やっとSmartWatch3が発売され、我が家にも届きました。
まずはスマホとのペアリング作業。一度やれば、以降この作業は不要です。一番ワクワクする瞬間ですね。
●デザイン/構造について
SmartWatch3のデザインは非常にシンプルです。シリコンバンドにハマった四角いディスプレイ。ごくごく標準的なデザインだと思います。
昨今のSmartWatchはmoto360やLG G Watch Rなど円形ディスプレイでいかにも時計らしい、オシャレなデザインのものもありますが、それと比べればSONYのSmartWatch3は面白みもなく、少し安っぽくダサいデザイン。とも言えます。やっぱり円形の方がカッコいいと思います。
ただ、スペック的な面で見ればSmartWatchはなかなかに優秀です。
・1.6インチ 320×320解像度のディスプレイは、他モデルと比べてもっとも大きく解像度の高い部類です。
・バッテリーも420mAhあり、これもトップレベルです。
・それでいて厚さは10mmと最薄クラス。
・GPS内蔵、単独で音楽再生可能、など他モデルと比べて機能面でも優秀(音楽再生はXperiaとのペアリングなら他モデルでもOKなのかな?)
・充電もマイクロUSBで、いつでもどこでも充電できる安心感があります(他モデルは専用クレードル方式なども多く、一見スマートなんですが、外出中に充電方法がないという不安があります。SmartWatch3はどこでもモバイルバッテリーで気軽に充電できます)
他モデルは「バッテリーが持たない上に、専用クレードルでしか充電できない」ものがあるのに対し、SmartWatch3は「バッテリー持ちも十分な上に、いざという時いつでも充電できるマイクロUSB」な訳です。この差は歴然ですね。折角のスマートデバイスなのにバッテリーを気にしながら運用するのは勿体ないです。
SmartWatch3を今日一日フル稼働させてみましたが、運用18時間経過した現時点でまだバッテリーが40%以上残っています。丸2日というのは無理ですが、毎日充電できる環境なら圧倒的な安心感があります。
もちろんウェアラブルデバイスである以上、デザインは重要です。いつも着けていたくなる、眺めていたくなるものが最高です。ですが、一方でスマートデバイスである以上、バッテリー、使い勝手、機能、など総合力で見るとSmartWatch3はトップレベルに位置していると思います。
ということで私の場合、今回は現時点で比較できる全てのSmartWatchの中で機能/スペック面で優秀なSmartWatch3を選んでみました。単純にこれまでSmartWatch2を使っていたから、後継をチョイスした。というだけでもありますが(笑)
moto360がサブでマイクロUSBにも対応、バッテリーも長持ち、画面下の(止むを得ない)表示欠けがなくなる。など改善されればあちらの方が魅力は大きくなりますね。あるいはLGが縁をもう少し小さくしてディスプレイを大きくしてくれるのもいいでしょう。そして何よりAndroidWear自身や対応アプリが円形ディスプレイ用にチューニングされるようになれば良いですね。
SmartWatch2と違って、バンドはシリコンながら留め具部分はメタル仕様となっています。この辺りの作りは好きです。
そして、マイクロUSB端子も普段は見えない本体裏に用意しているあたりも地味に良いですね。但し!このマイクロUSB部分のキャップが頂けない。とにかくUSBケーブルが挿しにくい事この上ないです。構造的な部分ではここだけ不満です。
●SmartWatch2との比較
2の方が横に長いため、3はサイズが大きくなっているんですがスリムに見えます。この辺りも個人的には良くなった部分だと思います。どっちもダサいですが、私は比較すると3の方が好きですね。
●時計表示
点灯している時はこんな感じ。デザイン(フェイス)は多様なものから選択したり、自分でデザインできるアプリが用意されていたりするのでいかようにもなるのですが、下記はアナログ時計のうちの一つ。
しばらく操作しないと自動消灯するのですが、その時にも点灯時のデザインに近い形で時計表示が残ります。これは2の時もそうでしたがSONYのSmartWatchの優れた部分です。
