以前2020年12月現在のPS5プレイ環境をご紹介しましたが、その後アップデートがありましたので2021年3月現在としてご紹介したいと思います。(変化がないところは当時の記事のままです)
前回のご紹介記事はこちら
2021年3月現在、PS5からの接続の全体像を示すとこちらの図のようになっています。
![](https://i0.wp.com/caelumst.com/wp-content/uploads/2021/03/ps5202103.jpg?resize=984%2C1024&ssl=1)
4K120hz環境を実現
我が家のPS5環境の肝はAVアンプ経由で4K120hzを実現している事です。
HDMI2.1対応AVアンプ Marantz SR8015 から HDMI2.1対応有機ELテレビ LG 65C9Pへ接続する事でPS5の4K120hz信号をテレビまで届けています。
AVアンプSR8015は8K(4K120hz)入力端子と出力端子を備えています。入力が1つしないのが残念。
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有機ELテレビ 65C9PのHDMI入力端子は全てHDMI2.1 48Gbpsフルバンド対応です。(2020年モデルのXシリーズでは40Gbpsに制限が掛かりましたが2019年モデルのC9Pは48Gbps対応となっています)
![](https://i0.wp.com/caelumst.com/wp-content/uploads/2020/12/20200521_2204232.jpg?resize=512%2C497&ssl=1)
この接続によりPS5の4K120hz信号をテレビまで届けることが出来ます。4K120hz対応ゲーム(今回はデビルメイクライ5SE)を起動するとPS5の出力情報が4K120hz対応となります。
![](https://i0.wp.com/caelumst.com/wp-content/uploads/2020/11/o3840216014850665288.jpg?resize=800%2C450&ssl=1)
テレビ側の受信情報でもきちんと4K120hzで受信出来ている事を確認できます。
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PS5はHDMI2.1信号が32Gbpsまでしか出ていないようで4K120hzではRGB出力ではなくYUV422/8bitでの出力になりました。これはAVアンプを通さずテレビに直結させた場合も同じですのでPS5側の仕様です。
LG C9Pは非常に映像の密度が濃く、鮮やかでスムーズな動きを描画してくれます。有機ELの強みである黒の沈み込みとコントラストは本当にハッとさせられるほどの美麗さだと思います。
サラウンド環境について
PS5のサラウンドは7.1chまで対応しています。
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スピーカー配置を設定する事も出来ます。この設定に意味があるのか正直疑問ですが気分的に一応実際の角度に近い設定にしてみました。
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PS5はゲームコンテンツではDolby Atmosには対応していませんので、7チャンネル方式で純粋なマルチチャンネル出力をしている事になりますね。
AVアンプ側で7チャンネル分の信号を受け取っている事が分かります。
![](https://i0.wp.com/caelumst.com/wp-content/uploads/2021/03/Screenshot_20210328-092936_Marantz-2016-AVR-Remote.jpg?resize=576%2C768&ssl=1)
我が家は上記設定画面のとおりの7チャンネル分のスピーカーに加えて、ハイトスピーカー4本、トップミドルスピーカー2本の合計13チャンネル環境となっています。SR8015は11チャンネルまでのパワーアンプを搭載しておりますので、加えてフロント2チャンネル分をプリアウト出力して別アンプを充てることで13チャンネルを実現しています。
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フロントスピーカーについて
特に我が家のフロントスピーカー infinity IRS-SIGMAは相当なアンプ食いと言われていますのでSR8015といえども鳴らすのは難しいと思います。そこでSR8015のプリアウトからLUXMANのC-800fを経由し、ROTELの弩級パワーアンプRB-1592SEを2台使ったバイアンプ構成で鳴らしています。この構成を組むことでとんでもなくパワフルで品質の高いサウンド再生を実現しています。(冒頭の構成図参照)
