【レビュー】Marantz SR8015 ~設置&音出し~

サラウンド
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前回の記事で、わずか3か月ほどしか使っていないDENONのAVアンプ AVR-X4700HからMarantz SR8015に買い替える検討をご紹介しました。

正直最新AVアンプを3か月で乗り換えるというのは躊躇もありましたが「欲しい」と思ってしまったらもう最後。

という事で我が家の「サラウンド環境改善計画2021」第2弾としてAVアンプの入れ替えを実行しましたのでレビューしていきたいと思います。

購入~開梱

いやー決めたら早いもんです。AVR-X4700Hを手早く売却してSR8015の購入です。

毎度毎度のことですが、新しく買った製品の箱を開けるときってホントに純粋な幸福感を得られる瞬間ですよね~。

ちなみに私はこの保護シートを剥がす瞬間が一番好きです。

じゃーん!やっぱMarantzデザインがいい!いわゆるAVアンプっぽい角ばった感じがなくて、丸みを帯びたボディ、シンメトリーなダイヤル、円形のディスプレイ、とザ・マランツという佇まいがいいもんです。AVR-X4700Hを買う時もSR6015のデザインは魅力に思ってましたからねー。

天板からはSR8015の特徴である大型トロイダルコアトランスが見えています。これが思ってたより断然大きい。アンプの中でぽっかり中央だけ空間があって大きなトランスが鎮座。これは他のAVアンプでは見たことない構造です。

前面のパネルを開くと様々なボタンと大きめの液晶ディスプレイが現れます。一般的なAVアンプではこのディスプレイが外に出てるんですよね。閉じた時のデザイン重視という点ではいいんですが詳細な情報を見るにはパネルを開かないといけないのは実用性では不便。これリモコンで開閉出来たらいいのに・・・。

背面はこんな感じ。AVR-X4700Hの11プロセッサーと違って13プロセッサー積んでいますのでスピーカー接続端子が26個あります。壮観ですね。他にも非常に多くの端子が付いていますが、重ね重ね4K120hz入力が1つしかないのは残念。他の端子削ってでもそこ増やしてーって思いますが、これも製品戦略なんでしょうね。

HDMIアウトは3端子とも8K(4K120hz対応)なのに入力は一つだけ。ニーズは逆でしょ!これはMarantzもDENONも今世代機は全て共通の仕様です。

電源ケーブルもやや太めでガッシリしたものが同梱されていました。当面交換する事はないと思います。

そしてリモコン。DENONのリモコンとはちょっと違いますね。若干高級感ある?

一番特徴的なのは上部にある液晶ディスプレイ

右横のボタンで液晶部や各ボタンが光ります。暗いところで操作する時には役立ちますがあんまりシーンはなさそう。

設置

これまでAVアンプは他のオーディオ機器と同じラックに入れていたんですが、ちょっと今回から設置場所をテレビの下に変えてみました。ゲーム機類を全てここに集めて、ラックはオーディオ関連だけに分ける狙いです。ケーブルのゴチャ付きや振動要因を少しでも分散する事と、やっぱりテレビの下がゲーム機で華やかだと楽しい気分になる!という単純な気分転換です(笑)

ざざっとスピーカーケーブルを挿していきます。この辺は以前のアンプから差し替えるだけなのでそんなに大変ではありません。

そして、専用マイクでAudysseyの測定。

これこないだやったばっかりなのに。8か所測定するので意外と面倒なんですよね~。最近、DENONで改めて実施したAudyssey測定についてはこちら。手順も内容も全く同じです。

測定が終わると各結果を確認することが出来ます。

スピーカーの大きさと役割
※我が家は現在7.0.4チャンネルサラウンドでフロントハイト、リアハイトを採用しています。

各スピーカーまでの距離

各スピーカーの音量調整

クロスオーバー周波数

ざーっと一旦自動でやってくれるのは楽と言えば楽ですね。マニュアルでやる事も出来るんですが、マニュアルで設定するとAudysseyの補正機能などが使えなくなるので最初にやっておくのが良いですね。そのあとマニュアルで微調整するというのがお勧めです。

そして、そのあと必ずやる儀式は「HDMI入力端子」毎にソース名を付けていく事(笑)

基本設定のあと色々設定メニューを確認しているとかなり大型のファームアップがある事を見つけました。DTS:X Proへの対応は大きいですね。Center Spread for Dolby Surroundによってドルビーサラウンドの時もセンターを左右に振り分ける事が出来るようになるようです。センターへの集中が強い場合は使うと良さそう。

アップデートに本当に30分以上掛かりました。AVアンプとしてはなかなか凄い規模のアップデートですね。

2021/2/28 追記)
その後、更にトップスピーカーも足して7.0.6チャンネルを実現しました。

サラウンドチェック

さぁ、基本設定が全て終わったので実際の音出しを始めていきます。まずはPS5でAuro-3D(Auro-Matic)効果から

Xbox SXはテレビからeARCでアンプに戻してDolbyAtmos再生をチェックします。DENONと比べて音が細く、軽くならないかな?という心配をしていましたが、SR8015は別格なのかDENONに負けない低域の量感がありつつ、人のセリフもめちゃくちゃクリアになりました。芯のある生々しい声です。

