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80インチ超4Kテレビを選ぶなら最後の3択は「LG C2」「SONY A90J」「SONY X95K」【2023年1月】

前回の記事でmini LED、有機ELテレビを比較検討しながら、80インチ超で検討するなら「LG C2」「SONY A90J」「SONY X95K」が最終候補に残ると結論付けました。

80インチ超4Kテレビを選ぶなら「mini LEDテレビ」か「有機ELテレビ」か【2022年モデル】

今私が使っているのはLGの65インチ4K有機ELテレビ「65C9P」で、テレビとしてはそれなりの大きさで楽しんでいますが、 2022年12月に引っ越した事をきっかけに”更に”大画面を楽しみたい!と思い ...

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といっても、そもそも80インチ超のテレビには選択肢が少なく、4K mini LEDと4K 有機ELに絞るならこれ以外にはLGのQNED85しか残りません。そして、唯一QNED85は明らかにパネルのレベルが低かったため購入候補から脱落となりました。

用途としては映画、ゲーム、各種動画コンテンツ、そしてテレビ視聴という全方位利用が条件となります。

残った3つの購入候補

ざっと3つの候補の違いをまとめてみます。

LG C2SONY A90JSONY X95K
種別4K 有機EL4K 有機EL4K mini LED
年式2022年2021年2022年
最大サイズ83インチ83インチ85インチ
輝度
白表現
黒表現
均一性
コントラスト
FreeSync対応非対応非対応
価格.com(2023/1/22時点)670,000円790,000円727,999円

X95Kはmini LEDの為、他の2機種より白表現力が高く、明るいテレビです。色の深みもあり画面サイズが2インチ大きいというのも魅力です。続いてA90JとC2は有機ELの為、黒の沈み込み、コントラスト、均一性、低遅延などではmini LEDより優位です。

特にやはり黒の黒さ、パネルの浮きの少なさという意味ではX95Kは劣っています。これは店頭実機でA90JとX95Kとを比較しても明らかでした。

そしてXbox SXを楽しむならAMD FreeSyncに対応しているに越したことはありませんが、SONYはいずれのモデルもFreeSyncには非対応です。

ここからはそれぞれ比較しながら候補を絞っていきたいと思います。

「LG C2」 vs 「SONY X95K」

さて、まず早速ですが公平な実検証パラメータ比較として参考になるRtingsスコアを見たいと思います。

まず主要項目の検証評価を書き出してみます。

性能検証評価LG C2SONY X95K
コントラスト109.1
明暗境界にじみ107.0
黒潰れ6.07.0
光追随107.0
SDR輝度7.79.0
HDR輝度7.38.5
HDR輝度ゲームモード6.78.5
グラデーション8.28.9
黒均一性107.3
色域カバー8.68.4
レスポンスタイム9.98.4
入力遅延9.79.2

まさに有機ELと液晶の特徴がクッキリ出ていますね。有機ELが得意とするコントラスト、明暗境界表現、低遅延、均一性などは完全にC2の勝ち。色域カバー率ではC2、グラデーションではX95Kと色表現は五分。そして明るさではX95Kです。

実測値としてHDR時にピーク2%ウインドウ(全黒の中で2%だけ白ブロックを輝かせた場合)にC2が810cm/㎡がMAXなのに対し、X95Kはピーク10%ウインドウ時に1,400cd/㎡超えをマークしています。但し、実際の映像コンテンツでの輝度比較ではそこまでの差が出ておらず、例えば屋内の廊下のシーンではC2がピーク697cd/㎡なのに対し、X95Kもピーク673cd/㎡と逆転しているケースもあります。

遅延、レスポンスといった動画対応力、色乗りやコントラスト黒の沈み込みなどのメリハリなど総合力としてC2の方が映像表現性能レベルは上なので、あとはそれを「明るさの差」がどこまで埋められるか?が評価軸になりますね

ではRtingsがいつも最終評価として数値化しているコンテンツ適正評価を見てみましょう。

コンテンツ適正評価 LG C2SONY X95K
総合評価8.98.3
映画9.28.4
テレビ8.68.3
スポーツ8.98.1
ゲーム9.38.6
HDR映画8.68.3
HDRゲーム9.08.6
PCモニター9.58.3

