Benq の4K32インチ液晶モニター「EW3280U」を購入し、DEWELの3段構造パソコンデスクに設置してみたという記事をこれまで紹介してきました。
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質感が抜群にいい!DEWELの三段パソコンデスクを購入してみました
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ところが、32インチという大型液晶とDEWELの高さのあるパソコンデスクの組み合わせではモニターの高さが高くなりすぎる事が発覚。そこで液晶モニターの台座を外してモニターアームで高さを下げてみる事にしました。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム
そこでまず一つ目に試したのは、メジャー中のメジャー。王道中の王道。エルゴトロン LXデスクマウント モニターアームです。
水平垂直方式のアームで上下左右回転まで自由自在に動かせるのが特徴のいわゆる代表的なモニターアーム。その中でもエルゴトロンは品質と剛性に評判の高いアームです。
選んだ理由
何と言っても安心感。重さは8kgないくらいといっても32インチサイズですから大型サイズでも自由な位置にピタッと止まり、重さでお辞儀しちゃう心配が少ないアームを一発で選びたかったというのがあります。クランプ部(テーブルへの挟み込み部)も比較的大きく安定しそうでした。
また今回購入したDEWELのデスクの天板は固くてしっかりしているものの厚みが1.5cmしかありませんので、その点でも1cmの厚みから対応している本アームは条件を満たしていました。
ただエルゴトロンのLXはややお高い。1.4万円ほどします。でもこれのOEMとしてhpとAmazonから同等品が1万円ちょっとで発売されていますのでエルゴトロン純正に拘らなければhpやAmazonブランドのもので良いと思います(ロゴや質感が少し違います)
私の場合はhpは耐荷重が若干低かった事、Amazonは売り切れていて在庫がなかった事もあり、ええい、本家エルゴトロンいっちゃえ!という勢いで純正品を買いました。本家は保証も10年というのも安心だと思います。お得なのはAmazonブランドだと思います。
エルゴトロン | Amazon | hp | |
耐荷重 | ~11.3kg | ~11.3kg | ~9.1kg |
保証 | 10年 | 1年 | 1年 |
価格 | 約1.4万円 | 約1.1万円 | 約1.1万円 |
※執筆時在庫がなかったので壁掛タイプのリンクを貼っておきます。在庫があればリンク先から選べると思います。
組み立て~設置
エルゴトロンのモニターアームを組み立てていきたいと思います。
パーツは以下4点。クランプ部、アーム、モニター接続部、そしてネジパーツ類です。
組み立ては簡単。
まずはデスクにクランプ部を設置します。天板の厚みによってフレーム部も3段階付け替える事が出来ますが1.5cmの厚みなら初期状態のままでOK。こんな感じで端に付けてみました。
次にモニターにVESA規格で合致している接続部を取り付けます。最初に付いているネジを外して流用。
ご覧のような形で取り付ける事が出来ました。この段階ではアームを動かすのはとても重くて力がいるので設置してから動かしましょう。
アームを組み合わせたら、先ほどのクランプ部の柱に差し込めば完成。もうそれだけです。あとはスーッと重さで下がってこないように締め付けなどを微調整します。
モニターの高さを天板ギリギリまで落として固定。ピタッと止まるのはさすがエルゴトロンですね。寸分の狂いもない。
もちろん回転も出来るのでこんな感じで縦向きにも。32インチを縦にすると凄い圧迫感です(笑)
モニターアームの取り回しで問題発生
ところが問題が一つありました。私のデスクの環境だとどうやってもモニターアームが後ろに下がりすぎてしまいます。カーテンの奥にウッドブラインドもあるので干渉してしまいます。
仕方ないのでデスク自体を前にぐっと出すしかなく、左に置いているスチールラックよりも大きく前に出さないといけなくなりました。これは誤算。
クランプ部を移動させてみたり、色々アームの方向を変えてみたけどダメ。ちなみに中間アームを1本抜いてクランプ柱にモニター接続アームを直結させる事も出来ますが、そうすると今度はデスクの中央にモニターがこない(ちょっと左右どちらかにズレる)という事になります。クランプ部の設置範囲に制限があるので微調整も困難。個人的にはデスクのど真ん中に綺麗に固定したかったのでこの選択も無しでした。
もうちょっと設置面積が広ければ全く問題なかったんですが我が家のコンパクトな環境ではベストポジションを作るのが難しかったです。背面スペースが取れず、クランプ部設置の融通も利かないが、決めた位置に完全固定したいという場合には完璧という訳にはいかないですね。
