超短焦点プロジェクター&専用スクリーンを導入しましたのでレビューしたいと思います。
プロジェクターの選定
今回の導入はリビングシアター。昼間は明るく、ダイニングとも繋がっているのでソファの後ろに壁はなく抜けているという環境です。
長焦点か短焦点か
プロジェクターを選ぶとすれば大きく3つに分かれます。
ポイント
超長焦点天吊り:VictorやEPSONなどが狙い目
長所:画質コスパの良さ、セッティングしてしまえば邪魔にならない事。
短所:天井に大きな工事が必要。配線も大変。
長焦点スタンド置き:最近流行りのXGIMI、JMGO、BENQ、REGZA、AWOLのValerionなどのキューブ型が良い
長所:コンパクト、設置容易性、画質コスパなどバランスがいい。流行るのも良くわかります。
短所:我が家の場合はソファの真後ろに置くと通り道に邪魔。あるいは斜め設置で補正するのは画質的に避けたい。
超短焦点床置き:EPSON、Aladdin、JMGO、AWOL Visionなど競合ひしめく市場に
長所:設置が楽。プロジェクターとスクリーンの間に人が入らないので影の心配がない。投射距離が短く明るさで優位。
短所:画質コスパが悪い。専用(ALR)スクリーンでないと最大効果を発揮しないしそれも高い。
純粋な画質で言えば、超長焦点>長焦点>短焦点 というのが同価格帯での評価だと思いますが、もちろんそこはどのグレードを狙うか?で逆転もします。最高画質を狙うならもちろん超長焦点の弩級モデルですが、それはもう別世界。ただ昨今のXGIMI、JMGO、AWOL Visionなどの新興勢の進化度合いは馬鹿にできず、コンパクトモデルや超短焦点でも侮れない品質のものが登場してきています。
今回我が家ではリビングダイニングの環境や設置の容易性から「超短焦点」一択で検討する事にしました。
超短焦点プロジェクターの候補
今回プロジェクターを選定するにあたって候補としたの下記モデルです。
| メーカー | モデル | 価格感 | 主な特徴 |
| EPSON | EH-LS970 | 48.4万円 | LS800の後継。3LCD方式で滑らか。虹も出ない。白が明るい。 テレビ的利用に最適。遅延も少なめ。鮮やかさ、黒の沈み込みは弱い。 |
| EPSON | EH-LS670 | 33万円 | 前世代LS970の下位モデル |
| Aladdin | Aladdin Marca MAX | 37.98万円 | XGIMI Aura2のOEM供給版。他モデルと比べると平均的な仕様。 子供向けアプリやエンタメ機能が充実しておりカジュアル志向。 |
| JMGO | O2S ULTRA 4K | 45万円 | コンパクトで鮮やかで明るい。高画質最新世代モデル。 |
| Hisense | PX3-PRO | 52万円 | 非常に高いレベルでまとまっている一台。 |
| LG | HU915QE | 56万円 | 旧時代のエース機。暗部諧調は今も優秀だが画質やスペックでは最新世代に譲る。 |
| Leica | Cine 1 | 135~145万円 | フィルムライクで自然な映画画質という面では他を圧倒。 インチ固定という珍しいモデル。古き良き映画鑑賞向きでVividな画質感は強くない。 |
| AWOL | Aetherion Max | 67万円(想定) | 一般販売はまだの最新モデル。黒の沈み込み。艶やかさも抜群。ゲーム遅延1msも凄い。 |
中でも興味があったのは「EPSON」「JMGO」「AWOL Vision」です。EPSONは3LCD方式の個性、JMGOはコンパクトながらトップクオリティ、AWOL Visionはまさに最新鋭&最強の一台と想像しました。レベル感でいえばHisenseのPX3-PROもなかなかですが、それならAWOL Visionの方が上回るだろうと想定しました。あとLeicaはちょっと別物かなと。
実機を確認
検討に当たり実機確認を行っていきました。
EPSON EH-LS800、EH-LS670
検討時点ではEH-LS970は未発売(というか検討し始めのころは未発表)でしたので、EH-LS800とEH-LS670を候補として確認しました。
こちらはLS670。サイズ感が良いですね。


どちらも驚くほど滑らかでまさにフィルムライク。一枚の絵を投影している感じで美しい。格子状のドット感も感じない。明るさも十分。ただ、HDRなどの輝度、色鮮やかさではやや劣ります。まさにちょっと前のテレビ映像という感じで、昨今の圧倒的なメリハリのHDR映像。みたいな表現は出来ない印象です。
LS670よりもLS800の方が格上。だけど黒表現はLS670の方が上回るかも。という事前情報でしたが店頭環境で見る限りは違いは判りませんでした。どっちもいい。
こちらがLS800。横幅の大きな上級モデル。