普通は点灯している時だけ時計表示されるので、ずっと点灯しているとバッテリーの消耗が激しくなります。一方完全に消灯してしまうとディスプレイが真っ暗になるので時間が分かりません。SONYのSmartWacthではバックライトは消灯しつつも、最小限の時計表示を残してくれるので「時間は常に確認できるが、非常に省電力」という運用を実現しています。腕時計なんですから、時間はいつでも見れないとおかしいですもんね。
また、消灯状態から、時計を見る動作をする(本体を傾ける)だけで起動状態になり、また画面を手で覆うと消灯する。という挙動は次世代のスマートさを感じさせますね。「ボタンを押す」ではなく、自然な身体の動作に反応してくれる感じが心地いいです。
●機能/アプリについて
SmartWatch3は「Android Wear」搭載機ですから、他のSmartWatch同様AndroidWearの機能が使えます。前作の2は独自OSでしたので出来る事がかなり限定されていましたが、3では機能面も非常にあっぷしています。
まずSmartWatch3のアクションの基本はGoogle音声入力です。この画面で「明日の天気は?」「メモを取る」「電話を掛ける」など様々な指示が音声入力で行えます。
ではいくつか、サードアプリも含めたSmartWatch3で出来る事を紹介しましょう。
まず必ず入れた方が良いのが「Wear mini Launcher」です。初期画面で左端から右へスワイプするとこのランチャー画面になり、セットしているアプリを簡単に選択する事が出来ます。
更に右にスワイプすると、ステータスやスマートフォン側の基本設定を操作する事ができます。
ブラウザアプリでは普通にWeb閲覧が可能です。2の時は使い物にならないくらいモッサリしていましたが、3では割とサクサク動きます。ディスプレイが小さいのでここでブラウジングする事はほぼありませんが、2からの進化度合いがハッキリわかるポイントでした。
地図アプリも同様です。しっかりとした地図が表示され、現在地もポイントされます。更に一般的な地図アプリのように指でスライドさせていけば見える範囲も動かせます。ピンチインピンチアウトで表示の大きさを変えられないのは難点ですね。対応したアプリがあれば入れてみたいところ。
こちらのアプリはタップすればスマートフォンでアラームがなるので、近くにあるはずなのにスマホが行方不明になった時などに使えます。
次は音声アシストと乗換案内のコラボ。まず音声アシストで「東京から横浜まで」など乗換案内の指示を出します。
すると、乗換案内のルート案内結果が表示されます。急いで歩いているときにスマートフォンを取り出して乗換検索をするのは危険ですし、操作も難しいもの。SmartWatch3であれば、歩きながら話しかけるだけで乗換案内の結果を表示してくれるので非常にスピーディーです。且つ「歩きスマホ」のような危険性も軽減されるので、とても便利ですね。
他にも、乗るべき路線の電車が何分後に来るのか、タイマー表示できるものもあります。
次はLINEです。LINEでメッセージが届くと下の画面のように表示されます。
返信ボタンを押して、音声で入力すると何とLINEの返信が可能なのです。認識された内容が違うようであれば、キャンセルボタンを押して送信を止める事も出来ます。
こちらも認識に間違いがあればキャンセルボタンを押せば止められます。
という事で、今回はSmartWatch3の概要と出来る事を幾つか紹介してみました。
色々ご紹介しましたが、SmartWatchの基本にして最大のメリットは「通知」を受け取れる点です。届いたメールやLINE、その他アプリ通知を本文も含めて腕時計でサラっと確認できる。という事。しかもAndroidWearでは返信まで簡単に出来てしまうので、歩きながらレスする。という事も可能です。
スマートフォンのみの運用ではいかに無駄が多かったか、またSmartWatchを活用する事でいかに「時短」が図れるか、が良くわかります。折角、腕に時計を巻いているのに出来る事は「今の時間が分かるだけ」では勿体なさすぎますよね。