さて前記事までで基本的な構成パーツをご紹介してきました。今回はようやく組み上げを進めていきたいと思います。
構成パーツ
改めて今回組むPCのパーツを整理します。コンセプトはミドルハイレベル(PS5Proを上回れる程度)のスペックで映える白PCを作る!です。
新PCの構成
- CPU:Ryzen 7 9700X
- クーラー:Lian Li GA Ⅱ Trinity SL-INF 360
- M/B:Asrock B650 Steel Legend Wi-Fi
- グラボ:Radeon RX7800XT(Asrock RX7800XT Steel Legend)
- メモリ:COLSAIR VENGEANCE RGB DDR5 32GB 6000MHz(16GB×2)
- 電源:Lian Li SP750
- SSD:Samsung 990 Pro 2TB(PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD)
- ケース:Lian Li O11 Vision Compact
- その他:Win11Home、Lian Li INF-SL 120×5、Strimer Plus V2 24PIN&8PIN
基本部分の組み立てから
自作PCの組み立ての基本はマザーボードへの各パーツセットから始まります。
まずは全ての土台。B650 Steel Legend WiFiです。白PCを組みたければ最優先候補になるボードじゃないでしょうか。またB650マザーなのにとてもしっかりした作りでこれで十分と思わせてくれるマザーですね。
まずはCPU Ryzen 7 9700Xを取り付けていきます。
レバーを上げてCPUを設置
このCPUを置いてレバーをカチッと止める瞬間が自作PCで最高のワクワクを感じる瞬間ですよね。
次はメモリーです。DDR5 6000Mhz 16GB×2枚ですが、モデルはCorsairのVENGEANCE RGBを選んでいます。白&RGBというチョイスでは鉄板になるでしょう。
今回はダミーモジュールは用意していないので2枚挿しのみです。
次はSSDですね。M.2 PCIe4.0 2TB。今回はSamsungの990Proを選んでいます。読み取りが7450MB/秒の優れもの。
M.2のヒートシンクを取り外します。このヒートシンク裏のシールをはがさないといけないので忘れないようにしましょう(私、最初忘れました)
こんな感じで斜めに挿してヒートシンクで抑え込みます。
ここまで出来たらマザーボードをケースに設置していきましょう。
リアパネル部分をうまくケースに合わせて固定します。リアパネル端子も充実してますね。いやほんとB650十分すぎです。
グラボはRX7800XT Steel Legend。
マザーと合わせたので、模様がマザーと統一感が出ていいですね。
グラボも取り付ければ基本パーツは一旦セット完了です。
電源とケースケーブル類の接続
マザーボードをケースに取り付けたら、電源と各種ケーブル類の取り付けです。最近はこの辺りもとても分かりやすくなりましたね。
今回選んだ電源はケースと同じLian LiのSP750。750WのGold認証になります。何とATXマザー&ケースにSFX電源という組み合わせです。
当然ケースはATX電源用の穴が開いているので大きさが合いません。
そこでこんなプレートをセットして取り付けます。
プレートが銀色なのがとにかく残念。白いプレートを探したいところですが、実際全く視野に入らないのでどっちでもいいと言えばどっちでもいいですね笑
個の電源はケーブルも白く、コネクタまで全て白で統一されているので白PCにはピッタリだと思います。また取り回ししやすいバラの柔らかいケーブルなのもいいですね。
SFX電源の付属しているケーブルはATX電源付属のケーブルと比べると短め。でもこの短さがちょうどいい具合です。電源本体も小さいので限られたスペースでの配線取り回しがしやすくていいですね。ATXケースにSFX電源。意外とアリかもしれません。
簡易水冷クーラーの取り付け
さてここからが本番です。クーラーとファンを順に取り付けていきましょう。
こちらがLian Li Galahad II Trinity SL-INF 360です。
最初はラジエーターとファンがセットされていますが今回はファンは前側に、ラジエーターチューブは裏側に回したいので一度2つを取り外してセットしなおします。
こんな風な位置取りになります(これ最初はこの形で取り付けたのですが実際は、ケースのフレームを間に挟む必要があったので後にやり直しています)
まずはヘッドの取り付けです。CPUにグリスを塗布。今回はこちらのメジャーグリスを採用しました。
