Galaxy S8+の特徴の一つは18.5:9という縦長スクリーンと6.2インチという大型ディスプレイです。
大型と言ってもアスペクト比が16:9とは異なりますから、一般的な16:9の5.5インチスマホと比べると横幅は同じで縦だけが長くなったとイメージしてもらうと良いと思います。(小型モデルのGalaxy S8やiPhone Xは5.8インチですが16:9の5.5インチスマホと比べればむしろ横幅が小さくなる計算になります。)
さてこの縦長大画面を活かした機能としてマルチウインドウがようやく使い物になるレベルになってきました。
マルチウインドウ
機能自体は以前からあり、上下や左右に2分割して別のアプリを表示させる機能です。これまでスマホではアスペクト比やディスプレイサイズから今一つ使いにくかった印象でした。でも縦長になったことで表示領域がとても使い出のあるものになったんです。
「ぐるなび」を見ながら「電卓」で計算する
「Youtube」を見ながら「Amazon」で買い物する
「楽天」と「Amazon」を同時に検索する
見て頂くと分かりますが、上下2分割といっても必ずしも同じ大きさにする必要はありません。それぞれ好きな割合で表示させることが出来ます。
「地図」を見ながら「LINE」する
文字入力も含めれば実質3分割しているとも言える表示領域です。これは縦長のアスペクト比だから使えますが16:9だと狭すぎて使い勝手が悪いと思います。
また、正直5.8インチクラスのスマホでは縦長であったとしてもここまでの活用感は出ないんじゃないでしょうか。6.2インチというサイズも相まっての利便性だと思います。
フローティングウインドウ
更に、Galaxyでは単なる分割ではなく画面に画面を重ねるフローティング機能もあります。例えばブラウザでWebサイトを見ている時
左上から右下に指をスワイプすると画面領域が青い枠になって移動します。
任意の場所で指を離すと、ほら、ウインドウモードに変わりました。
こうなると他のどんなアプリにも重ねられます。
ゲームしながら攻略サイトを確認する。なんて事が出来ちゃいます。
普段は邪魔だ。と思えば最小化ボタンを押せばアイコンに変わります。またタップすればウインドウに戻るという仕組みですね。
フローティングウインドウも過去幾つかの機種で実装されていましたが、画面が大きいので実用レベルになってきたと思います。
画面切り取り
最後に画面を切り取って重ねる機能も紹介します。アプリとしてではなく画像として抜くだけで良い。なんて時には画面切り取り機能も使えます。例えば、下記マップの一部だけを見ながらゲームしたいな。なんて時。
「スマート選択」を呼び出します。ここではスクショ切り取りや画面をキャプチャしてアニメーションgifを作る事ができるんですが、今回は一番下の「最前面に表示」を選びます。
領域選択モードになりますので切り取りたい場所を選択。
はい。指定した領域だけ切り取られました。さっきのフローティングウインドウと違って、本当に固定サイズで情報を抜けるので地図、番号関連、などその瞬間だけ同時作業する。なんて使い方ができますね。
さっきと同じようにゲーム画面に重ねてみました。ちゃんと縦横回転したら画像も回転してくれます。
もちろん移動も自由自在
必要ない時はこちらも縮小して四角いボタンのように変えられます。
発想としてはこれまでのAndroid機でも採用されてきたものですが、6.2インチ&18.5:9という絶妙なサイズになって実用性がグングン上がってきました。もちろん16:9で7インチクラスのファブレット/タブレットでは有効な機能ですが、スマホでこれが実用レベルになったというのが大きいですよね。ゲームでの利用例を紹介しましたが、アイデア次第でWebブラウザ、メール、SNS、地図、電卓、なんでも自由に組み合わせて「複数の情報を組み合わせての作業」「コンテンツ閲覧しながら作業」が出来るので快適なスマホ活用に繋がりますね。
また、折角縦長ディスプレイになってもそれを活かす機能があってこそ。だと思います。いいぞ、Galaxy S8+!