さきほどの性能検証の総合力が結果に表れていて全てのスコアでC2が勝っています。特にHDR映画やHDRゲーム等「輝度コントラストが重要視されるコンテンツ」においても明るさで優位なX95Kより、コントラスト等他の能力で強いC2のスコアが高いという点が注目でしょうか。

やはり、いかにmini LEDが数千~数万個のLED配置を実現した!と言っても、そもそも有機ELは全てのドットが発光するので4Kなら825万個の光のオンオフが出来る訳です。桁が2つ違います。作り出されるコントラスト、映像表現はまだまだ有機ELが上、というのはやむを得ません。明るさ、白表現だけはmini LEDですが画質という面でガチンコ勝負だと有機ELにはまだまだ勝てないというところでしょう。ただSHARPのXLED EP1は本当に綺麗だと思いましたのでEP1が選択肢にあればまた違ったかもしれません。

また、4K120p、VRR、ALLMなどのゲーム要素はもちろん両機種ともクリアしていますが低遅延やその他作り込みではゲームオプティマイザを搭載し、世界最高のゲーミングテレビとして評価されるLGが一枚上。C2がHDMI4端子ともフルスペック対応なのに対し、X95Kは端子3と4の2つだけという違いもあります。一方サウンドでは6スピーカー60WのX95Kに対して4スピーカー40WのC2は若干遅れを取っています。

最後は価格ですが、一般的に有機ELに対して液晶はコスパの良さが売りになりますが、X95Kは液晶の中ではかなり高価な部類に入り、一方C2は有機ELの中でかなりリーズナブルなため、この2機種に関してはむしろ液晶のX95Kの方が高価という逆転現象が起こっています。

私の結論として、Rtingsのシビアなスコアデータでも総合力で「C2」が優位。そして私の視聴環境として、店頭のように照明が明るくない一般リビングで映画やゲームを楽しむとすれば やはりLG C2が適していると結論付けたいと思います。更に価格でもC2が安価ですのでこの2機種であれば「C2」を選びたいと思います。

「A90J」vs「X95K」

では次は同メーカー対決です。A90Jはソニーの4K有機ELの最高グレードの2021年モデルで、後継のA95Kは最大65インチまでしか用意されていない為、A90Jの83インチモデルだけ併売しています。A95Kの方が更に明るくはなっていますが基本能力はA90Jも十分に高く他の現役モデルに引けを取らない画質を持っていると思います。

Rtingsでの比較はこちらの通り

性能検証評価から見てみましょう

性能検証評価SONY A90JSONY X95K
コントラスト109.1
明暗境界にじみ7.0
黒潰れ7.0
光追随7.0
SDR輝度6.69.0
HDR輝度7.68.5
HDR輝度ゲームモード7.18.5
グラデーション9.38.9
黒均一性107.3
色域カバー8.58.4
レスポンスタイム9.88.4
入力遅延9.39.2

基本的な星取りは先ほどのC2の時とほぼ一緒ですが、明暗境界、黒潰れ、光追随あたりのスコアがA90Jは取れていません。ただこの辺りは有機ELの強みが出てくるところなのでC2と近しいスコアではないかと予想します。一方、グラデーションはX95KがC2を上回っていましたが、A90Jは更に上回っています。ここはA90Jが突出していますね。

ではコンテンツ適正評価です。

コンテンツ適正評価SONY A90JSONY X95K
総合評価8.98.3
映画9.48.4
テレビ8.28.3
スポーツ8.68.1
ゲーム9.28.6
HDR映画8.98.3
HDRゲーム9.18.6
PCモニター8.78.3

先ほどのC2とは違って全勝とはいきませんが、やはり有機EL強しといった感があります。唯一「テレビ」の項目でA90Jが負けたのはSDRの輝度がかなり暗い事が理由だと考えられます。その他の基本構図はやはり「有機EL」vs「液晶」の典型的な結果となっており、mini LEDは従来液晶と比べれば有機ELと勝負できるレベルに近づきましたが、やはり有機ELの強み部分には追い付いていないという印象です。

さて、ここからは店頭での実機比較もしてみましょう。左:A90Jと右X95Kです。同メーカーの有機EL vs mini LED対決。ここは私が狙っている83インチ、85インチの実機が並んでいたところがあり、まさにこの2機種をリアルに比較できる環境でした。

