三菱のサイクロン式スティック掃除機「HC-JXH30P」を購入しました。
通称「iNSTICK ZUBAQ」と呼ばれる製品です。ズバっと吸引。ZUBAQです。ダサいですね(笑)
でも名前とは裏腹に見た目が他メーカーのものと比べてスタイリッシュ。
立ち姿がとってもスマートな掃除機です。正直このデザインに惚れたのも選んだ理由の一つです。
とは言っても、黒物家電は徹底比較して買う私ですから、白物と言えども最低限の調査はします。スティック型掃除機の雄と言えばダイソンですよね。もちろん調べました。日立、シャープ、東芝、パナソニックにもそれぞれ一押しスティック掃除機がありますから、まずはスペックから見える情報を整理しました。紙パックは面倒なのでサイクロン式限定です。
実はスペック面でも私の評価では三菱ZUBAQが最強だったのです。
ざっと特徴を見ていきましょう。
吸引力
そこまで吸引力が強いイメージではないようですが、ダイソンナンバー1吸引力のV10と同じ12.5万回転のモーターを搭載しています。V10の一つ下のモデルV8では11万回転まで落ちますから、モーターの回転力で言えばダイソンに並びます。が、ここは一歩控えめの吸引力だと予想しました。
大きさ
ここが絶妙です。スティック型で1.8kgというのは今回の比較で2番目に軽い。ハンディタイプでも2番目の軽さで女性でも扱いやすいですね。高さもスティック状態で1005mmとこれまた女性でも扱いやすいサイズです。幅が225mmということで吸引幅が少し小さめですが小回りが利き、使い勝手が良いと思います。
集塵容積
これは他モデルと比べても平均的な0.2L。良いでしょう。
運転時間と充電
このバランスもまた優秀です。標準使用で40分稼働し、充電は僅か90分と、稼働と充電のバランスでは圧倒的1位です。
総評
とにかく死角がなく、コンパクトで吸引力もそれなりに期待でき、充電と稼働時間も優秀。と恐らく使って最も不満のないモデルだと想像しました。実際に店頭で触ってみて「上に持ち上げるとハンディ」「手前に引くとスティック」という使い勝手もよく考えられており、何より見た目もオシャレ。という点でかなり気に入ってしまいました。
吸引力
数値データが全く見当たらなかったのですが、吸引力にはかなりの自信がある模様。ネットでの評価でも結構良さげでしたので「強い」と判断しました。
大きさ
三菱には一歩及ばないものの許容範囲だと思います。
集塵容積
同じく0.2L。いいでしょう。
運転時間と充電
標準稼働が40分というのはいいんですが、充電に3.5時間掛かるようで三菱の2倍以上の充電時間です。充電を忘れてしまっていると40分稼働まで復活するのにかなり待たされそうです。
総評
全体的に悪くないですが、三菱より吸引力が強いけど、使い勝手はやや落ちる。という予想。どちらを優先するか。ですね。
吸引力
数値的にも十分。ネットでの比較評価でもやっぱり「強い」との声が圧倒的なので、本当に吸引力は強いんだと思います。ただ、そこまでの吸引力が本当に必須なのか?というのも選択のポイントになりそうですね。
大きさ
とにかく重い。この重さは女性には辛いと思います。更に1217mmという高さも小柄な方には厳しそうですね。
集塵容積
他モデルを大きく突き放す0.54L。これは凄い。相当長い間ゴミ捨てしなくて良さそうです。
運転時間と充電
日立と同じで標準稼働40分に対して3.5時間の充電が必要です。ちょっと厳しいですね。
総評
世間で言えば本命中の本命でしょう。吸引力も文句なしなんだと思います。でも、大きい、重い、しかも吸引している間ずっとトリガーを引いていなければいけない仕様も疲れます。メンテナンスも国産の方が親切な感じで使い勝手の悪さを我慢してまで必要な吸引力か?という点で我が家では脱落しました。これぞ海外製といった個性だと思います。
吸引力
今回の比較の中では多分一番弱いと思います。数値は出ていませんが、そもそも吸引力が売りではなく評判もそんな感じでした。
大きさ
SHARPの一番の売りはここ。とにかく軽量コンパクト。軽々持てて、長さもコンパクトで使い勝手は抜群に良さそうです。
集塵容積
コンパクトさが売りなだけあって容積は最も小さい0.13L
運転時間と充電
SHARPはリチウムバッテリーを挿して使う特殊なモデル。バッテリー1つで標準20分しか持ちません。充電は80分と短いですが、バランス的には三菱が上ですね。
総評
コンパクトさの代償として、バッテリー持ち、吸引力、集塵容積などを犠牲にしています。とにかく手軽にちょろっと掃除が出来ればよい。という方にはベストチョイスになると思います。バッテリー交換型なのは一長一短だと思います。毎回バッテリーを抜いて充電するのは私には面倒に思えました(コードを挿して充電も出来るのかもしれませんが、他機種は掃除機を充電台に置くだけなので差があると思います)