Youtubeで音楽コンテンツの再生も試してみます。AVR-X4700Hでは割と似通っていたAuro-MaticとNeural:Xがかなり違った感じで聞こえます。

AVR-X4700Hでアップミックス検証をした時の記事はこちら

この時の印象とSR8015ではまたかなり違った音になっていました。

AVR-X4700Hの時の印象はこちら

Auro-Matic
ボーカルがフロントスピーカーにも分散してバランスの良い音になる
音数が少なくメリハリの利いたシンプルな音

Neural:X
ボーカルがセンターに寄り、フロントとの分離感が高まる
音数が多く華やかな音

SR-8015ではこんな印象に変わりました

Auro-Matic
X4700Hの時より更にボーカルがしっかり存在感を出し、生々しく力強くなった。

情報量も増えて立体的なサラウンドに。

Neural:X
かなり音が広がり華やかな音で、こちらもX4700Hより情報量が上がっている。
全体のバランスも良くなっている。

そして、色々試して驚いたのは「Multi Ch Stereo」がかなり使えるようになっていた事です。

AVR-X4700HではMulti Ch Stereoは2チャンネル音源を単にサラウンドに振り分けているだけで立体感がなくやや安っぽい(要するにフロア全体を同じ音で包む)効果でした。

ところがSR8015での「Multi Ch Stereo」は2チャンネル音源を更にクリアで広がりのある音にレベルアップして余計な味付けなく聴かせてくれる効果になっています。これはテレビ放送や音楽コンテンツ、場合によってはゲームなどでも非常に有効なメインサラウンドになる効果です。

AVR-X4700Hでのアップミックスは実質Auro-MaticかNeural:Xの2択でしたが、SR8015ではMulti Ch Stereo、Auro-Matic、Neural:Xで使い分けるのが良さそうです。

いずれの選択でもAVR-X4700Hよりクリアで情報量が増えているのは間違いありません。いやーこれはリッチになりましたね。さすがMarantz肝入りモデルです。

ピュア音質チェック

最後にミュージックサーバー(DELA)からの音源を再生して、純粋な高音質2chステレオ再生をするためのDirectやPureDirectモードで音質を確認してみます。

ミュージックサーバーを受け入れるプリDAC部をSupremoから替えてDLNAで再生してみます。

ピュアライン DELA→Supremo→C-800f→RB-1592SE×2台→IRS-SIGMA
AVライン  DELA→SR8015→C-800f→RB-1592SE×2台→IRS-SIGMA

前回AVR-X4700Hで同じことを試したときは正直酷いものでした。前回記事より。

(AVR-X4700HでのDLNA再生)
全然音が違う。解像感も、アタック感も、音の芯の強さも。ピュアラインに対してAVラインで聴く音は「DENONだから低域が強い」とかそんな次元ではなく、解像感が低く全体的に籠っていると言わざるを得ない音。躍動感がなく鈍い音なので聴いてて楽しくない。

AVR-X4700Hじゃダメだな・・・と最後に背中を押したのはこの瞬間でした。

これがSR-8015に変わると何とも普通に聴ける音になっていました。若干低域の強さが出てしまいますが解像感は悪くなく、音の粒立ちもある。いや、いいよ。これで十分じゃん!って思いました。

その後ピュアラインと比べてみましたが、確かに比べてしまうとSR8015は力強さはあるもののちょっと眠たい音でした。音数も若干少なく音の輪郭がやや曖昧、アタック感も弱い。という印象。でもこれは「比較したら」という話であって、AVR-X4700Hのように聞いた瞬間に「ああ、籠ってる」というレベルではなく十分に音楽を楽しめるレベルです。

ただ、比較した上でどっちで音楽ファイルの再生をするか?で言えば、うーんやっぱりこれはピュアラインの機器になりますね~。いや実はSR8015で満足できるならDACを売り払っちゃおうかとも思ってたんですがさすがにそうはならなかったです。

そりゃ単体で50万円クラスのDACとの比較と考えれば「サラウンドプロセッサー&プリ&パワー&DAC&メディアプレイヤー」全部入りので37万円のSR8015でここまでの音が出せているのはむしろ凄いと思うんです。

正直SR8015でも十分納得の出来で、これなら2チャンネル動画コンテンツもしっかり楽しめますし、それこそAuro-3Dのコンテンツなんてサラウンド効果も相まって素晴らしい音質で聴かせてくれると思います。

2021/2/24追記)
稼働2日目ですが、だんだんと音楽ファイルの再生力が上がってきた?!気がします。確かに専用DACと比べて若干輪郭が甘い、情報量が少ない感覚は残っていますが、一方でそれが滑らかで豊かな響きとして聴こえるので一長一短という感覚になってきました。いや、これはアリかもしれません。

