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ZTE AXON 7 レビュー4【フロントデュアルスピーカーチェック】

さて、いよいよAXON 7の真骨頂。フロントデュアルスピーカーチェックです!

DOLBY ATMOS設定画面。プリセットとしていくつか用意されており、各機能のオンオフやイコライザーを手動でいじる事もできます。デフォルトのサウンド設定でイコライザーいじれるスマホって初めて見ました。

デモ再生がありましたのでコレを試してみましょう。

風の音、動物の声、雨の降る音、などこれでもかと環境音に包まれる映像が流れます。

ふーむ。なるほど!この包囲感、広がりはなかなかのものですよ。ただ、低域がそんなにパワフルな感じは受けなかったですね。

という事で、恒例の機種比較!

前回は「J ONE>xperia Z3>Zenfone2>honor6Plus」という評価をしました。更にその前のテストでは「J ONE>Xperia Z3>Xperia Z1」という評価もしています。

我が家の絶対王者であり、いつもこの時だけ引っ張り出される「J ONE」との対決が楽しみだったんですよね。

という事で、左からZenfone2、htc J ONE、AXON 7です。

結論から言います。「ついに絶対王者陥落!でも全てで100点ではない」です。

Zenfone2

これが毎回思うんですが背面モノラルスピーカーなのに悪くないんですよね。比較すると音が軽く、籠りや歪みも感じますが、総じて「背面モノラル」という仕様的なハンデをそこまで強くは感じません。

J ONE

J ONEの強さは「芯の厚み」です。音のバランスも素晴らしく、低域の強さも持っています。まとまった音としてはやはり非常に高レベルだと思います。

AXON 7【ドルビーオフ】

ワイドレンジでJ ONEよりも横にも奥にも立体感があります。AXON 7と比べるとJ ONEは小さくまとまっている感じがします。音に力強さもあり高域から低域までのバランスもいいですね。

AXON 7【ドルビーオン】

更にぐっと広がりが増します。ドルビーオフに対して音の粒立ちがよくなり、立体感が増します。但し、ドルビーオフに比べて響きが強くなるので、音の芯がぼやけて軽くなる印象もあります。

ドルビーオンとオフには一長一短ありますが、基本はオンが「AXON7らしさ」になると思います。中低域を強めたい、オンだと聴き取りづらいという曲の場合には敢えてオフにするのも良いでしょうね。ゲームなんかではオンにしておく方が楽しいと思います。

AXON 7は一聴して音を分解し広がりを持って聴かせてくれる事が分かりますが「高音質」というよりは「楽しい音」という表現の方がマッチしているかもしれません。純粋な音質をシビアに見るなら低域の強さ、厚さも弱いですし、高域も平面的に潰れがちです。スマホスピーカーはまだまだ進化出来ると思いますが、一旦AXON7は面目躍如といったところでしょうか。

また、本来ドルビーアトモスと言えばオブジェクトオーディオの中核規格で、天井も含めて7~11個くらいのスピーカーを巧みに計算して使いこなすサラウンド効果です。単純なステレオ2チャンネルのスマホでどのように「アトモス」と銘打つだけの価値を持たせているのかはよく分からないですね~。でも最新規格を打ち込んだ感はいいですよ(笑)

#2016.10.27追記

同じくステレオスピーカー搭載のiPhone7Plusとも簡単に比較試聴してみました。

AXON7に比べるとiPhone7Plusの音場は狭く中央で鳴っていました。AXON7はドルビーオフでもiPhone7Plusよりもワイドで、ドルビーオンだと更に広がります。音を楽しむという観点ではiPhone7PlusよりもAXON7の方がかなり優秀だと感じました。

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