iPhone5を使い始めて1週間が経ちました。
今回は、使用しているケースと、基本性能/デザインに関して感じた事を記します。
●ケースについて
今回私は黒を買いましたが、早くからネットでは黒は色が削れるとの情報が出ていました。そもそも1年後の売却を想定して使っている私としては死活問題です。
発売当日にエレコムのクリアケースを買いましたが、これだと上下の角の部分が剥き出しで、そこから削れていく事に気付きました。
そこで早速翌日iphoneの縁をぐるっとまるごとカバーできるケース(要するにバンパー的なもの)を物色。いわゆるバンパーでは背面がカバーされないのでできれば背面もあるタイプ。更にはiPhone5は薄くて長いので手から滑り落ちやすい作りになっています。少しグリップしやすいタイプを探しました。
そして、購入したのが安心のBelkinです。
現時点では私のニーズを全て満たしているケースなのでまずは暫くこれを使ってみようと思います。
●縦に長くなったデザイン
さて、先ほども言いましたが、iPhone5は4S以前と比べて縦に長くなっていて、且つ薄くなっています。普通に握っている時はいいのですが、いざ文字入力をしようとすると本体の下の方に重心を掛けて持つことなるので、落っことしそうになるんですよね。
先ほどのケースは少し縁に厚みを持たせ、堅めのラバーのようになっていて手に馴染むのでそういう意味でも良かったと思います。
また、画面が長くなった分、ホームボタンも今までよりも遠く感じます。最初の数日はとにかく慣れなかったんですが、1週間ですっかり慣れました。むしろこのサイズが普通に見えてきて、従来の4S以前を見かけるとずんぐりむっくりなダサい形にすら見えます。
ところで、画面が16:9になったという事はテレビやゲーム、一般的な動画などの業界標準サイズに合ったという事ですから、黒帯が出る事もなく、様々なコンテンツをiPhone向けに移行したり、あるいは同時開発する時にも、無理・無駄がなくなります。それに加えて縦画面で持った時にも明らかに情報量が増えていて、ブラウザやTwitterなどでもこのサイズの差が閲覧の心地よさの差になってきています。今後16:9というのは長い間スタンダードアスペクト比になると思われますので、iPhoneでも今後はこのサイズでアプリやコンテンツデザインされていくことになると思います。
●16:9表示と基本性能
代表的なレースゲームの1つAsphalt7は早くから16:9サイズに対応していました。疑問だったのは、16:9にアップデートされたアプリは従来の3:2でどう表示されるのか?
ということで、iPadでもAsphalt7を最新状態にアップデートして比較してみました。
私のは3:2のディスプレイでは縮小して黒帯を出して表示。あるいは長辺の端を切って表示させる。という安易な予想をしていましたが、実際はそんなレベルではなく、ちゃんと情報を表示させながら、デザインで間隔を変えたり、とデバイスに合わせた調整がされていたのです。これは驚いたとともに、きちんと拘って作られている事に感心しました。他のアプリもみんなそれぞれのデバイスに配慮した作りをしてくれると嬉しいですね。
さて、話は変わりますが、iPhone5は、iPhone4sの2.5倍、iPad(第3世代)の2倍の性能と言われます。
そこで、このAsphalt7を使ってレースが開始されるまでの読み込み時間を比較してみました。セッティングを終えた後、コースの表示が始まる(レース画面に移行する)までの待ち時間です。
ちなみにこれまでの我が家最高速は「iPad(第3世代)」でした。
ICS化したEVO 3D がレース開始に18秒掛るところ、iPadは14秒で開始します。
ICS EVO 3D だって1.2ghzデュアルコア。十分な性能だと思ってましたが、やっぱりiPadって速いんですね。
さて、iPhone5はどうでしょう?
なんと、8秒でレース開始です。
スペック数値に偽りなし。これだけ処理レベルが上がってるんです。
実はiPhone5を購入してから未だに今まで味わった事のないレベルのサクサク感を感じていました。iPhone4Sでも十分サクサクだったので「思い込みかなぁ」と思ってたんですが、1週間使ってみて、やっぱり何か一つ次元が変わったと思うレベルを感じています。「指で触れたら動く」ではなく「指で触れた時には既に結果が表示されている」というくらい反応が鋭い。
正直、Android機のEVO 3Dも数日前にICS化しましたが、もうAndroidでは越えられない壁があると思えるほどiPhone5はサクサクです。Android機で言われる「サクサクじゃん!」は「まぁ、不自由なく使えるサクサクさ」に過ぎません。今までの4Sは「不自由ないのは当たり前で、全くストレスを感じないレベルのサクサクさ」と言っていいものでした。更に今回のiPhone5は「ストレスを感じないどころか、むしろ触る事自体に楽しさを感じる、触りたくなるサクサクさ」というレベルに至っています。
●画面も高精細に
他にiPhone5を買って気付いた事は「色が濃い」事です。特に青みが強いと感じました。従来の4Sに慣れている自分としては、妙に青っぽくなっちゃったなぁ。と思いましたが、これも馴染むと今までの4Sが「薄かった」と思えるようになります。実際、5のディスプレイはより高品質になっているというレビューもありました。
http://ggsoku.com/2012/09/iphone5-display-vs-iphone-4/
●まとめ
ということで、iPhone5はもはや4Sとは別物です。当たり前ですが。
え、単に画面長くなっただけでしょ?なんていうのは大きな勘違いです。
・LTEによる速さ
・性能向上による速さ
とにかく速い!まずこれが5の凄さです。
そして、めちゃくちゃ速くなっているのに、画面も初めて大きくして、更に薄くなって、軽くなった。
確かに、あっと驚くイノベーションはありませんでした。これは私も残念でした。しかしながら実際に5を買ってみて、この快適さは正直私の期待をいい意味で裏切ってくれました。もう4Sには戻れません。
確かに完璧ではありませんよ。
黒は剥げる。なんてありえないし不愉快です。iOS6のマップも擁護のしようもありません。完全に欠陥アプリです。他の手段で解消するしかありません。ですから、それはマイナス要因ですけど、そのマイナスを補って余りある魅力が5にはあるという事です。
もちろんそれでマイナスを帳消しになんてしません。特にアプリの欠陥はなるべく早く解消されるべきだと思っています。私は盲目な信者ではなく、公平に評価をしているつもりです。そうでなければわざわざ毎月お金を払ってAndroid機も所有したりしません。
ただ、それでもiPhone5は素直にそんな気持ちを感じさせてくれた。と思っています。