今年もGalaxy Z Foldシリーズの新作が発売されることになりました。個人的にはそれほど大きな進化は見られない世代かな。と感じたのですがざっと旧モデルと比較してみましょう。
Galaxy Z Fold4、5、6のスペック比較
まずはスペックを並べてみましょう
Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold5 | Galaxy Z Fold6 | |
SoC | SnapDragopn 8+ Gen1 | SnapDragopn 8 Gen2 for Galaxy | SnapDragopn 8 Gen3 for Galaxy |
メモリ | 12GB | 12GB | 12GB |
輝度 | 1,300nit | 1,750nit | 2600nit |
メインディスプレイ | 2176×1812 | 2176×1812 | 2160×1856 |
サブディスプレイ | 2316×904 | 2316×904 | 2376×968 |
メインカメラ | 50MP/12MP/10MP | 50MP/12MP/10MP | 50MP/12MP/10MP |
光学/デジタルズーム | 3倍/30倍 | 3倍/30倍 | 3倍/30倍 |
折りたたみ状態サイズ | 155.1×67.1×14.2 | 154.9×67.1×13.4 | 153.5×68.1×12.1 |
開いた状態サイズ | 155.1×130.1×6.3 | 154.9×129.9×6.1 | 153.5×132.6×5.6 |
重さ | 263g | 253g | 239g |
バッテリー | 4400mAh | 4400mAh | 4400mAh |
連続動画/オーディオ再生 | 20時間/72時間 | 21時間/73時間 | 23時間/77時間 |
ヒンジ | U字 | 水滴型 | 水滴型 |
SoCは順当に1世代進化、ゲームなどの処理能力はしっかり上がっているようです。ただカメラはハードウェア上変化なし(ソフトウェア側での進化がある模様)なので目玉となるスペックアップはあまりないようにも感じますね。
変化したところを見ると、輝度が明るくなった、薄く軽くなった、バッテリーの持ちが良くなったという基本のブラッシュアップというところ。ただ、Fold4からFold5の時の変化と比べると今回Fold5からFold6での変化幅がやや大きくなっています。
Galaxy Z Fold4 → 5 | Galaxy Z Fold5 → 6 | |
ピーク輝度 | 1,300nit→1,750nit 450nit(1.35倍)明るく | 1,750nit→2,600nit 850nit(1.5倍)明るく |
輝度は4から5の時は135%にUPしましたが、今回その5から150%の明るさとなっています。直射日光の中でも十分な明るさでしょう。
Galaxy Z Fold4 → 5 | Galaxy Z Fold5 → 6 | |
折りたたんだ厚み | 14.2mm→13.4mm 0.8mm(約5.6%)薄く | 13.4mm→12.1mm 1.3mm(約10%)薄く |
重さ | 263g→253g 10g(約3.8%)軽く | 253g→239g 14g(約5.5%)軽く |
薄さも軽さも「毎回の順当進化」だと言えますが今回5から6の変化幅は大きくなっていますね。重さはもう「折りたたまないスマホ」と同等になってきました。いやむしろiPhone 14 Pro Max は240gでしたからGalaxy Z Fold6はそれより軽いわけです。
Galaxy Z Fold4 → 5 | Galaxy Z Fold5 → 6 | |
連続動画再生 | 20時間→21時間 1時間(5%)長持ち | 21時間→23時間 2時間(9.5%)長持ち |
連続オーディオ再生 | 72時間→73時間 1時間(1.4%)長持ち | 73時間→77時間 4時間(5.5%)長持ち |
SoCの進化、冷却性能向上などで同じバッテリー容量でも徐々に持ちがよくなってきています。5の時は誤差程度の進化でしたが今回の6では変化幅が大きくなっています。
つまり、Galaxy Z Fold4からGalaxy Z Fold5に買い替えた時の印象よりも、Galaxy Z Fold5からGalaxy Z Fold6に買い替える方が使用した体感変化は大きくなると思います。