もちろんこれはあくまで私の家の環境が合致しなかっただけで、エルゴトロンのモニターアームは物はとても良いと思いました。安心してお勧めできるアームです。
Amazonブランド水平アーム
そこで次に試したのはAmazonブランドの水平アームです。
さて、エルゴトロンの問題は高さと水平位置を固定しようとするとアームが後ろに張り出してしまう事。なので水平に動かしてもアームのはみだしが小さい水平方向のみに複数関節調整できるアームを試すことにしました。
そもそも私の要件は天板ギリギリに高さを固定したい。というだけでしたので、上下に自由に動かす必要はありません。ですから実は最初から水平アームでニーズは満たしていました。ちょっと欲張ってエルゴトロン使ってみたい!と思ったのが裏目に出ましたね。
選んだ理由
水平アームも色々種類がありますが個人的にはサンワサプライのアームが作りがしっかりしていて良さげでした。ただ天板の厚みが2cm以上必要だったので我が家のデスクでは何か板を噛ませるなど工夫が必要でした。
次に、非常に売れ筋で良いかな?と思ったのがBESTEKのモニターアームです。27インチまでとされていますが耐荷重は10kgまでいけるのでEW3280Uなら問題ないと思います。レビューの数が多いので問題が発生しているレビューもありましたが、大半は高評価で安価な水平アームとして鉄板モデルのようでした。
そしてこのアームにもどうやらAmazonブランドがあるようでした。どちらを買ってもきっと同じ物だと思います。
今回私はあえてAmazonブランドの方をチョイスしてみました。深い意味はありません。
組み立て~設置
エルゴトロン程のゴツイフレームではないものの、価格差が大きい割には不安になるようなチープさは感じません・・・いや、やっぱりチープかな。
エルゴトロンLXを取り外してこちらのクランプ柱に付け替えます。天板への接触面が小さいのが若干心配ですが、実際に触りながら見てみると必要十分な面積だと感じました。
次はモニター側にアームを取り付けます。
EW3280UはVESA規格取り付け部が凹んでいる形状なので、モニターアームによっては収まらないんじゃないかと思います。これもギリギリでした。規格なので概ね大丈夫なように作ってあると思うんですが、ネットレビューではLGのモニターで取り付けできなかったなんて声もありましたので若干注意が必要かもしれませんね。
アームはこんな感じで水平方向に2段階調整できます。これであれば左右の微妙な距離の調整が利きますね。
柱の上からスポンとアームを挿し込みます。天板ギリギリまでモニターを下げたかったのでアーム止めも下の方までずらして固定。
ご覧のような形で水平方向に自由に動かすことが出来ます。縦方向は柱に沿ってアームを引き上げてまた固定するというやり方で使いながらモニターを自由に動かせるわけではありません。
ですが私の用途ではこれで完璧。色々クランプ部の取り付け場所も移動させながら最適位置を調整して、ほとんど背面に張り出さずにモニターをデスクの中央にセットすることが出来ました。
位置調整まで完璧
アームの背面への出っ張りが少なくなったおかげでデスクもギリギリまで後ろに下げることが出来、左側のラックよりも奥に入れることが出来ました。
あとは最後の追い込みです。普通に天板ギリギリの高さにセットしてしまうと僅かに重みでモニターが下がり中央のセンサー部分が天板に接地してしまいます。
これをミリ単位で追い込んで僅かに浮く状態を作りました。また支柱が右側にあるのでモニターが左に傾きやすいんですよね。これも少しずつ回転させていき、重みで下がった結果僅かに且つ左右均等に浮くという調整は困難を極めました(笑)
更にモニターの角度、デスクの左右前後の距離もミリ単位で調整して完全中心に設置する事が出来ました。気持ちいい!
モニターの位置を下げた事で、しっかり背筋を伸ばして座れば目線がほぼモニターの上のラインに近いところまで来ました。これで首や目の負担も下がると思います。また僅かに角度を上向きにする事で見下げた時の視野角のバランスも取りました。
まとめ
エルゴトロンのLX デスクマウント モニターアーム、そしてAmazonブランドの恐らくBESTEKのOEM水平アームの2つを実際に設置テストしてみました。
いや、物としてはエルゴトロンの方が断然良かったと思います。ぐいっと上下に動かしたり、それも過度な力も要らず、かといってスカスカでもなく気持ちい重みでの移動と停止はさすがといった感じでした。
ただ我が家のようにデスクの中央に完全固定させるという目的であれば水平アームで微調整をしていった方が目的は達しやすいのかな?という感想です。
我が家では結局Amazonブランドの水平アームを常用する事にしましたが、皆様も目的や環境に合わせて最適なモニターアームを探してみて頂ければと思います!