やっぱり並べてみるとX95Kは明るく、発色の良さを感じます。水しぶきなんかはX95Kでは画面から飛び出てくるんじゃないかと思う程の存在感です。明るいオブジェクトの実在感、飛び出てくるような立体感はX95Kは相当なものだと感じました。

一方、明暗入り混じった複雑な表現と奥行き感はやっぱり有機ELです。mini LEDが勢いよく飛び出してくる映像なのに対し、有機ELは画面の向こうに無限に広がる奥行きを感じます。

画面中央の太い幹の左右の遠近感などはA90Jが奥の木が本当に遠くにあるように感じ、凛とした冷たい空気と湿った苔のリアリティを感じさせます。

そして花火のシーンや暗転するシーンなんかでパネルそのものがあらわになるところでは、X95Kは頑張っているとはいえ、やっぱりそのパネルのグレーさを隠すことが出来ず黒が浮いてしまいます。

もちろん好みの差ではあるんですが、パっと見の画質はX95Kが明るく鮮やかで好印象ですよね。でも家庭に持ち込んだ時はやや暗い環境になる事を考えれば、明るさを強調する液晶よりも、黒の深さ、奥行きを作り出す有機ELが吸い込まれるようなリアリティを感じると思います。

結論として、やはり最終的なジャッジとしてはRtingsでの評価どおり、この2機種ならA90Jを選びたいと思いました。

「LG C2」 vs 「SONY A90J」

X95Kはまだ有機ELには及ばない。ということで最終決戦はLG C2とSONY A90Jの4K有機EL対決です。

では同じくRtingsデータから見てみましょう。

先ほど同様主要性能評価です。

性能検証評価LG C2SONY A90J
コントラスト1010
明暗境界にじみ10
黒潰れ6.0
光追随10
SDR輝度7.76.6
HDR輝度7.37.6
HDR輝度ゲームモード6.77.1
グラデーション8.29.3
黒均一性1010
色域カバー8.68.5
レスポンスタイム9.99.8
入力遅延9.79.3

先ほども触れたようにA90Jはいくつかの項目がありませんが、明暗境界、光追随はA90Jは有機EL上位グレードとしてC2と同じ10点だと思います。黒潰れはLGは弱点と指摘されがちですので、ここはA90Jの方がスコアが高くなるだろうと想像しますので、星取りは4勝4敗4引き分けという結果になると思います。

輝度を見てみるとA90JはHDR時にC2よりもやや高いスコアが出ています。しかしながら実測値を見ると、HDR時ピーク輝度はC2が810cd/㎡なのに対してA90Jは766cd/㎡とむしろ低く、また先ほども見た「屋内の廊下」シーンでもC2の697cd/㎡に対してA90Jは622cd/㎡と低く出ています。一方、他の実コンテンツシーン「摩天楼」「自然」ではそれぞれ若干ながらA90Jの輝度が上回っており、ベンチマーク的にも画面全体を明るくしていく時にはA90Jの方が輝度が伸びるようでした。C2はOLED evoを搭載して明るいパネルになったのですが、画面全体が明るくなってくると輝度を自動で落とす機能が働いてしまうのだと思います。この辺り伸びきる輝度という点でA90Jが僅かに高い評価を得たのではないでしょうか。

一方、色域カバー、レスポンス、遅延などでは僅かずつC2が高スコアです。ほんの僅かですがこの辺りは本家LGパネルの加工が少ないすっぴんの良さが出ているのかもしれません。

ではコンテンツ適正評価です。

コンテンツ適正評価LG C2SONY A90J
総合評価8.98.9
映画9.29.4
テレビ8.68.2
スポーツ8.98.6
ゲーム9.39.2
HDR映画8.68.9
HDRゲーム9.09.1
PCモニター9.58.7

Rtingsとしてはこの2機種を同列評価しているようです。映画はA90J、テレビやスポーツはC2、ゲームは引き分けという評価ですが、どのスコアも大きな差はないため実質ほぼ同等と見て良いと思います。映画でA90Jの評価が高いのは、恐らく輝度のチューニングや黒階調などの見やすさではないかな?と想像します。一方テレビやスポーツでC2の評価が高いのはレスポンス、SDRでの輝度などが評価されたのだと思います。

こう考えると、より高画質にハイクオリティコンテンツを楽しむならややA90Jに分があるのでは?というのが結論です。もしゲームが同等なのであればあとはどんなコンテンツを主に観たいか?ですが、それはもうHDRムービーが最大限映える方がいいですよね。とはいっても僅かな違いですしむしろ映画でもHDR非対応コンテンツの方が多数派である事も含めるとトータルバランスで見ればいい勝負ではないでしょうか?

