速度4ms
リフレッシュレート60hz
色域sRGB 98%,DCI-P3 95%、AdobeRGB 89%
USB Type-C1
スピーカー非搭載

輝度はEW3280Uの350cd/㎡に対して400cd/㎡。DisplayHDRもEW3280Uの400に対して600あります。HDRは600くらいから本格的になっていきますのでまさに一段上。という感じです。色域はDCI-P3では95%ですが、AdobeRGBではEW3280Uが非公式で86%程度と言われているのに対し、公式で89%を謳っています。しっかりクリエイター目線のスペックとなる入門機といった位置づけ。

そのコンセプトとしてクリエイター向け上位機によく付けられている「フード」が標準同梱されています。サイドにSDカードスロットがあるのも外部撮影データの取り込みを意識してますよね。

またキャリブレーション済みでの出荷、OSDのカラー調整も細やかとクリエイター目線をしっかり取り入れています。Creator OSDでは印刷前に実際の印刷サイズを確認できる徹底ぶり。

んー。でもちょっと待てよ。そこまで要らんか・・・。要らんな。と気づきました。ちょっと求めてるベクトルが違います。やや値段も高いですしそっち方面にレベルアップはしなくてもいいかなと思いました。

Dell U3223QE

何だかんだ行ってる間に、ゲーミングモニターではG3223Qというモデルが新登場し話題になっていました。4K144hz、輝度600cd/㎡、応答時間1msという超ゲーミング仕様でありながらDCI-P3も95%をカバー。応答速度の速いIPSということでFast IPSと呼ばれるパネルを採用しているスペシャル仕様で発売記念6万円台という価格で登場しました。

正直我が家のニーズも満たしつつ、リフレッシュレートも輝度も抜群にいい。いいじゃん!となったんですが、Dellで欲しいモデルは他にもあるだろうかと見て興味が沸いたのが「U3223QE」です。

モデルU3223QE
画面サイズ31.5インチ
形状フラット
パネルIPS Black
輝度400cd/㎡
DisplayHDR400
コントラスト比2000:1
応答速度8ms(5ms)
リフレッシュレート60hz
色域sRGB 100%,DCI-P3 98%
USB Type-C1(90W給電)
スピーカー非搭載

輝度は400cd/㎡と先ほどのG3223Qには及びませんが、DCI-P3は98%、そしてIPSでありながら2000:1のコントラストに到達した「IPS Black」というパネルを採用しています。これ、VAの黒表現とコントラストを搭載した最強のIPSと言ってもいいんじゃないでしょうか。パネルとして一番興味があります。

値段は9万円くらいしますが、もし価格度外視で好きなディスプレイを買っていい。と言われたら、こっちを選んでいたかもしれません。EW3280Uと比べて輝度、DisplayHDR、コントラスト、色域カバー全てで上回っています。USB Type-CもEW3280Uが60W給電対応なのに対し、U3223QEは90W給電に対応。まさに上位互換。実力が完璧に上です。

いや、これはいいと思いましたね。家族にも「BenQより欲しいモニターが見つかった!」と伝えたくらいです。

でもやっぱりDellは在庫がない。納期2か月待ち。といった感じ。確かにいいんですけど、作業領域が広げたいというそもそものニーズからすればオーバースペック。輝度の高さは映画などを観るにはいいんでしょうけど、それなら有機ELテレビで観たらいい話。そう考えればHDRも所詮400cd/㎡です。IPS Blackがいかに黒の締まりがいいと言っても完全な漆黒を表現できる有機ELと比べたら足元にも及ばないでしょう。

またここでも冷静になって、そっち方向のグレードアップにお金を投じる必要はないかな・・・と思いました。

KEIAN KWIN-4K32BH

そう。私が欲しかったのは「作業領域の拡張」が主題です。その上でコスパが良くて画面が綺麗ならそれに越したことはない。そう考えると「グレア」という選択肢も見ておく価値はあると思います。KEIAN KWIN-4K32BHは4K32インチでグレアという他にはないモデルでした。

多くの方に敬遠されるグレアパネルですが、私はむしろ大歓迎。ノングレアはそもそも絵作りが薄っぺらくて摺りガラス越しに見ているような感じなのでグレアの方が素直に「綺麗」と感じるんですよね。

モデルKWIN-4K32BH
画面サイズ31.5インチ
形状フラット
パネルVA&グレア
輝度300cd/㎡
DisplayHDR非対応(HDR10)
コントラスト比1000:1
応答速度9.5ms(8ms)
リフレッシュレート60hz
色域非公開
USB Type-Cなし
スピーカー3W×2

そしてKEIANはとにかく安い。断トツで安い。普段でも3万円台前半。超PayPay祭りでは2万円台で買えちゃいます。もうあれこれ考えるより一回これ買ってみるか!と言わせるコスパです。

確かに仕様的には物足りません。輝度は300cd/㎡、DisplayHDRにも対応していない。コントラストはVAなのにIPS並みの1000:1しかない。色域カバーに至っては全く情報がない。という有様です。