吸引力
仕事率200Wと、唯一仕事力を数値で堂々と掲載していました。非公開のダイソンが130Wのようなのでこれも吸引力に期待が持てます。パナソニック自身も吸引力は売りにしているようでした。
大きさ
大体吸引力と大きさは比例する気がします。ダイソン同様2.5kgとかなり重め。ハンディでも1.9kgと他社の軽量スティック型より重いという事態。長さも結構あるので小柄な方には向いていない気がします。
集塵容積
これだけ重いのに容積は0.2Lというのがちょっとアンバランスですね。
運転時間と充電
標準稼働40分で充電が3時間。とそこそこですが三菱と比べるとかなり劣りますね。
総評
どっちつかずな印象です。吸引力優先ならダイソンの方がいいでしょうし、バランス機を求めるには重すぎます。ゴミのセンサーが付いていて吸引力を自動制御してくれるなど面白い機能も付いているので機能的に興味があれば良いのかもしれません。
吸引力
回転数を掲載していますが11万回転とトップとは言い難いと思います。回転数だけでは判別できませんので三菱と同等かな?と想像しました。
大きさ
大きさも三菱よりやや重いといった程度でなかなか悪くありません。長さもそこそこ。ヘッドの横幅が長いのでそれを良いと見るかは人に依ると思います。
集塵容積
0.2Lですから標準と言っていいですね。
運転時間と充電
問題なのはここです。標準で25分しか稼働しない上に、充電が5時間も掛かるようです。何という燃費の悪さ。ここだけで選択肢から脱落しそうです。
総評
全体的に可もなく不可もなくといったバランス機ですが、稼働時間と充電のバランスが著しく悪いですね。三菱を避けてこっちを選ぶ理由が見つかりませんでした。
さて、大きく選択を左右する項目でまとめた採点をもう一度行ってみます。
やっぱり三菱の死角のなさが光ります。吸引力重視でダイソン。もう少し軽い方がいいなら日立。とにかく軽いのが良ければSHARP。といった選択になるのではないでしょうか。
我が家の環境では三菱を一番評価としました。
もちろん数値には現れない様々な特徴があるでしょうから、店頭で実際に試してみたり、音のうるささを比較してみたり、店員さんの話を聞いてみるなど多面的に比較してみるのが良いと思います。あくまで私が見た範囲だけでの評価なので、スペックである程度推し測れる黒物家電と同じようにはいかないと思います。
という事で、我が家にやってきたZUBAQです。他機種とも比べて見て頂けると良いと思いますが、この立ち姿が一番スタイリッシュで一見して「掃除機」と感じさせないデザインなのが気に入りました。
正面から見るとこんな感じ。本当にコンパクトで場所を取りません。
まず取っ手を持って上に持ち上げるとハンディタイプとして取り外せます。
これだけでハンディ掃除機として使えますね。もちろんヘッドを付ける事も可能です。
オプションで付いているブラシを付ける事で棚の上などの埃を掃除するのに使えます。
もう一つのオプション「エアブローノズル」を付けると、吸引とは逆にエアーでゴミを飛ばす事が出来ます。意外と活躍しそう。
次に、手前に倒すとスティック状態として取り外しができます。ボタンを押すなどの操作なしでハンディとスティックを取り外し分けられるのは本当に凄い。
メーカーサイトの説明も分かりやすいですね。素晴らしいギミックです。
充電台と分かれた状態がこちら。本体と充電台のデザインが一貫していて美しいと思います。
充電台に戻すとピタッとデザインが一致します。他メーカーの充電はいかにも掃除機を充電台に乗せました。といった感じで見た目が美しくないので、三菱の拘りに感心しました。もちろん充電台は標準で付いてきます。
スティック型で使う時はこんな感じ。モーターや集塵部分が手前にあるので細いところも掃除出来ますね。
ヘッド部分は布団用ヘッドも標準で付いています。別売ではないところもいいですね。その分そこそこ値段もしますが。
ダストボックスはワンタッチで取り外し可能。ゴミ捨ても簡単。この辺りはどのメーカーも似た感じだと思います。
掃除機を比較してみる。なんて初めての機会でしたが、なかなか面白い世界ですね。カタログ上では分からない事もいっぱいありそうなので、私のチョイスもベストだったかどうかは自信がありません。大きさ、バッテリー、デザインなどは比較した上で最良と考えましたので、吸引力や機能面で他に気になる部分がなければ三菱 ZUBAQは良い選択肢になると思います。