ポータブルオーディオ

SONY WALKMAN NW-ZX2を試聴してみた

発表から結構時間が経ってしまいましたが、やっとソニービルで試聴してみました。

http://www.sony.jp/walkman/products/NW-ZX2/

1月16日から先行展示が始まっていたので、そろそろ空き始めていて良いタイミングだったかもしれません。

●本体と操作性

本体の大きさ、重さは歴代WALKMANで最大でしょう。ただ昨今のハイエンドDAPを見てみれば特別大きいという訳でもなく、高音質とのバーターと考えれば十分許容範囲だと思います。

本体の発熱もそこそこありましたが、ショールームでずっと起動させていると考えていればこれまた私は許容範囲です。

デザインとしては右側面に大きく電源やボリュームボタンがありますが、これは好みが分かれるかもしれません。ダサいと言われればすこぶるダサいですし、その分「押しやすい」という訳でもなさそうでした。

インターフェイスはまんまAndroidで、各アプリ類(GoogleMapなど)も配置されていてまさにAndroidスマートフォンを触っている感じです。ネットワークが繋がっていなかったのでAndroidとしてのパフォーマンスはほとんど分かりませんでしたが、ちょっとした事であればこれで賄えるかもしれませんね。

肝心のWALKMANアプリ部分も非常にオーソドックスで操作には迷わない感じ。レスポンスもまずまず。といったところでしょうか。操作で不満を感じる事はなさそうでした。

micro SDが使えるようになったのも素晴らしいですね。試聴比較もしやすくなりました。

●音質

さて、肝心の音質ですが、まず試聴にあたってイコライザー、ClearAudio+はそれぞれオフでDSEE HXはオンにしておきました。ClearAudio+はやっぱり他機種同様、音はクッキリして前に張り出す感じにはなりますが、自然さが損なわれますので基本はオフと考えています。

一聴して感じたのは、今までのSONYの音じゃない。って事。

私の知っているSONYの音は
・各楽器やボーカルの輪郭がクッキリしている
・一つ一つの音は割と艶やかな傾向
・空気感がなく、各楽器を個別に録音してミキシングしたような音
(楽器と楽器の間に余計な音がなく「静寂」を感じさせる)

この楽器が力強く、雑味がない音の印象を、私は漠然と「SONYは若くて黒い音がするなぁ」とずっと思っていました。意味不明ですね(笑)

ところが今回のZX2の印象はまるで違いました。
・まず全体の調和が非常に取れていて
・どのレンジにも弱さがなく
・且つ、演奏家達が一つの空間で演奏しているような空気感
と、これまでのSONYの真逆の音がするのです。

ハイエンドDAPの音の傾向に近づいたとも言えますし、SONYらしさがなくなったとも言えます。SONYの音はある意味個性的だったので、それが好きな人には残念な部分もあるかもしれませんね。

●HM-901との比較

手持ちのHM-901(ハイエンドアンプカード)を持ち込んでいたので、同じソースで細かく比較してみました。

聴き比べて思ったのは基本の音作りが非常に似ている。という事です。空気感を大事にして、演奏家達のリアリティを感じさせる音作り。で、どちらも甲乙付けがたい印象でした。

非常に似た印象を持った2機種でしたが違いを挙げるとすると、まずHM-901の方がやや艶っぽく、ウェットな音を鳴らします。響きの深さや音色の感情が少し強く出ています。一方、ZX2はわずかに音に乾き、淡泊さ、を感じます。

低域の量感は両機種同等に思いましたが、低域の厚み、深みにおいて若干HM-901の方が優位な印象です。但し、深み、響き、艶っぽさは、そもそもHM-901の特徴であり、得意とする部分ですので「優位性」というより、単なる個性差と見た方がいいかもしれませんね。

また、HM-901は元々非常に空気感を感じさせるDAPですが、その点においてはZX2の方が更に凌駕していると感じました。そのくらいZX2は従来のSONY機の音から真逆に振れています。

どちらの音が好みか?という点では、私はHM-901の方が好みに合う。と感じましたが、ZX2の方がナチュラルな音だ、と捉える事も出来るので人によって好みは分かれると思います。

●その他のDAPとの比較

その他の機種も含めて、私の印象では下記のような特徴差があると思いました。

・NW-ZX2
空気感があり、非常にナチュラル、全体バランスも良い。立体感はそれほど感じない。

・HM-901

音に響きと艶っぽさがあり、非常に情緒的。立体感という意味では「楽器が前に張り出してくるタイプ」

・AK240

音の奥行感と空間の広さが出て、情報量も多い。立体感という意味では「楽器の前後の間隔があって、奥行きを感じるタイプ」

・PAW Gold

十分な空間再現をしつつ、音の数が多く濃密な音楽を鳴らす印象。

ZX2は、901やPAW GOLDとは違って、AKシリーズと同じ淡泊系ファミリーな気がします。

価格と音質のバランス、操作性やハードウェアとしての信頼性も含めて考えるなら、非常に良いDAPなんじゃないでしょうか。

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