洗濯機の運転で気になると言えばやっぱり動作音(騒音)ですね。特に乾燥時は結構大きな音が鳴りますので、新しく購入した「TW-127X9」の洗濯~乾燥時の動作音を確認してみる事にしました。
公式スペック
本モデルの動作音公式スペックは下記の通りです。
動作音 | |
洗濯 | 32db |
脱水 | 37db |
乾燥 | 49db |
乾燥(省エネ) | 42db |
動作音に関して東芝のモデルは決して静かな方とは言えません。洗濯と脱水は十分静かな部類だと思いますが、標準乾燥が「49db」というのはなかなか心配ですね。
「洗濯」時の動作音
まずは「洗濯」時の動作音です。
ガッサガッサドラムの中を衣類が回転する音がしますが、騒音レベルとしては全然うるさくないです。間近だと音がしますが、洗面所のドアを締めて別の部屋に移動すると全く音は聞えません。
スマホアプリで見ると50db前後でした。
簡易測定器だと56db付近
え?公称32dbじゃないの?と思われたかもしれませんが、私もこの公称値って割と疑問なんですよね。一般的な話し声が60dbくらいと言われますから、それより多少小さい実測値はリアリティがあると思います。
「脱水」時の動作音
「すすぎ」は洗濯よりも静かで、次に音が大きくなるのは「脱水」の時です。
一番本体がガタガタと揺れるのはこの脱水の時ですね。
測定アプリで確認すると60db前後。
洗濯時よりぐっとうるさくなりました。ただ、脱水時にガタガタ揺れるのはものの2~3分くらいで、そのくらいの時間の揺れであれば十分許容できます。縦型洗濯機の時はもっとガッタガッタ長い時間揺れていましたのでこの程度であれば全く問題なしです。
通常「乾燥」時の動作音
さて、ではいよいよ一番うるさいと考えられる「乾燥」時の動作音を確認してみましょう。
本モデルは乾燥時に「飛行機の中にいる時のような音がする」という方がいましたが、これは言い得て妙ですね。まさにジェット機のような音です。
ゴーーーという音が響いて、ドアを2枚挟んだリビングでも大きく聞こえてきます。これはなかなか凄い。
アプリ測定だと70dbに迫る値。一般的に70dbと言えば、掃除機、洗濯機、オーディオの音と言われるランクです。
簡易測定器でも同等の値をマーク
洗濯時より10db以上大きくなったのはびっくりしましたが、公称値だと洗濯より17dbも増える事になっていましたから、そこまでの格差ではないかもしれません。
また、ガタガタ振動する音はほとんどなく、ゴーーーーという音が安定して続いているので不快な音ではありません。ただうるさい(笑)
省エネ「乾燥」時の動作音
そこで、次の洗濯乾燥時には「省エネ」コースで運転してみました。
全然違う!
これは凄いです。通常モードだと「ゴォォーーーー」って離陸時のような音がしていましたが、省エネモードだと「コーーーー」という飛行機が安定航行している時の室内のような音になりました。
確かに他の部屋からも音は聞えますが、そのレベルが全然違います。恐らくテレビを観ていたら全く気付かないレベルの音になりました。
アプリだと58db程度
簡易測定器でも60dbを切るくらいまで下がりました
これであればあまり時間を気にせず運転可能なレベルだと思いました。夜中や早朝は気が引けますが通常生活時間であれば全く気にする必要はないレベルでしょう。
また、省エネモードだからと言って乾燥が生乾きになる訳でもなく、しっかり乾燥はできますので運転時間が多少長くても構わないという事であれば基本は「省エネ乾燥」が良いと思います。
あとは衣類によって「上質乾燥」などを使い分けるのが良さそうですね。
「省エネ乾燥」洗面所の外での減衰検証
さて、省エネ乾燥について洗濯機の前では大体60db程度という事が分かりましたが、扉を隔てるとどうなるか確認してみます。
洗面所真横のトイレの中から測定してみます。トイレはホントに真横。
トイレの扉を閉めて中に入ります。まず洗濯機が稼働していない状態から。
トイレの中は換気扇が回っていますので45dbくらい出ていますね。次に、「省エネ乾燥中」で洗濯機を運転している時のトイレ内数値を見てみます。
若干上がりましたね。50db近くまでいきましたので5dbくらい上がった感じでしょうか。でも、洗濯機の前で測定した時よ10db下がっています。扉1枚で結構下がりますね。
では次に、完全に洗面所を出て廊下から測定してみます。
まずは扉を開けた状態から
おお。扉を開けていても少し距離が離れただけで50dbくらいまで落ちています。やっぱり距離による減衰は大きいですね。
では、洗面所の扉を閉めてみます。
さて測定値は?
ついに30db台に突入。いよいよ騒音というには本当に小さな音になりましたね。
つまり、洗濯機の前ではそこそこ大きい音が出ていますがドアを隔てれば騒音というレベルにならない。という事です。これなら安心ですね。
まとめ
いや、噂通り「乾燥」はなかなか勢いのある音でした。家中に聞こえるレベル。でもその分「省エネ」モードの凄さも実感。ホントの標準はこっちにすべきだと思いました。我が家では基本は「省エネ」に決めました。
ざっくり実測平均値をまとめてみましょう。
公称値 | 実測値 | 実測差分 | |
洗濯 | 32db | 55db | 23db |
脱水 | 37db | 60db | 23db |
乾燥 | 49db | 69db | 20db |
乾燥(省エネ) | 42db | 60db | 18db |
洗濯
実測値55dbですが体感としては静かです。洗面所のドアを閉めたらほぼ気づきません。
脱水
実測値60dbは音量というよりガタガタと揺れる音が聞こえるのでそこそこ耳に入ってきます。でも思った程ではない。という感じ。僅か数分で終わる音なので気にしてる間に終わります。
乾燥
実測値69dbはさすがに大きいですね。別の部屋にいても普通に聞こえてきます。乾燥している時間ずっと鳴っている訳ではありませんが2時間くらいは鳴っている気がします。これはちょっと気になりますね。
乾燥(省エネ)
実測値60dbと脱水時レベルの音量まで下がりました。ただ「脱水」と違ってガタガタ鳴るわけではなく「コーーー」という安定した音なのでそれほど不快ではありません。洗面所のドアを閉めれば本当に静かに鳴っている程度です。
公称値との乖離が「東芝」だけあるのか?というと決してそんなことはありません。こちらの動画でも測定器で確認されていますが、どのメーカーも同じように60db前後をマークしていました。70db近くまでいくのは極端ですが、60db前後であればどのメーカーもそんなに変わらないのかな?と思います。
ちなみにJISの基準で言えば洗濯機から1m離れて測定するのが正しいそうなので、私やこの動画の方の測定は基準より近くで(大きく聞こえるように)測定しているとは思います。
ただ、1m離れても公称値まで下がる事はありませんのでやっぱり公称値はかなり限定された好条件なのかな?という気がします。もちろんスマホアプリや簡易測定器の精度もしれていますのでその辺りの誤差もあると思います。