両モデル総評としては「悪くない」です。とにかく悪くないんだけど、吸い込まれそうな圧倒的な映像でもない。という評価。滑らか画質という点では他モデルよりしっくりきますし、感動もないが不満もない。
Aladdin Marca MAX
アラジンと言えば天井照明にプロジェクターが付いたカジュアル機をイメージしますが、そのアラジンが作った本格的な超短焦点プロジェクターがMarca MAXです。それもそのはず元となっているのはかつて一定評価を得ていたXGIMIのAuraの2代目Aura2です。OEM的にベースを使いまわし、ソフトウェア周りを独自アレンジしたのがMarca MAXなので素性は確か。


実機映像としては、これも悪くないと思いましたがEPSON同様、引き込まれるほどの鮮烈さはなく比較的穏やかな映像。そしてDLP方式特有のギラギラざらつくスペックルノイズがかなり目立ちます。特に虹のようにギラギラした画質感はちょっと見ていて辛かったです。エンタメコンテンツやカジュアルなデザインなどは特徴的ですが、画質という面で本機を候補に残す必要はないかな?と感じました。
JMGO O2S ULTRA 4K
これは最有力候補になると想像していた1台です。

実機確認時にEPSONと並べて比較しましたが、その鮮やかさ、輝度が圧倒的に素晴らしい。まさに有機ELテレビで見るようなメリハリのある映像です。ギラつきもほぼ感じません。


上がEPSON EH-LS670で下がJMGO O2S ULTRA 4Kですが下が明らかに赤いのはスマホカメラとの相性の問題です。実際は赤くなくて肉眼で見ると色温度は上下ともに同じです。

ただ、格子ドットが目立ちます。2mほどの距離から見てもくっきりわかる格子。なんか網戸の向こうから見ているような映像にがっかりしました。スペックルノイズ(ギラつき)も徹底的に抑えられているのでMarcaMAXより綺麗だと思いましたが、格子は逆にこちらの方が酷い。
こちらは画面拡大したところです。左がJMGO、右がEPSON EH-LS670です。赤いのは無視していただいて左は文字に格子が見えるのが分かりますよね。右はフォーカスは甘くなりますが格子は見えなくなります。


左がJMGO。右がEPSONです。解像感は明らかにJMGOが高いですがザラザラした画質です。EPSONは甘いですが服の輪郭なども強調され過ぎずナチュラルです。


この3メーカーの強み、弱みを簡単にまとめるとこんな形。あちらを立てればこちらが立たず。
| EPSON(LS670/LS800) | Aladdin Marca MAX | JMGO O2S ULTRA 4K | |
| 解像感、鮮やかさ、黒の沈み | × | △ | ○ |
| ギラつき無し | ○ | × | ○ |
| 格子ドット無し | ○ | ○ | × |
LGも見てみましたが候補の3モデルと比べて強みを感じる事はありませんでした。

この辺りの検討をしていたのが2026年2月ころ。ちょうどこの頃クラウドファンディングが開始されたのがAWOL Visionの最新モデル「Aetherion MAX」です。
本命はAetherion Maxに
Kickstarによるクラウドファンディングで2026年3月31日までが支援期間となっており希望額を達成すれば4月から順次発送との事でした。

実機が見られないので、公式情報や先行的にインフルエンサー達がテストしたYoutube動画などから推し量ったのですが、結論としては各種情報を見る限り、私が感じたこれまでの弱点を全て克服し、圧倒的な性能で登場するモデルになる可能性があると思いました。
Aetherion Maxの凄さ
・画面の端まで完全にフォーカスが合う「PixelLockテクノロジー」
・レインボーノイズを99.999%低減する「Anti-RBEテクノロジー」
・ネイティブコントラスト6000:1の「Noirsceneシステム2(EBLアルゴリズム、7段階絞りIRIS)」
・VRR、ALLM、DolbyVisionゲーミング対応に加え、1msという圧倒的低遅延というゲーム適正
・Rec.2020を110%カバー
・光透過率、コントラスト、色精度を引き上げ、熱にも強く長時間品質の変わらない「希土類コーティングサファイアガラス」を採用
その他、IMAX ENHANCED、ダイナミックトーンマッピングなどとにかく他を圧倒するこれでもかという技術投入です。
候補にしていた他のモデルが決定打に欠ける中、思い切ってこのクラファンに飛び込んでみようと思いました。海外のクラファンという一抹の不安もありますが、AWOL Visionは信頼のあるブランドですし、何より公式発売では70万円近くする想定のプロジェクターが30万円台で買えてしまうという事ですから、その価格感にも惹かれました。
本機に目を付けていたのはもちろん私だけではありません。クラウドファンディングでの反響が大きく本機が支援スピード記録を更新したというニュースも出ていました。「AWOL Vision、4K超短焦点プロジェクターがKickstarterで12時間で1,000万ドル突破、ハードウェアカテゴリー最速記録を樹立」
最後の判断材料として、同じAWOL Visionが出している現行モデルLTV-3500PROの実機を確認しました。