ここでRtingsの評価が実際の画に現れているのかどうかYoutubeの比較動画も参考にしてみたいと思います。

まず一つ目はこちらの動画です。4分45秒あたりから実際の映像比較がありますが、実際に動画を観て頂くとこの方の比較では明らかにA90Jの方が明るく、メリハリがあって高画質です。右のC2は色もくすんでいて暗く生気がないように見えます。

下記、左がA90J、右がC2です。ドルビービジョンでは圧倒的にA90Jが明るく映えています。C2の方は水が汚れているみたいですよね。

次に、HDR10ではそこまでの違いはないとしながらもやっぱり比較すると左のA90Jの方が白の明るさ、色乗りともに上です。

やっぱりA90Jなのか。と思って別の動画を見てみました。

次の下記動画では明らかな優劣は感じず、コンテンツによってA90Jの方が明るくメリハリがあったり、逆にC2の方が色乗りよく輝度コントラストもしっかりしているように見えるものもありました。この2つ目の動画では正直一長一短。どちらも十分なクオリティがあるように見えます。

これは左下がA90J。右上がC2ですが、先ほどと同じ湖のシーンでA90Jが明るいのは変わりませんが、C2は湖の青がきつく、やや人工的に見えます。好みで言えばA90Jの方が白も映えて明るく好印象ですね。

このシーンなんかでも右上のC2の方が色が濃く出ています。A90Jは暖色気味でナチュラル。もちろんこの辺りは両機種とも好みで調整すればいいんですが、明らかにC2がくすんでいるという事はなさそうですし、画のメリハリで劣っている風でもありません。

この辺りのシーンではC2の方が左の方の山肌の階調表現が優れて見えます。その他の色味は非常に近いためC2の方が好印象です。

この湖のシーンでは澄んだ空気の透明感はC2の方が出ていると思います。

という事で、明るさの傾向ではA90Jというのは変わらないながらも、画のメリハリなど鮮やかさではC2が際立っており一長一短な気もしてきました。

さて3つ目の動画です。ここではSDRでの比較もおこなれているようですがSDRはRtingsでの評価通り明らかにC2が上回っている様子でした。

下記なぜか日本のドラマが取り上げられている比較でしたが、C2は明るく、色コントラストも高く健康的な画質です。一方A90Jは暗く、色乗りも悪いですよね。

SDRにおいてA90Jが暗いというのはRtingsのスコア通りだと思います。下記ベンチマークとしてのピークウインドウではA90Jの方が明るいですが、一番上の「リアルシーン」での最高輝度ではA90Jはガクンと暗くなることが実測されています。

想像するに真っ黒な画面に白いブロックのように単純化された輝度コントラストはA90Jが強いので素の性能はA90Jが上なんでしょうが、複雑なリアルシーンで落ち込むということは映像解析と輝度制御がC2の方が優秀という事なんじゃないでしょうか。

この動画では輝度の比較も幾つか紹介されていましたがいずれもC2が高輝度という結果でした。

色域カバーもRtingsの検証どおりC2の方が上。と出ています。

SDR画質ではC2の方がナチュラルな色味になっていますが、1つ目や2つ目の動画を見る限りC2は妙に青み掛かっていたり色表現が乏しいように見えました。でも実際は色域カバーはC2方が高いはずです。はて?と思って改めてRtingsでキャリブレーションの項目を確認してみました。

左がC2、右がA90Jです。

プレキャリブレーション、つまり画質調整をせずに素のままの色パラメータを見ると、C2はホワイトバランスがおかしくて、色温度も7,013Kと寒色に振られている事が分かります。つまり、C2はデフォルトの状態だとやや青み掛かり白のバランスもおかしいはず。という事ですね。これで少し謎は解けます。C2は購入後ホワイトバランスを調整し、暖色系に振ってやればもっとナチュラルな色味になると思われます。とはいえ機械でのキャリブレーションはハードルも高いと思いますので手動で微調整して色バランスを取ってみてもいいでしょう。

