Galaxy Note9 レビュー。今回はSペンを見てみたいと思います。
ペン収納部分をプッシュするとカチっとキックバックしてきて摘まめるようになります。
そのままスルスルっと引き出せばSペンが取り出せます。
ペンの長さ太さはちょうどいい感じで、とても書きやすいと思います。今回本体がオーシャンブルーの場合限定の黄色というカラーも個性的でお気に入り。目立つので無くしにくいというメリットも。
途中で気づかれたかもしれませんが、画面オフの状態でもペンを抜き出すだけで「画面オフメモ機能」が起動しています。
ロック解除をしなくても咄嗟の時にすぐに書け、ロック解除しないまま保存が出来る。というのが想像以上に便利です。
筆圧レベルは4096段階。パームリジェクションも付いているので画面に手を置いてもそっちが反応する事はありません。有機ELディスプレイなので、本当に画面オフのままの真っ黒なところに書いていく感覚が新鮮です。
また、今回のSペンにはBluetooth対応のボタンが付いており、カメラの起動、シャッターなど様々な遠隔操作に利用できます。遠隔操作できるので当然ペンに電力が必要になり、連続利用は30分ですが本体に僅か40秒挿すだけでフル充電になるという優れもの。
Sペン基本仕様まとめ
・筆圧レベル4096段階
・パームリジェクションで手を置いても干渉しない
・Bluetooth接続でリモコンシャッターなど遠隔操作可能
・40秒本体に挿すだけでフル充電
これは相当考えられた仕様だと思います。Surfaceペンのように電池交換不要ですし、何よりたった40秒でフル充電されるというのはちょっと小休止といった待ち時間で作業が継続できます。
では実際の利用シーンを幾つか考えてみます。
画面オフメモ機能
何と言っても「すぐ書ける」というのが便利です。
その後ノートを開けば続きを書くことも可能なのでゆっくり補足するなんて事も出来ますね。
更に写真を貼ったり、テキスト入力も出来ますし、クラウドにバックアップも取られますのでメモ機能として完璧だと思います。
もちろんメモ出来る。というだけではありません。
例えば、急いでいる時に画面オフメモでとりあえずメモる。
落ち着いた時にノートで開く
エッジをスワイプさせてエッジパネルを出し「スナップウインドウ」を呼び出す。
領域を指定すれば
さっきのメモを見ながらブラウジングする。なんていう分割ウインドウ利用が出来るようになります。
このスナップウインドウは「スクショ」ではありませんので、そのまま操作する事も出来ますし、上下の領域幅を変えたり入れ替えたりも出来ます。分割ウインドウの機能はGalaxy S8+の時にも記事にしているので詳しくはそちらをご覧ください。
もちろんSペンは「画面オフ」からの起動だけではありません。ロック解除後にペンを抜くと次のようなショートカットメニューが開きます。
※他にもショートカットには機能を追加したり、アプリのショートカットを置く事も可能です。
この中から幾つか機能を紹介しましょう。
キャプチャ手書き
例えばグーグルマップを開いている時にSペンでキャプチャ手書きを選ぶと、上から書き込みが出来るようになります。
こんな感じで情報を加えてLINEする。なんて使い方が便利ですし、そのまま画像保存したり、ノートに残したりという使い方も出来ますね。
翻訳
次は翻訳機能。外国語のサイトなどでSペンの翻訳機能を使ってみます。
Sペンは画面にタッチしなくても近づけただけで認識してくれます。選んだ文章を和訳、スピーカーボタンで読み上げまでしてくれます。
もちろん更にここでさっきの「キャプチャ手書き」を使ってコメントを書き込み
そのままLINEする。なんて動きが本当にスマートに行えます。
ライブメッセージ
これはNote8の時にもテレビCMなんかでよく宣伝されていました。無地の背景や写真などに文字や絵を描くとその軌跡をアニメーションとして記録してくれます。
作成した軌跡はgifや動画ファイルなどに変換され、こんな感じで誰かに送るなど自由に使う事が出来ます。誕生日のお祝いなどちょっとした演出に可愛い機能だと思います。
PENUP
これはお絵かきツール兼お絵かきコミュニティアプリです。Sペンで描かれた世界中の人の絵がシェアされています。
試しに娘にちょっと触らせてみたところ、ささっとこんなスケッチが描けてしまいました。私が描くと絵心がないので(笑)
ペンのタッチや色も自由に変えられるのでペンタブレットで描いているような絵が描けます。
さて、他にも色々機能はありますが、あとは設定画面も見ながら確認したいと思います。
Galaxy Note9でのSペン新機能と言えばBluetooth接続でのリモート操作です。
Sペンリモコン
まずボタンを長押しですが、デフォルトでは「カメラを起動」になっています。これはSペンの全ての機能、その他全てのアプリ起動に置き換える事が出来ます。
ほか、対応アプリについては固有の動きがセット出来ます。
その他、多様なカメラアプリ、音楽アプリで共通アクションの設定も可能。
と言ってもやっぱり便利なのはカメラのシャッターじゃないでしょうか。
自撮りの時に、スマホを片手で持ち、そのままシャッターを切ろうとするとどうしてもブレがちですよね。かといってタイマーは面倒。もちろんシャッターリモコンは他にも売られていますが、いつもポケットに入っている訳じゃないですよね。Galaxy Note9ならそのリモコンがいつでも本体に内蔵されていてとてもスマート。しかも別売リモコンのように電池切れという事故も起こりません。みんなで写真を撮る時なんかはスマホを立てかけて、離れた場所からシャッターを切ってもいいですね。数m離れても全く問題ありません。
また、Sペンを使っている最中にスマホのロックが掛かってしまった場合は、ペンのボタンで解除するような機能もあります。
他にも以下のような設定項目がありますので、自分の好きな挙動にしておくといいですね。
今回はSペンに注目してレビューしてみました。Galaxy Note9には沢山の機能があり、一つ一つが他のスマートフォンと比べても非常に優秀な機能達です。
Sペンはその中でも特に特徴的ですが、その凄さはペンそのものに留まらず、他の色んな機能を組み合わせたスマートな利活用にあると思います。エッジパネルからの機能呼び出し、スナップウインドウ、それを活かす為の大画面、など全てに意味があり、その繋がりがアプリではなくOSレベルで挙動するのでとても快適なのです。
アプリに依存してしまうとどうしてもアプリ間の行き来が煩雑になるので、Samsungが作ったこのシステム回りの機能・UIはiPhone、Andorid含め、どのスマートフォンよりもスマートなんじゃないかと感じています。Galaxy Note9は2018年秋時点で機能の洗練度、完成度が一番高いスマートフォンだと思います。