店頭で先代のLTV-3500PROを見てみましたがギラツキや格子ドットはほぼ感じませんでした。映像の鮮やかさは店頭では何とも判断付かない環境でしたが、そこはスペック情報やyoutuberたちを信じてみようと。
Aetherion MAXの到着&スクリーンに投影
クラウドファンディングの投資を決めたのが2月。そして支援期間が3月末に締め切られ、あとは到着を待つばかり。となりましたが、実際の発送がなかなか掛からず、やきもきして待ち続けることに。あまりの出荷情報の遅さにKickstarter上でも支援者たちでプチ炎上が始まる始末。少し不安視しましたが無事5月末に我が家に到着しました。発送を待つ間に普通に市販されたらどうしようと心配しましたが、なんとかそこは先行者入手が守られた格好。
プロジェクター到着
こちらが到着したAetherion MAX。

おおお。でかい!いや、大きさはコンパクトな方が当然いいんですが、この存在感には説得力を感じます。

背面側にはアンビエントライトが付いており近未来感を感じさせる佇まい。

そしてクラウドファンディングなので海外仕様のまま送られてくるだろうと思っていましたが、なんとちゃんと日本発送分は「PSEマーク」「技適」取得モデルが届きました。マニュアルもきちんと日本語ローカライズされています。AWOL Vision最高!

この辺りのプロジェクターはリモコンも簡易的なものが多いですが、Aetherion Maxはめちゃくちゃしっかりしたリモコンが付いてきます。ボタンを押すと発光する作り込み。

Aetherion Maxは電源をオフにするとレンズ部分のカバーが閉じる仕様で、無使用時にレンズにホコリや傷がつかない配慮がされていますが更に専用カバーも付いていました。利用を終えたらこのカバーを被せておけば安心。本体を傷つける事がありません。

そしてクラウドファンディング特典として3Dメガネが2つ、Ultra Highspeed HDMIケーブルが付いてきました。太っ腹。


改めて外箱に印字されている仕様を確認。IMAX ENHANCED、ドルビービジョン、REC.2020を110%カバーなど基本スペックが高いのはもちろん、ドルビービジョンゲーミング、VRR、ALLM、そして1msという超低遅延を実現したゲーミング性能も半端ないです。我が家の有機ELテレビより遅延が少ない化け物プロジェクター。

何気にストレージ容量やWi-Fi規格など細かなところまで贅沢に作られています。
スペックについて
ここでざっと投入技術、スペックを整理しておきましょう。AetherionMaxは最先端の技術と規格対応に対応しています。これだけでも本モデルの本気ぶりが分かると思います。
投影サイズが大きくなっても細部に至るまで正確にフォーカスを合わせるPixelLock技術

高度なアンチRBE技術によりレインボーノイズを99.99削減。クリアで自然な映像を表現でき、目の疲れも軽減。

ネイティブコントラスト6000:1を実現。特許取得済みEBLアルゴリズムにより沈む込む黒を表現。
また物理的な7段階のレンズ絞りを搭載したIRISコントロール。

VRR、1ms超低遅延、ドルビービジョンゲーミング、ALLM対応。ゲーミング利用としても最強。

トリプルレーザーによる鮮やかな表現。プロフェッショナルCMS、ISF認証、そしてRec.2020を110%カバー。

希土類コーティングのサファイヤガラスを採用。通常のプロジェクターで採用されるガラスレンズとは異なり、高い光の透過率、コントラスト、色の正確さを向上。通常ガラスだと長時間投影するとどうしても熱によって周囲のピントがボケてきたりしますが、熱に強いサファイヤガラスとチタン製のサーマルメッシュによりその心配もなし。プラネタリーコーティングプロセスによりレンズも守られています。