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![](https://i0.wp.com/caelumst.com/wp-content/uploads/2020/12/20201226_0008282-1.jpg?resize=768%2C806&ssl=1)
サラウンドスピーカーとサラウンドモードについて
我が家ではサブウーファーは使用していません。昔は使っていた事もありますが今のフロントスピーカー IRS-SIGMAは30cmウーファーを搭載していますので、逆説的に言えば左右にサブウーファーを内蔵したスピーカーを使っていると考えてもいいでしょう。
基本的にフロントスピーカーに十分な低域再生能力があればサブウーファーは不要です。非力なフロントスピーカーを使用されている場合はサブウーファーの利用はアリだと思いますが、低域をサブウーファーに分離してしまうと他の帯域との音質のズレ、音質の低下、何より帯域によって音の出所が変わってしまって違和感しかないサラウンド表現になってしまいますので個人的にはお勧めしません。
本来スピーカーの低域部分の補完ですから、どうしても置きたければサブウーファーは2本買ってフロントスピーカーの真横にそれぞれ配置するなどの工夫をすべきだと思います。
※低域は指向性がないから1本で良いという通説がありますが、実際に体験するとよほど広い部屋でない限り指向性は感じます。左に置いたら明らかに左から低域が聞こえてきます。フロントスピーカーとサブウーファーは全く別物というご意見の方もいらっしゃいますのでこの辺りはどちらがしっくりくるか好みで検討頂ければと思います。私も昔はサブウーファーを使っていました。
センター、サラウンド、サラウンドバックについてはSR8015の出力をそのまま使用。このAVアンプは迫力ある低音再現が得意なのでコンパクトなスピーカーでもサラウンド利用としては十分な表現が出来ていると思います。
以前はDENONのAVR-X4700Hを使用していましたが、3か月でSR8015に買い替えた経緯があります。
サラウンドモードとしてはAuro-3D、Neural:X、Multi Ch Stereoあたりが非常に好印象です。
2チャンネル音源であれば
・Multi Ch Stereoを使う事で13チャンネルに音を広げて楽しませてくれます。
元々5.1ch以上の音源の場合は
・11チャンネルでメリハリと芯の太いサウンドになるAuro-3D(Auromatic)
・13チャンネルで華やかで広がりの大きいNeural:X
のどちらかを選んでいます。
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PS5基本設定とディスク再生時のフォーマットは別々に設定できる
UHD BD再生する時には、プレイヤーアプリ側の設定をビットストリームにすればDolby Atmos再生が出来る事が分かっています(もちろんDTS:Xも)
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PS5でもディスク再生なら問題なくドルビーアトモス再生可能
そしてこの設定はPS5の基本設定とはリンクしないので、PS5設定の「サウンド」にある音声出力はリニアPCMを選んでいても問題ありません。ディスク再生する時の音声出力はプレイヤーアプリの設定のみが反映される。という事です。
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まとめ
2021年3月現在のPS5プレイ環境を紹介いたしました。ざっとまとめるとこんな感じです。改めて構成図を記載します。
![](https://i0.wp.com/caelumst.com/wp-content/uploads/2021/03/ps5202103.jpg?resize=984%2C1024&ssl=1)
映像:HDMI2.1(4K120hz)&HDR対応の65インチ有機ELテレビを使用
サラウンド:13チャンネルにアップミックスしたサラウンド環境を構築
サウンドソースの中心となるフロントスピーカーには別途コントロールアンプ+パワーアンプ2台を利用し高音質なサウンド環境を構築
PS5プレイ環境として以前のAVR-X4700Hを使用した11チャンネル構成も非常に満足度が高かったんですが、更に音の純度が高まったSR8015を導入した事に加え、高さの表現としてハイトスピーカー、トップミドルスピーカーを採用した13チャンネルにグレードアップする事で益々完成度が上がったと思います。
確かにPS5自体は7.1chまでのサラウンドですがアップミックスで天井まで活用したサラウンド環境を作る事でまた楽しさが広がる印象。
PS5の仕様については海外レビューからの解説も行っておりますのでご興味あればご覧ください。
LG の有機ELテレビ 65C9P、MarantzのAVアンプ SR8015 はそれぞれ最新世代ゲーム機を楽しむのに非常にオススメできる機器です。
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