このような形で取り付けができました。チューブを上出しにするか右出しにするか迷いましたが、上出しはかなり長さ的に苦しい感じでしたので右出しにしました。でもチューブを後ろに回す仕組みなのでメモリーの上をまたがなくて済むのは助かりました。
続いてファンもどんどん取り付けていきます。Lian Liのファンでいいなと思ったのはメインとなる排気面(左)と逆付の吸気面(右)があるんですが、本来裏である吸気面のデザインも結構いい事なんですよね。
排気面が美しいのはもちろんなんですが
裏の吸気面でもRGBのラインが周りに配置されていたり、中央のロゴの周りに円くRGBライトが点灯するようになっていて、吸気での利用も想定された構造になっているのが素晴らしいと思いました。この辺りも他社よりいいなと思いました(もちろんリバースファンを使うのがベストなんでしょうが今回はこの裏側利用をボトムでチョイス)
O11 Vision Compactの素晴らしいところはリアにも120mmファンが2つ付くんです。これがまた映えます。
複数のファンは御覧のような構造でカチッとくっつけることができます。デイジーチェーン接続になり1つずつにケーブルが要らなくて最後の末端のファンにだけケーブルを付ければ良い仕様。
こちらはケーブルを取り付ける前の末端端子部
ケーブルを取り付けるとこんな感じです。目立たない構造になってて素晴らしい。
ボトム側は吸気面(裏側)での利用にします。
そして2個や3個単位でくっついたファンはこのコントローラーにケーブルをつなぎます。サイド、リア、ボトムの3か所になりますので3本のケーブルをコントローラーに接続すればOK。最小限の配線で済みます。
光るケーブルの取り付け
そして今回Lian Liでもう一つチャレンジしたのがマザー電源とグラボ電源ケーブルのRGB化です。
Strimer Plus V2というケーブルでこのケーブル自体を様々なカラーに光らせることができます。
途中の固定用のプラスチックカバーも白に替えることができる細やかな配慮。
同じくグラボ用のケーブル(8PIN×2)もあります。
こちらも固定用のカバーを白に交換できます。いやーLian Liのこだわり凄いですね。
そしてこのケーブル類は先ほどのファンとはまた異なる専用のコントローラーに接続することになります。このコントローラーは24pinの方のケーブルに付属していました。
さすがにマザーボードのUSBコネクタが足りなくなりましたのでこちらのハブで分配させました。
裏側ストレージの設置
最後に裏側にストレージを設置します。今回は2.5インチSSD×2個、3.5インチHDD×2個の合計4つをデータ用に接続します。
3.5インチHDDはケースから取り外せる3.5インチベイに取り付けます。
ケースに戻せば設置完了。とても簡単。
2.5インチSSDはスペーサーを先に取り付けておいて
裏側のパタパタするパネル部分にセットします。
こんな感じです。
逆側から見るとこんな感じで固定されています。カチッと止まるので動かしてぽろっと落ちたりはしません。
ご覧ください。ぐちゃぐちゃな配線です笑。まずは起動チェックしてから見返しましょう。
でもパタパタするパネルがマグネットでカチッと止まるおかげでぐちゃぐちゃな配線が何となく隠れてくれますし、最後ケースを閉じることも容易になります。いやーよくできてる。配線整理する気持ちがなくなるくらい。(いやあとでちゃんとやります)
細かいチェックポイント
さてざっと接続が完了した状態の正面はこんな感じです。いやーいい感じに収まってる。そして白の統一感がいい!!
最近のグラボは大きくて重いので、どうしても右側が下がってきたりしますよね。曲がりの原因にもなって良くない。
そこでこのケースでは裏側から白いレバーが出ていてこれを上下することでグラボを支えることができるんです。
分かりますか?右側のファンの端に出ていた白いレバーを上に持ち上げてグラボを支えてくれています。良くできた機構ですよね。
設置&起動
ついに組み立てが完了しましたので実際の作業場所に設置しました。
3面ピラーレスのガラスも装着して背面電源をオン。マザーのLEDが光ります。
電源オン!!おおおおおおお!派手!
まずは標準のレインボーカラーで
そして様々なカラーや挙動調整が出来るんですが、やっぱり今回のゴールは「白PC」です。白で美しくなるように設定を行いました。
実際に動いている動画もご覧ください。
何といっても今回の目玉だった3面ピラーレスが本当に活かされています。天井面までガラスになることで本当にどこから見ても映えるPCになりました。
正直結構苦労しましたが、その苦労を補って余りあるくらいの達成感と満足感の高さです。ちょっとやそっとのPCと比較しても劣らない映え白PCが出来たんじゃないでしょうか?