<スペック表>
| 項目 | 仕様 | コメント |
| 価格 | $4,499(約60~70万円) | 技術と規格を考えればこの価格クラスも違和感がありません |
| 明るさ | 3300 ISOルーメン | 従来のANSI ルーメンで換算すれば4000lm超え |
| ネイティブコントラスト | 6000:1 | ダイナミックコントラストではなくネイティブで6000:1に到達しているのは凄い |
| カラーレンジ | Rec.2020 を110カバー | 色域対応もトップクオリティ |
| HDRサポート | HDR10、HDR10+、HLG、ドルビービジョン | DVまでしっかりカバー |
| IMAX Enhanced | 対応 | モードでしっかり選択可能 |
| ゲーム性能 | VRR、ALLM、1msラグ、ドルビービジョンゲーミング | ゲーム性能は他の追随を許さないレベル |
| Anti-RBE | 2D/3Dともに対応 | |
| ダイナミックトーンマッピング | 対応 | |
| フィルムメーカーモード | 対応 | 映画などはより自然な色味に |
| レンズIRIS | 対応 | 物理絞り対応は凄い |
| 内蔵スピーカー | あり | 鳴らしてみると十分な音質 |
| レンズカバー | 自動開閉 | レンズにホコリが入らない機構 |
| ディスプレイテクノロジー | DLP, 0.47 inch DMD with TI, New Display Controller, DLPC8445 | |
| SoC チップセット | Flagship 4K UHD SOC, MT9655 with 8GB RAM/128G, EMMC memory | 8GBメモリに128GBストレージはなかなかない |
| Wi-Fi&BT | Wifi 7, Bluetooth 5.4 | WiFiも7に対応。抜かりなし。 |
| サイズ | 562×323×139.5mm | |
| 重量 | 8.75kg |
現行超短焦点プロジェクターと比較しても劣るところはなく、どの仕様もトップクラスあるいは突き抜けた頂点にあると思います。さすがの最新鋭モデルで、昼間良し、映画良し、ゲーム良し、3Dも対応して、黒の沈み込みも抜群。総合力でこれを上回る超短焦点プロジェクターは現時点で存在しないのではないでしょうか。
VIVID STORMのALRスクリーン
そしてAetherion Maxを投影する先はVIVID STORMの超短焦点用 電動立ち上げ式 ALRスクリーンです。
ALRスクリーンとはスクリーン表面がギザギザになっていて、上からの光は吸収・散乱させ、下からのプロジェクターの光だけを反射させる構造のスクリーンです。

こちらも今回の為に購入しました。

同梱物も色々ありますが、左端に見えるUSBスティックをプロジェクター本体に挿せば、プロジェクターの電源操作と連動してスクリーンも展開、収納する事も出来ます。

スクリーンボックスを置いてみました。この為にスピーカーも買い換えましたし完璧なサイズ感です。

試しにスクリーンも上げてみました。おお。いい感じ。ややグレーなのが特徴的で表面がギザギザ構造になっています。まさに下から投影する超短焦点専用の設計。

背面から見るとこんな感じになっています。

しっかりと突っ張るように出来ていてシワなくピンと張れます。
投影確認
いざ投影。最初の電源投入までは少し不安もありましたが無事メニュー画面が出ました。
でもまず大変なのはスクリーンとのサイズ調整です。多少の台形補正は機能としてありますが、補正するとその分解像度を殺すことにもなるので基本的には正対設置をしっかりやりたいところ。その上で微修正だけ補正で行うというのが良いのですが、これがとにかく難しい・・・。取り急ぎ仮設置なので大体のところで一旦視聴してみることにしました。次にフォーカス調整。これはビシッと合わせることが出来て上の方も下の方も隅までフォーカスがしっかり合います。これがPixel Lockの凄さか。と実感。


まず昼間の多少光も漏れる環境にもかかわらず、明るさ、発色ともに十分美しい。色味の調整がやや難しいですが精細感は圧倒的です。4K動画を見るとまさに実物大の世界が前に広がっているような気分。

夜になって暗い環境で確認すると更に精細さが高まり、びしっと引き締まった映像になります。まるでテレビを見ているような映像の安定感。4K HDR動画なんてまさに吸い込まれるような映像美です。これが超短焦点最新鋭最強モデルの画質か!と驚嘆するレベル。

110インチスクリーンと83インチテレビの違い。完全に83インチが子供に見えます。テレビよりスクリーンは50cmほど手前に設置していますのでその分更に大きく見えます。83インチテレビに対してスクリーンは130~140インチほどあるくらいの体感差。