ディスプレイ形状の変化
そして、今回何より変化を大きく感じるのはディスプレイ形状ではないですね。
旧モデルと比べるとGalaxy Z Fold6は四隅が角ばった形状になり、より普通のタブレットデバイスの印象に近くなっています。丸みを帯びているのも個性ではありますが少し野暮ったいですし表示領域的にも気持ち悪さがありました。縦横比で言うとGalaxy Z Fold6は僅かに縦が短く、横幅が広くなっています。個人的には折り畳みスマホは縦長の方が好きなんですが、ほぼ誤差と言ってもいいでしょう。どんどん正方形に近づいていきますね。
カバーディスプレイ側も同様です。四隅が四角くなって普通のスマートフォンぽくなりましたし、ヒンジ部分が更に目立たなくなりディスプレイが占める領域が広がったように思います。
カバーディスプレイ側はアスペクト比も23:9から22:9になり、若干横幅が広くなったバランスになっています。周囲の黒枠もFold6では上下左右均一で美しくなりましたし、ヒンジ部分の出っ張りも目立たなくなってきました。
Xperiaなんかも1Ⅵでやや幅広になりましたが1Ⅴまでは長らく21:9のアスペクト比を採用していましたよね。同じ高さに合わせて比較したらほら、Galaxy Z Fold6も折りたたみスマホだと言われなければ普通のスマホかな?と思うレベルですよね。
重さもアスペクト比もかなり「普通のスマホ」と言っても差し支えないレベルになったGalaxy Z Fold6のカバーディスプレイ。かなり成熟してきたと言って良いでしょう。
Fold5とFold6のディスプレイ部分をくりぬくとこんな感じです。
そしてAI機能も
Youtubeなどでデモの様子が公開されていたりしますが、AIでスケッチをアシストしてくれたり、文字起こしからの要約、文章生成など洗練された生成AI技術もふんだんに搭載されています。
例えば「スケッチアシスト」
AI機能は旧モデルにもアップデートで搭載されてくるものもあると思いますが、生成AI系の機能はSamsungレベルが高いと感じます。
他の折り畳みスマホは?
もちろん折り畳みスマホはGalaxy Z Foldシリーズだけではありません。Pixelもまたフォルダブルの新作を出してくるようですし、Vivo、Honor、Xiaomiなど複数のメーカーが折り畳みスマホをリリースしています。VivoもXiaomiもハードウェアスペックの追い込み方が凄いです。
Galaxy Z Fold6 | Honor Magic V3 | Vivo X3 / X3 Pro | MIX Fold4 | |
メインディスプレイ | 7.6インチ | 7.92インチ | 8.03インチ | 7.98インチ |
カバーディスプレイ | 6.3インチ | 6.43インチ | 6.53インチ | 6.56インチ |
開いた厚み | 5.6mm | 4.4mm | 4.65mm / 5.2mm | 4.59mm |
折り畳んだ厚み | 12.1mm | 9.3mm | 10.2mm / 11.2mm | 9.47mm |
重さ | 239g | 226g | 219g / 236g | 226g |
バッテリー容量 | 4,400mAh | 5,150mAh | 5,500mAh / 5,700mAh | 5,100mAh |
いずれもGalax Z Fold6と比べて、画面は大きく、厚みは薄く、軽く、バッテリー容量も多いんです。Galaxy Z Fold6は全てにおいて最下位。この辺りは各社切磋琢磨している状態で、噂ではGalaxy Z Foldも7では他社並の薄さになってくるんじゃないかとも言われています。
実は以前XiaomiのMIX Foldは2が発売された時に欲しくてしょうがなかったんですが、日本版がないのと結局機能面でSamsungが一日の長があったのでFoldシリーズを買い続けているというのもあります。Sペンも大好きですし。総合力のGalaxy Z Foldといった感じでしょうか。
いよいよGalaxy Z Fold6 発売へ
さて日本でのFold6発売も間もなくというところで、より成熟度が増したGalaxy Z Foldシリーズ最新モデル。リリースが楽しみですね!