実際に店頭ではほとんどC2とA90Jが並んでいる場所はなく(2022年モデルのLGと2021年モデルのソニーが横並びって、まぁないですよね)一店舗だけ近くに配置されている例を見つけました。

同じコンテンツではないので正確な比較はできませんが、暗いシーン、明るいシーン、色の多いシーン、明暗差の大きいシーンなど色々流し見する限りC2とA90Jに大きな差はないように感じました。少なくともC2を見ていて色が淡い、くすんでいるという印象は全くなく、むしろHDRコンテンツでもメリハリの利いた鮮やかな画質でした。

最後にA95K、LG G2/C2を含むレビューをされている動画を紹介しましょう。

この方のレビューとしては映画を観るならA95K、ゲームをするならG2/C2、コスパではC2、そして総合BestはC2という評価をされています。特にゲームでは遅延にも注目されA95Kの遅さを指摘されています。

この遅延の差はRtingsでも示されているスコアで分かります。今回比較したA90JとC2で比較した場合も以下のようなスコア差が出ています。この差は大きいですね。

LG C2SONY A90J
1080p 60hz10.5ms17.5ms
4K 60hz10.6ms16.6ms
4K 120hz5.9ms14.7ms

またLG C2がAMD FreeSyncに対応しているのに対し、SONY A90Jは非対応という部分でもXboxSX で遊ぶのであればLG一択となるのではないでしょうか。

総合的な判断としてC2はA90Jに決して画質面で劣るものではなく、パネルの素性の良さなども踏まえると少なくとも10万円高いA90Jを選ぶ必然性はなく、HDR動画、SDR動画、ゲームなど均等なバランスで視聴するとするなら総合力でLG C2を選びたい。と結論付けたいと思います。

最新モデル横並び比較から最終評価を行ってみる

さて、C2には不思議なところがあって私が実機で見た印象とYoutube動画での雰囲気に違いがあります。そこで最後に改めて他機種と並べて比較していきたいと思います。

こちらは左からLG C2、LG B2、Panasonic LZ2000となっています。

この3モデルを見ると両端のC2とLZ2000は非常に近い輝度である事が分かると思います。僅かにLZ2000の方がメリハリが強いと思います。特に画面上部の遠くの夜景はLZ200の方が灯りが多いように感じますよね。そして中央のB2は明らかにレベルが低い事が分かると思います。色数も少なく、町全体が暗い印象です。これだけ鮮やかさに違いが出てくるとB2はやはり下位グレードモデルだなと痛感します。一方C2とLZ2000は多少の違いはあれどほぼ同格と見る事が出来ると思います。

続いてCGの車です。

ここはB2も頑張ってますね。赤がどれも鮮やかだと思います。中央上部の漏れる光を見るとC2>LZ2000>B2という明るさ順ですね。

次は町並みです。

今度は一点B2とLZ2000が非常に近い色味を出しています。左端のC2は他の2機種と比較して明るく、鮮やかで、色コントラストも高いですよね。最も自然に見えるのはLZ2000でしょうか。

次は車の屋根。ここでもC2の白が最も映えていると思います。

最後に暗転した時のパネル比較です。

B2が最もくすんでいて、C2とLZ2000は同レベルに見えました。反射はC2の方がクリアで、色はLZ2000の方が落ち着いています。

という事で、C2とLZ2000との比較では、好みの差はあれどほぼ同格と言って良いと感じました。

続いてこちらは左からLG C2、SHARP XLED EP1、右端がSONY mini LED X95Kです。

有機ELが苦手な白のシーンですが、中央のEP1はあっぱれですよね。本当に透明感のある白が表現されています。さすがです。一方X95Kはここではあまり目立たない様子。写真からは分かりませんが、むしろC2の引き締まった画質が好印象でした。

下写真は左にC2と同格だったLZ2000、右にソニーのA95K(A90Jの後継)です。色味は正直実物を見るよりソニーは赤く見えています。パネルとカメラ撮影との相性な気がします。実際は色味はもう少し左右近い印象でした。大きく違うのは明るさと階調です。LZ2000の方が細かなところまで見える印象でした。