ゲームも大迫力・・・というか画面全体が視野に収まらないくらいの距離で楽しめます。いや楽しい。

ちょっと視聴距離的に画面視野が広すぎて動きの激しいゲームはさすがに辛いですがボードゲームやRPGなんかはいいかもしれません。


遅延は正直全く分からないレベルです。めちゃくちゃシビアに格ゲーやfpsをやる訳ではないので有機ELとの違いも分かりません。
ルミナスラックと集成材で高さセッティング
床置きだと微調整しづらいのでルミナスを組み合わせて専用のプロジェクター台を作りました。これで1cm単位くらいでの微調整が可能です。

またスクリーンボックス自体の下にアカシアの集成材を敷き高さもピッタリに調整しました。


これで配置は完成です。
投影しながらのスクリーン展開が圧巻
改めてAetherion Maxの解像感、鮮やかさ、黒の沈み込みは本当に素晴らしく、投影した状態からスクリーンを立ち上げるとちょっとした感動を覚えます。
部屋の照明を点けて明るい状態からスクリーン収納している様子がこちら。スクリーンボックスにカチッと収納されていくのが気持ちいい。
アップデート&セッティング追い込み
既にアップデートも出ていましたのでUSBメモリ経由とPC直結の2回アップデートも実施しました。まだ無線経由でのアップデートは実施できないみたいですね。

そしてそろそろ初期段階でのセットアップを完了させていきます。細かい格子状の調整動画を再生しながらプロジェクターとスクリーンの配置を微調整。そして台形補正を追い込んでいきます。これでスクリーンをほぼ余すことなくカバー。

最後にスクリーンに付いてきたUSBアダプタをセットする事で電源連動。これでプロジェクターの電源を入れるだけでスクリーンが立ち上がり、またプロジェクターの電源をオフにすればスクリーンも自動収納されます。完璧!

これでセッティング完了です。
満足部分と気になる点と
ざっと各項目に対する印象評価です。
各項目評価
色鮮やかさ ◎
解像感 ◎
黒の沈み込み ◎ →正直ここまで沈むとは想像していませんでした
明るさ ◎
レインボーノイズ ◎ →私は全く感じません
ゲーム遅延 ◎ →私は全く感じません
設定/内蔵アプリの機能性&操作感 ◎
HDR ○ →さすがに有機ELテレビと比べると全然弱いですが、HDRっぽさは出ています
内蔵スピーカー ○ →全く必要十分。テレビの内蔵スピーカーと同程度の満足感はあります
格子ドット感 ○ →十分気にならない程度。ほとんどドット感は感じないと言っていいと思います。
画面のギラツキ × →現状感じる唯一の弱点です
凄く鮮やかで、メリハリがあり、黒も沈み、文句のつけどころのない高画質・・・と言いたいところですが、白っぽいシーンで細かくギラギラした感じが結構出てしまうという弱点も見つけました。
JMGO O2S ULTRA 4Kと違って「格子感はほぼありません」。EPSONと違って「ビシッと引き締まった解像感」。そして普段有機ELテレビを使っている私でも納得できる「黒の沈み込み」。ここまでは本当に文句なし。でも「ギラっとザラっとしている」のです。これはいわゆるスペックルノイズです。
スペックルノイズも高いレベルで克服している事を期待してたんですがここは唯一残念なところです。と言っても暗めのシーンでは目立ちませんし、複雑な映像部分も気になりません。一方「白っぽくベタ塗りされているような箇所」例えばアニメキャラクターの顔のアップとかになると途端にギラツキが目に入ってきます。
例として「響け!ユーフォニアム」のように色白の顔がアップで投影されたりするとややそこに気を取られてしまいます。響け!を大画面で観ることを楽しみの一つにしていただけにここは残念。画面全体をふんわり見れば大して気にならないんですが、ついつい目立つ場所に目を向けてしまうんですよね。実写でも人の顔や肌は若干気になりますし、一色の壁や明るい雲なども気になりだすと目につくという感覚。
スクリーンから3m位離れればかなりマシになりますが、我が家の視聴距離は2m程度しかありませんので気になる距離という感じです。ただ我が家の息子は「全くといっていいくらい気にならない。映画館と変わらない。むしろコンテンツによっては有機ELテレビより綺麗だと感じる」と言っています。実際大きなツブツブではなく砂時計の砂のように細かい粒子のギラ感なので慣れてしまえばそこまで気にならなくなるのかもしれません。
息子の感想を聞いた後に映画館で魔女の宅急便 IMAX with Laser を鑑賞する機会がありましたが、確かにIMAXだと映画館でもスペックルノイズが存在しました。

