Oculus Quest 2 を入手してその高解像度に興奮しながら楽しんでいる訳なんですが、ちょっと気になるのが装着感なんですよ。
Quest 2 を装着する時の標準バンドはこちらのような布製。後頭部部分こそゴムになっているので伸縮性があってフィットするんですがビシッと締まらない。
Quest2の場合、ゴーグルの上部がオデコに、下部が頬のところに密着して固定されるんですが、バンドが緩いとゴーグルが重さでずり落ちてきます。すると頬の肉が下に引っ張られて眼が見開く(アカンベー)状態になるんです。これが辛い。眼は乾くし引っ張られて痛い。
これは初代クエストも一緒です。バンドこそゴムでしたがマジックテープで長さ調整されているだけなのでQuest2以上にずり落ちやすい。そうするとゴーグルの下の部分で頬を引っ張り下げるのです。
これは構造的に仕方なくて、帽子みたいに被るだけの仕様なのでゴーグルが重さで下がってくるのは当然というところ。では、PSVRはどうなっているかというと構造が全然違うんです。
PSVRはゴーグルが顔に密着しません。そもそもヘルメットのように頭の上を支える構造になっていて、後頭部についているダイヤルで締め付けて頭に輪っかをはめている状態にするのです。こうする事で頭全体でゴーグルの重量を支える事になり、頬には一切ゴーグルは触れないように出来るんです。しかもこの後頭部部分には100g近いオモリが入っていて前後のバランスを取っているんだとか。何という素晴らしい構造。
横から見るとこんな感じ。頭に輪っかをはめてその前にゴーグルがある仕組み
後頭部もゴムや布ではなくしっかり固定できるダイヤル付きのプラスチックで出来ています。ここに約100gほどのオモリが入っています。頭に密着する部分はクッション材になっているのでこの辺りもよく考えられていますね。
しかし!今回のQuest2にはそんな悩みを改善するための「Elite Strap」なるものが発売されていました。
ででん!買ってみました。
開けてみるとゴーグルの後ろにつけるバンド部分のみが入っています。
取り出してみるとこんな感じ。後頭部を支える部分がしっかり出来ています。
後ろ側から見てみましょう。締め付け用のダイヤルが付いていて、PSVRを意識したような作りになっています。
取り付けは簡単。まずQuest2から標準のバンドを取り外します。
そして外したところにElite Strapをカチっと取り付けて上部のバンドを通すだけ。おお。布と違ってがっしりした!
後ろから見るとこんな感じ。PSVRと同じようにプラスチックで輪っかが出来ている状態。
ダイヤルを一番緩めるとここまで広がります
そして頭に被って、ダイヤルを締め付けていくとここまで縮まります。緩いバンドと違ってしっかり頭を固定する作り。
これによって、格段に頭で固定できるようになりゴーグルがずり下がるのを防げるようになりました。PSVRとは違って、おでこと頬の2点が密着するのは変わりませんが、ダイヤルをしっかり締めて後頭部部分を固定できるので、安定感は格段に上がります。
固定具合はPSVRに匹敵しますが、元々PSVRは頬でゴーグルを支えないのと後方のオモリがカウンターウェイトとなって前後バランスが取れているので、やっぱりPSVRの方が顔への負担はありません。でもElite StrapもQuest標準のバンドと比べれば雲泥の差です。
装着感ランキング
1位 PSVR
2位 Quest 2 with Elite Strap
・・・・・
遠く離れて
3位 Quest 2 標準バンド
4位 Quest 初代 標準バンド
といった感じですね。
正直、QUEST 2はこのElite Strapを付けて完成する。いや、なぜこれを標準にしておいてくれなかったのか!という感じさえします。これで動き回ってもゴーグルのズレをあまり気にしなくて良くなります!何より、布バンドだとスマホVRっぽさがぬぐえませんが、ゴーグルと同じトーンの質感になる事で高級感も出ていいと思いませんか?
個人的には所有感を高める意味でも激推しオススメアイテムですが、更にこのElite Strapにバッテリーを内蔵したモデルもあり重量は重くなるもののこれがカウンターウェイトとなって更に前後バランスが良くなるとか。ネットではカウンターウェイト用に後頭部部分にオモリを付ければいいという情報もありますのでこちらも試してみたいと思います。
標準バンドで頬の肉が引っ張られて嫌だ。という方は是非色々試してみてください。