こちらは左からLG G2(C2の上位)、ソニーA95K(A90Jの後継)、Panasonic LZ2000、TOSHIBA X9900Lと、各社のフラグシップモデル横並びです。

この写真だとソニーが非常に明るく見えますね。REGZAは全体的にどのモデルも暗い印象ですが、そういう画作りなんでしょうか。ここでもLZ2000は本当に優等生的に見えました。輝度コントラスト、引き込まれる画作りという点ではLG G2が一歩出ている印象。

次はSHARPの有機EL 左がES1、右がEQ1です。グレードとしてはES1が上位ですがこの2モデルは本当にほぼ違いが分かりませんでした。ES1はSブライトパネルを採用していてより明るいんだと思いますが、デモコンテンツを見ている限りは輝度、コントラスト、色味など全く一緒といってもいいレベルでした。パネルがES1はやや青み掛かっており、EQ1の方がナチュラルな黒パネルに感じました。

左からSHARP XLED EP1、フラグシップ有機EL ES1、2番手グレード有機EL EQ1です。XLEDのEP1は非常に明るくて鮮やかでしたが、映像のリアリティ、深みではやっぱり有機ELの方が上質な雰囲気。この辺りのコンテンツでもES1とEQ1はほぼ同等に思えました。

EP1はmini LEDの中では圧倒的なクオリティでしたが、暗いシーンになると光と暗部の境界に明かり漏れを感じます。有機ELは完全な輪郭を作り出しますので、やはり有機ELは完全な光の制御が出来ているのに対しmini LEDは完全な黒の境界線が作れていないと感じました。

左からSHARP EQ1、PANASONIC LZ2000、SONY A80K、SONY A90Jです。この4モデルだとLZ2000が明るく、自然な発色で一番好印象でした。次いで少し暗くて鮮やかなEQ1、SONYはやや質で落ちる印象を持ちました。右端は今回選択肢に入れていたA90Jですが、少し暗く、のっぺりした画に感じました。

こちらは奥からLZ2000、A95K、X9900L、G2、ES1でした。ここはで主要5メーカートップモデル全並びですね。

ここでは明るさはG2が断トツでした。G2綺麗すぎます。

ここまで各モデルを比較してきて、パネル、画質、明るさ、コントラスト表現など一見して判断できる総合画質という面で言えば、正直LG G2が最も優秀だと感じます。どれか最高の一台を選ぶとすれば私ならG2を選びます。

次にG2とC2を直接比較すると、ほんの僅かにG2の方が明暗コントラストが大きいと感じました。特に小さな点レベルのまばゆさはC2よりG2は一枚上を行っていると感じました。違いが分かりづらい写真ですが左がG2、右がC2です。C2がやや赤っぽい黒なのに対し、G2は本当に黒らしい黒、そして点在する灯りのまばゆさレベルが少し上です。

現行モデルでの結論

という事で総合すると私の中での有機ELテレビ画質ランキングは下記となります。

モデルコメント
1位LG G2輝度、黒さ、コントラスト、色味、など文句ないクオリティ。そしてパネルが断トツで黒鏡面。他の追随を許さない。
2位Panasonic LZ2000バランスが良い。明るさも十分。階調も色味も全てにおいて弱点を感じない。パネルは黒くG2に次いで良い印象。
3位LG C2明るさ、コントラスト、色味などG2に引けを取らない。ややパネルが赤っぽい。黒階調は他社より弱いか。
4位SONY A95K明るく派手な画作り。色のメリハリが強い。斜めから見ても綺麗にするパネルに癖があり上位ランカーに劣る印象。
5位SHARP ES1/EQ1良質なパネル、濃く鮮やかな画作り。ES1はやや青いパネル。EQ1は黒いパネルだがどちらも高クオリティ。
6位SONY A90JA95Kに色味、明るさで劣るも、ほぼ同等の力を感じる。パネルの癖もA95Kと同様か。
7位TOSHIBA X9900L比較して暗く、平面的な印象を受けてしまった。ただ家庭でしっかり調整して観ると評価はガラリと変わる可能性も