距離や大きさの違いがあるのでIMAXの方が目立たないのですが、確かに砂がザラザラするようなスペックルノイズの質感はAetherion Maxと全く同じでした。
何なら魔女の宅急便で言えばAetherion Max&DMR-ZR1で投影される我が家の方が色鮮やかでコントラストもしっかり出ているようにも思えます。

Aetherion Maxに見られるスペックルノイズは、Araddin Marca MAXのと比べればマシに思えますし、JMGOのクッキリ格子ドットと比べれば断然受け入れられる。という感覚ですね。
| EPSON(LS670/LS800) | Aladdin Marca MAX | JMGO O2S ULTRA 4K | Aetherion Max | |
| 鮮やかさ、黒の沈み | × | △ | ○ | ○ |
| ギラつき | ○ | × | △ | △ |
| 格子ドット | ○ | ○ | × | ○ |
弱点としてスペックルノイズを挙げましたが総合点ではやっぱりAetherion MAXが強い。改めてどれを選ぶかと言われてもやっぱりAetherion Maxを選びます。JMGOやAladdinなどと比べると完全に上位互換となる1ランク上のステージのプロジェクターかなと。ただ、特性が全く異なるEPSONはザラつきの無さではAetherion MAXを上回ります。一方、黒の沈み込み、鮮やかさ、解像感といった根本的な画質、その他スペック面ではでは圧倒的にAetherion Maxだと思いますのでこの辺りは何を重視するか?で好みも変わる気がします。

改めて店頭で他モデルを確認
先述したようにEPSONならスペックルノイズは原理上ほぼないはず。と思い、最新のEH-LS970も見たかったので改めて店頭で確認してみました。
想定通りEH-LS970では確かにスペックルノイズは皆無。僅かにドット感を感じますがAetherion Maxと同程度でほぼ問題なし。ただ白いシーンで何となく均一ではない走査線のような黒い横線を感じました。これはたまたま店頭の環境でそう見えただけかもしれませんので改めてきちんとチェックしたいと思っています。※下記映像上端が波打っているのはスクリーンの問題です。

またやはりEPSONはカリカリな解像感ではなくソフトフォーカスで黒の沈みも弱いと感じました。左はBENQの長焦点、右がEPSONのEH-LS970で比較していたのですが、明らかにBENQの方が解像感が高かったです。ただこれはこれでアニメなんかを見るには優しい画質で良い気もします。

そして結構モデルによってこのノイズ感が違う事に気づきました。
例えば超短焦点ではありませんがValerionのVision Master Pro2とVision Master Maxの場合、同系の2モデルなので強み弱みも同じかと思いきや細かく見てみるとMastar Pro2は格子が見えるがスペックルノイズは小さい。Master Maxは格子が見えないがスペックルノイズが強い。という特徴がありました。特にVision Master MaxはAetherion Maxと兄弟モデルと言っていいモデルですが、その格子の無さ感、スペックルノイズの雰囲気が全く一緒だったので超短焦点だから克服できていないのではなく、DLPレーザーの強みを強化するとスペックルノイズとうデメリットが強調されてしまうんだと思います。
改めてJMGO O2S Ultra 4Kも見てみましたが格子とギラツキ両方の弱点を併せ持っているので、近距離で視聴するには向かないモデルだなと思いました。やはりAetherion Maxの方が良いと思いました。HisenseのレーザーTVと呼ばれる超短焦点プロジェクターも初めて見ましたがJMGO同様、格子とスペックルノイズが酷かったです。

まとめ
ついに導入したAetherion Max。その解像感、発色、黒の沈み込みなど期待を上回る高画質でした。ただそれ故にギラつきは気になってしまいます。と言っても我が家のように2mの距離で視聴しようとするからであって、3m以上離れてみるならそれよりも全体画質の高さに目を奪われると思います。
超短焦点は他のモデルもまだまだ一長一短。そう考えるとAetherion Maxの強みは素晴らしいと思いますし、息子はギラつきも全く気にならない、と言います。私もだんだん「こういうもの」として慣れてきました。
Aetherion Maxはまだ国内で一般販売も開始されていない超アーリーモデル。様々なユーザーからのフィードバックを元にどんどんアップデートもされていくと思います。まずは心ゆくまでAetherion Maxを楽しみながらアップデートも期待して待ちたいと思います。