ちなみにUSBメモリに音楽ファイルを入れて直接挿す場合と、DELAからDLNA接続で聴く場合では(短い時間の比較ですが)音質に差は感じませんでした。

2チャンネル再生は「Direct」「PureDirect」「Auto」のモードが選べます。Directは標準的なステレオ再生、PureDirectは更にアナログ回路や様々な機能を強制停止する事でノイズ源をカットするモードで画面表示も消してしまいます。

Direct:とても素直で標準的な鳴り
PureDirect:Directより音の響きが減りスッキリとして音の輪郭も出てくる
Auto:上記2つよりも響きが強くなり艶っぽい音に

それぞれ個性的ですが、まず最もピュアっぽく(オリジナル音源に忠実に)聴く時はPureDirect、もっと響きと広がりを感じた時はAutoという使い方が良さそうです。それでも単体DACよりは緩いです。でももう好みの差というレベルで曲によってはSR8015の方が良いものすら出てきました。これはいよいよ単体DACの利用をやめてもいいかもしれない。と思うレベルです。SR8015凄い。もうしばらく鳴らしこんでいくともっと良くなるかもしれません。

液晶ディスプレイの表示について

中央の円形のディスプレイにはどうやら入力ソースと音量しか表示されないようです。それもめちゃくちゃ小さいので到底視聴位置からは見えません。これまでもMarantzのAVアンプを使ってきた方からすれば当たり前の事なんだと思いますが、私にとってはそれも新鮮。

デザインの為に大型の液晶をパネルの中に持って行ってるのは正直納得の上で買ったんですが、やっぱり詳細情報は見たいもんですね。特にサラウンド効果を変えるときに。

肝心のリモコン上部の液晶いそれを表示してくれたら最高だったんですが、もうここはずーっと「AVR」って表示されているのみ。いやいや要らん・・・。MarantzのCDプレイヤーとかを接続したら役立つみたいなんですが我が家では無用でした。

もちろんスマホアプリで操作する事も出来ますが、いつもアプリを立ち上げてる訳でもない。

という事で、基本的なサラウンドモードという事で4つのボタンに割り当てて運用する事にします。

緑(MOVIE)・・・Auro-3D
赤(Music)・・・Neural:X
青(GAME)・・・Multi ch Stereo
黄(PURE)・・・Direct(or Pure Direct)

あ、でもDENONとかみたいに大型ディスプレイを外に表示しといて欲しい。と言うつもりはありません。MarantzはこれでこそMarantzだしそうあって欲しいと私も思っています。ただリモコンでパネルの開閉が出来たらそれが最高だったなー・・・という程度で。

まとめ

まだ購入初日でのレビューでしたがSR8015の満足度レベルはかなり高いです。MarantzのAVアンプは繊細な音を出すが、その分細身で低域の量感が不足する。なんていわれることがありますが、このモデルに関しては全くの杞憂でした。これまでパイオニアの最上位シリーズや、DENONのAVアンプも経験した上でそう感じます。

いやむしろ、情報量、解像感を十分に持ちながら、セリフや効果音の生々しさ、低域の量感までも兼ね備えている超優良機でした。我が家の場合はフロントプリアウトでピュアオーディオとしての利用も十分視野に入れられる出来です。

所詮AVアンプ。されどAVアンプ。です。映画もゲームも音楽動画コンテンツも絶対的にAVアンプの支配を受けています。たとえ我が家のようにフロントプリアウトで外部アンプを使おうとも、AVアンプを経由している訳ですし「音」を決める一番重要な役割をAVアンプが担っている。という事を改めて実感しました。情報量が違う、立体感が違う、セリフの生々しさが違う、サラウンドの広がりや繋がりが違う、これら全て「AVアンプ」の能力で違いが出てきます。

そう考えるとAVアンプに高いグレードのものを選んでおくというのは必然なんだと思います。私の場合はミドルクラスのAVR-X4700Hから数か月で買い替えるという遠回りをしましたが、それはそれでPS5などの4K120hz検証も兼ねていましたので致し方なかったところです。DENONのAVアンプにも興味がありましたし。

あ、DENONの擁護もしておきますがAVR-X4700Hは映画やゲームを楽しむAVサラウンドレシーバーとしては非常にコスパの高いモデルだと思います。むしろその点で言えばSR8015よりコスパでは上回っていると思っています。その先は何に拘るか?ですよね。

そういう意味ではAVアンプは通常のコントロールアンプやパワーアンプと異なり、新しい規格が出る度に買い替えたくなってしまうというジレンマもあります。そこにどのくらいのコストを掛けるか?は本当に千差万別だと思います。自分自身がプロセッサー部分にどのくらい力点を置いているか?を改めて考える良いバロメーターにもなりますね。

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