G2は突出して良い印象。明るさも別格、パネル1つ取ってみてもステージが違う印象でした。次いでLZ2000が一歩抜けているでしょうか。そしてC2、A95K、ES1/EQ1も十分なクオリティを感じました。実際色々見比べてみるとA95KとA90Jでは相当明るさの違いを感じますね。A90Jは比較してしまうと暗いです。

また、私の評価はあくまで店頭でのデモコンテンツを一見したレベルでの印象ですので「テレビとしての総合力」の比較ではありません。まして店頭の明るい照明のもとデモコンテンツでの比較ですから、細かな設定と適切な環境での評価であればまた結果が変わる可能性があります。アプコン、地上波の画質チューニング、アプリの作りこみなどでパナソニックやソニー等が上回ってくる事は十分あり得ますし、例えば内蔵スピーカーの能力ではLGは明らかに格下です。サウンドではパナソニック、ソニーが優秀だと思います。

今回の検討では80インチ超限定対決ですから、A90JとC2とで最終的に選ぶ事になります。Youtubeでの比較では少しA90Jにも心動かされました。とはいえ、冷静に細かな設定の余地と色域カバーポテンシャル、実機での印象、その他細かな基礎能力の高さを鑑み、やはり最終決定としてC2をベストチョイスとしたいと思います。実機で見る限り、個人的にはC2より明らかに優れているのは同じくLGのG2だけだと思いました。

次期モデルも視野に入れて購入判断

さて、こうなると最後の最後。今ここで購入決断して良いか?のジャッジポイントはC2の後継、C3の登場です。C3はまだRtingsなどの実測評価も出ていないので発表された情報だけが頼りですが、発表内容を見る限り良くも悪くもC2からC3への進化は乏しそうです。

というのも、2022年モデルのC2は、G1に搭載されたOLED evoを採用しており、C2が上位グレードのG2との距離をかなり縮めたんですよね。そこで2023年モデルは改めてGラインの存在感を高める為第3世代パネルを「G3にだけ」搭載。一気に2000nitを視野に入れた高輝度パネルを搭載してきました。一方、Cラインは2022年度と同じくOLED evoのままでC2とC3は同じパネルであるとされています。よって輝度も若干チューニングで明るくはなるかもしれませんが、ほとんど進化がないだろうと考えられます。

2021年モデル2022年モデル2023年モデル
GラインOLED evoOLED evo GEOLED evo G3
CラインOLEDOLED evoOLED evo

これはGラインの差別化を大きくして、最上位モデルとしての意味づけを行いたいという事の表れだと思います。ですからパネル・画質という面では2022年モデルはCラインが大幅進化してGラインに迫り、2023年モデルはGラインが大幅進化して再び突き放すというイメージだと思います。また2023年モデルのそれ以外の進化としては「スピーカーの強化が行われること」と「QMS-VRRと呼ばれるフレームレートを暗転なしで切り替える機能」が加わるくらいでほとんど素の部分の進化はありません。もちろん今回もエンジンは強化されますがそれは毎年の事で小さな進化だと想像します。

万一G3に83インチモデルが出てしまったら?!というどんでん返しのオチもあり得ますが、おそらくそれはないでしょう。そして仮に発売されたとしても予算的に買えないでしょう(笑)

こう考えればCラインを購入するのに2023年モデルを待つ必要はないと言えますし、待ったら待ったで2024年モデルが気になってしまいますので進化が緩やかなこのタイミングで買ってしまうのが経験上後悔が少ないと考えます。

最終決定

今回の私の目的は80インチ超のテレビに買い替えるというもの。この時点で大きく選択肢は狭まる訳ですが、それでも「デカきゃいい」ってものでもない訳です。十分クオリティとして満足できる画質でありながら、絶対条件として80インチ超を導入する事がゴール。

こう考えると83インチC2というのは、現時点でもっとも納得性の高い判断になると思います。

LZ2000もA95Kも非常によいテレビだと思いましたし、機能性などを考えたらむしろLGより良いと思います。ただ「80インチ超モデル」という今回の絶対要件の為には選択肢から外さざるを得ません。

LG C2には83インチモデルがあり、且つ他のトップモデル達と遜色ないクオリティが期待できる事から今回の私の要件にベストな選択となると思います。導入を決めてしまえばもうあとはワクワクしかありませんね!

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