多くの人には「ましてノングレアじゃないなんて」という事で選択肢から外される1台だと思います。でもネットではこの値段なら十分!という評価も見かけますし、グレア液晶好きな私にとっては唸るほど十分な選択肢でした。

あまり他のモニターを調べてなければサクっと買ってた気もしますが、今回色々調べた上で敢えてここにチャレンジしなくても良いか。という気持ちになりました。

LG 32UN650-W

さて、モニター検討最後のモデルはLGの32UN650-Wです。最後にして最も王道。基本中の基本となるモデルです。

モデル32UN650-W
画面サイズ31.5インチ
形状フラット
パネルIPS
輝度350cd/㎡
DisplayHDR非対応(HDR10)
コントラスト比1000:1
応答速度5ms
リフレッシュレート60hz
色域DCI-P3 95%
USB Type-Cなし
スピーカー5W×2

Display HDRこそ非対応ですが、通常HDR10には対応していて、輝度、コントラスト、DCI-P3などほぼ全ての仕様がEW3280Uと同じ。サイズこそEW3280Uが32インチなのに対して31.5インチですが、それでEW3280Uよりも2万円程安い訳です。いや、普通に考えたらこれでしょ。っていう判断でしょうね。

コスパという面で観ればIPSを買うなら間違いなくコレが一番です。ただEW3280Uと比べて「魅力」は全くない。何の個性も感じない薄味のモニター。

デザインやリモコンの利便性、Type-Cの有無などちょっとずつEW3280Uの方が特徴に魅力があります。そうなってくるとDisplay HDR、0.5インチ大きな画面なども積み重なる差になってきます。逆にLGは価格以外で優れているところが見当たらない。EW3280Uと基本性能は同じで、個性を薄くした弟分って感じですね。

価格と性能という堅さでいくならLG。デザインも含めたちょっと気の利いた面白さを取るならBenQでしょうか。もうどっちを選んでも正解だと思いますが、ちょっとネットの情報で発色が今一つという声もありましたのでわざわざこっちを選んで色味で後悔するのはイヤだなぁという気持ちになりました。

EW3280Uは実物で「綺麗だ!」と自分も感じましたし、ネットでもほとんど人が「綺麗だ!」とその画質を評価しています。単なるパラメータには表れないBenQの色づくりがいいんだと思います。LGで行くならBenQで行くべきだろう。というのが最後の決断になりました。

最後に残ったEW3280U

かくして、最後まで残ったBenQ EW3280Uは、実機を見に行った時に最初に心に刺さった1台でもありました。自分で観て「綺麗だ」と感じたモデルですから、これを買って後悔するなら本望だなと。

私が最後まで迷ったオススメ機種順に並べてみます。

モデルオススメ&脱落理由
1位BenQ EW3280U購入に至ったモデル。サイズ、画質、デザイン、利便性に隙がなく、価格も納得。
2位HUAWEI MateView4Kを超える解像度、縦に長いアスペクト比の魅力。そしてオシャレ。作業領域の拡張という点で最強じゃなかったのが残念。実機もやや白っぽく見えた。
3位MSI Optix MAG321CURV1500R湾曲が魅力。値段も安く本当に買っても良かった1台。EW3280Uと直比較してしまった巡り合わせの不運。
4位Dell U3223QE多分この8台で最も画質に期待できたモデル。高くて納期も掛かるので決断するきっかけがなかった。
5位KEIAN KWIN-4K32BHとにかく32インチ4Kという最低条件をクリアして最安。しかも好きなグレア。もうこれで満足しとけ!という感じもあったがEW3280Uを捨てる程の判断に至らなかった。
6位LG 32UN650-Wコスパで言えば最強の1台。つくづくEW3280Uの下位互換という立ち位置にしかならなかったのが魅力を感じなかった要因。
7位Dell S3221QS今回最初に目を付けた1台。湾曲は使ってみたかったがこれを買うならMAG321CURVでいいかなぁと感じた。
8位MSI Creator PS321URVクリエイター入門機といった位置づけ。確かにEW3280Uより上位機種だが、これならDell U3223QEを選びたい。

改めて振り返るとEW3280Uは

  • 基本スペックでは優等生
  • リモコン、スピーカー、HDRi、デザインなど一つ一つが丁寧に作りこまれていて魅力的な個性も併せ持っている
  • 画質の良さは誰もが認めていて画質にネガティブな評価がほとんど見つからない
  • 実際自分も見て「綺麗だ」と感じた1台

という事で今回の私の検討としては選ばれるべくして選ばれた1台でした。高さ調節が出来ない、発売してからもう2年も経つ、というところが気になる方もいるかもしれませんね。

逆に人に勧めるとしたら?という点ではMateViewやU3223QEはオススメしたいモデルです!また違う機会ならどれを選んでいてもおかしくないと思います。

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