VRゴーグルの天敵は「メガネ」です。ごく一部裸眼で視力に合わせて焦点調整できるタイプのVR(ゴーグル)があったりしますが、ほとんどのVRでは裸眼orコンタクトorメガネでのプレイが求められます。
私はメガネっ子なのでこれまでも色々と苦労してきました。
初代PSVRとQuest2での視力対策
まず初代PSVRの時には「コンパクトなメガネ」をVR用に買いました。
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PSVRは結構ゴーグルの中が広いのでコンパクトなメガネにすれば十分楽しめましたがゴーグルのレンズとメガネが擦れる事があったりして完璧という感じではありませんでした。それでも十分楽しめていたと思います。
初代OculusQuestでも同じメガネで対応していましたが、Quest2ではゴーグルが小さくなりすぎてしまったのでコンパクトなメガネですらキツキツになってしまいました。そこでQuest2の時に導入したのがVR Opticianというサイトで販売されていた度付きレンズです。この度付きレンズが最高過ぎてメガネの煩わしさが全部解消されたんですよね。
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【レビュー】Oculus Quest 2 用 度付きレンズ VR Optician を買ってみました
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PSVR2でも度付きレンズを!
その後、PSVR2を購入して十分楽しんでいたのですが、やっぱり気になるのはメガネ。PSVR2はゴーグルの中が広めなのでQuest2と違ってメガネプレイでもそれほど大きな支障はないんですが、やっぱりQuest2で裸眼+度付きレンズを体験してしまっているので「PSVR2でも度付きレンズが欲し~」とウズウズしちゃってました。
そこでQuest2でもお世話になったVR Opticianを見てみたんですがPSVR2用の度付きレンズはリリース前で「ComingSoon」との事。そりゃPSVR2も出たばかりなのでまだ追いついてないですよね。
2月28日に「リリース時にメール通知を受け取る登録」をして気長に待つか。と思っていたところ、意外にも2日後の3月2日にはリリースのメール連絡がきました!もう瞬時にオーダーです。基本は65ドルでしたが自分の場合は結構強めの度を設定するので30ドル程度の追加料金が発生。更に運送を最速のFedexを選んだのでここでも30ドル以上の加算。結局日本円で2万円近くの費用が掛かってしまいました。
度付きレンズのオーダーにはSPH、CYL、AXSなどのパラメータ入力が必要です。メガネ屋さんでメガネを作った時に自分の度のパラメータの紙を受け取った事があると思います。その数値を入れていけばOK。パラメータ数値にはプラスとマイナスがあるのでこれを逆に入力してしまわないように注意が必要。このサイトでも最後に「プラスとマイナスを間違ってませんか?」と確認してくれます。あとはPaypalなどで支払えば注文は完了です。
無事に度付きレンズが到着!
オーダーが集中してしまっているようでなかなか製作に入ってくれなかったので一度メールで問い合わせを入れましたが、きちんとオーダーは受理されているようで「遅れてごめん!順番に対応するよ!」と返信を頂けました。
3月2日にオーダーして到着が3月21日ですから20日足らずで到着した事になります。結果的に見ればそこまでの日数は掛からなかったので良かったです。
VR Opticianでオーダーしたレンズはこのようなレンズケースに入って届きます。一般的なメガネケースと同じサイズなので掛けていたメガネをプレイ中入れておくのにも良いですね。
ケースを開けるとご覧のように左右のレンズが巾着に入れられて収まっています。以前Quest2で買った時と全く同じです。
個別に巾着に入っているのは丁寧な対応ですよね。とても安心感があります。
こちらがPSVR2用の度付きレンズです。
特徴的なのは周囲の黒いプラスチック部分が結構独特の造形をしている事。途中でくぼみがあったり上部と下部でプラスチック部分の高さが違ったりと結構こだわったデザインになっています。Quest2の時は普通にぐるっと同じ高さで枠が作られていたのでこの進化?!は興味深いですね。
PSVR2に装着していきます
ではPSVR2に取り付けていきましょう。何もつけていない素のレンズ部分はご覧のようになっています。
右側にレンズをハメてみます。これがなかなか最初分かりづらくて「これでいいのか?ハマってる?」と心配になる感じでした。
というのも先ほど紹介した通り周囲のプラスチックの高さが一定ではないので上部はしっかりハマる印象なのですが、下部は本体のフレームに乗っかっているだけでカチッとハマる感じがありません。ましてや左側の大きなくぼみ部分は完全に隙間が出来ています。
でも色々試してみて一番収まりがいいのがこの形でした。
左右とも着けてみます。同じように装着出来ました。実際ゴーグルを被ってみると見えている隙間は実際には全く気になる事はなく、むしろ外したい時に簡単に取り外せる事が分かりました。これはこれで考えられたデザインなのかもしれません。
プレイしてみた感想
Quest2の時に体験済みでしたのでおよそ想像は付いていたんですが、やっぱり度付きレンズでプレイするクッキリ感はメガネとは全く違います。何ていうんでしょう焦点が合っているところの見え方はもちろんメガネと変わらないんですが、周囲まで含めて違和感がない、プレイ中ズレない、という快適さが段違い。
一度この度付きレンズを体験してしまうと2度とメガネを装着してゴーグルを被りたくないと思ってしまうほどです。
PSVR2は初代PSVRと比べて酔いづらくなっており、Quest2のようにゴーグルが額と頬に当たって痛くなることもありません。とにかく快適。長時間プレイでも疲れづらいんですが、ここへきてメガネ無しでプレイできるようになるともう最強と言っていいですね。裸眼やコンタクトの方はこんなに快適なVR体験をしていたのかと羨むほどです。
度付きレンズに2万円も出費するならコンタクトレンズにした方がいいんじゃないか?!と思わなくもないですが、普段メガネ生活なのでVRをプレイするのに度付きレンズは欠かせません。
メガネっ子な皆さん。もし試した事がないようでしたら度付きレンズは是非体験して欲しいです。メガネ必須民の我々にとってはもう度付きレンズがあってようやくPSVR2は完成する。と言って良いと思います。
私がオーダーしたVR Opticianもお勧めですが、国産でPSVR2の度付きレンズに取り組まれているお店がAmazonで出品されていますのでこちらも有力な選択肢になると思います。
海外発送になりますが私と同じVR Opticianで作ってみたいという方はこちらからどうぞ。