いよいよPS Vitaの発売が近づいてきましたね。
今回のVitaでは、パッケージ(PKG)版とダウンロード(DL)版の両方が用意されているソフトが多く
DL版の方が少し安く設定されています。
但し、DL版を利用するにはメモリカードにそれなりの容量が必要です。
さて、どっちで利用するのがお得なんでしょう?
PKG版とDL版の価格差はこんな感じです。
500円~1000円強(10~20%ほど)DL版の方が安価ですね。
但し、DL版を利用するにはメモリーカードが必要です。
現状、Vitaのソフトは2GBか4GBのフラッシュカードで提供されますので、
平均3GBの容量が必要だとしましょう。32GBのメモリーカードが9500円です。
32GBといっても実質利用できる容量は27GB程度だと推定すると9本のDL版がインストール出来ることになります。
つまり1本あたりメモリーカードのコストが1000円程度掛るという事ですね。
そう考えると、DL版の方が「1000円程安い場合」は、DL版の方がお得。という事になります。
上の表だと青の塗りつぶしソフトは、DL版がお得っぽいです。
黄色の塗りつぶしは値引き率は少し低めですが、やはり価格差としてはお得です。
但し!
PKG版は店頭で「定価」で売られているとは限りません。
一般のゲームショップであれば15%程ディスカウントされているケースが多いですね。
(ディスカウント率が低いがポイントが付くというパターンもあるでしょう)
そこでPKG版の購入価格が15%安い。と仮定するとこんな感じになります。
かなり価格差が縮まってしまいました。
ソフトによってはPKGの方が安くなる試算です。
メモカコスト 1000円/本 を加えると全くDL版は太刀打ちできません。
さて、ではPKG版の方がお得なのでしょうか?
実はそうとも言い切れません。
先ほどメモカコストは1本あたり1000円程と試算しましたが、
DL版の場合、一旦メモカから削除して、あとでまたインストールする。といった使い方ができます。
つまり、同じ32GBでも10本以上の購入で入れ替えながら利用すると1本あたりのメモカコストはどんどん下がります。
ただ、数百円の差額でメモカコストを賄うためには
30本くらいのソフトをDL版で買った場合に初めてDL版がお得。という事になります。
こうなると一般的なユーザはDL版の方がコスト高になりますね。
さて、最後にPKG版は「飽きたら店に売却できる」という事も加味してみましょう。
もう断然PKG版の方が安いですね。
ということで整理しましょう。
1.定価で比較すると半分くらいのソフトはメモカ代を考えてもDL版が得
2.店頭ディスカウントを加味すると、メモカ代を償却するのに30本程のDL版購入が必要=実質PKGの方が得?
3.最終的に売却まで考えると、どう考えてもPKG版がお得
という事になります。
ではDL版には価値がないのでしょうか?
あとは、価格面以外でDL版の価値をどう見るか。ですね。
・DL版最大の価値は、複数のゲームをプレイする場合いちいち抜き差ししなくてもいい事。です。
また、一旦削除しても必要な時にいつでも再ダウンロードができるので
ソフト自体の管理も不要。紛失する事もない。という事です。
・購入時の事を考えても店頭に買いに行く必要がない。人気作品を事前に予約しておく必要もない。
などの購入の容易さはDLの利点です。
・32GBのメモカコストですが、トルネから動画を放り込んだり、今後PSストアからアーカイブスを購入したり
ということも考えると活用シーンも増えるので、メモカコストの償却をさほど意識しなくなる。
この辺りを考えると、DL版も非常に興味が沸きますね。
PKG版にだけ興味ある特典が付いている!
なんて事じゃなければ、多少の価格差は目をつぶってDL版で運用してみる。
というのもいいんじゃないでしょうか。
#追記
メモリカードを32GBのもので検証していますが、実際には4/8/16GBもありますので、もうちょっと多様な試算が必要でしょう。もちろん32GBを選んだのは容量辺りの単価で最もお得だ。と考えたからですが、数本のソフトでくるくる回して使うという方なら4GBや8GBの方がコストパフォーマンスが良いでしょうね。