Galaxy Z Fold3では純正Flip Cover with Pen とarareeのNUKIN 360を使ってきましたが、ペン収納型の更なる快適ケースを求めて3つ目のケースにチャレンジしてみました。
これまでのご紹介記事はこちら
なるべくコンパクトなケースを
純正Flip CoverやNUKIN360の弱点は「ヒンジ部分にペンを収納する」という事です。これによって閉じた時の幅が広がってしまって持ちづらさがあるんですよね。
純正はベロンとめくれあがってボリューミー
arareeは収まりが良くて格段に持ちやすいですがやっぱり幅広
と言うことで今回チャレンジしたのが収納ケースを色々紹介した時にも触れたこちらです。Amazonなどで同じ製品と思わしきものが違うブランド名で売られていますが多分全部同じ製品だと思います。
軽量コンパクト
到着までとても時間が掛かりましたが何とか入手。
今までのケースと違って背面カメラ部分にペン収納ポケットがあり、ヒンジ部はカバーしないスタイルです。ヒンジを保護しないというのは傷の不安に繋がりますが私は持ちやすさ重視派です。
ペンを収納した状態で39g。ペンが7gですからケースだけで32gですね。これは軽い!
本体も装着すると319g。もちろん重いは重いんですがこれまでで最軽量です。
arareeは323g。純正は何と342gにもなりましたからね。純正と比べて23gも軽いのは大違いですよ。
運用しやすいデザイン
閉じた状態もとてもスッキリ。ヒンジ側にはみ出さないのがいいですよね。ベゼル部分も比較的薄いですし操作もしやすい。
ペンを挿した背面がこんな感じ。カーボンデザインと縫い目はちょっとダサい気もしますが、レンズ部の収まりもいいですし、ペンの収納具合もかなり良いと思います。
開いた状態も無駄がなくていいですね。可もなく不可もなく。でもそれが良いですね。主張なんていらないんです。
背面側です。ペンが外付けなのでどうしてもはみ出ますがこのスタイルが一番その容積を小さく出来ていると思います。これなら許容できる。
そして何より閉じた状態での持ちやすさ。もうこれまでの純正ケースやarareeと比べて段違いに持ちやすい。背面にペンが収納されているんですがほとんど気になりません。むしろ軽いグリップ感に繋がって良いかも。
開いた状態では背面のペンに軽く指を引っかける感じで持てます。arareeの方がヒンジカバーでガッチリホールド出来ましたのでそれと比べればやや心許ない。でも軽く持つことが出来て慣れればむしろこっちの方が手に馴染みます。arareeのはちょっとギシギシ軋みますしね。
置くと傾く
ペンがあるので平置きした場合に傾くのはしょうがないですね。他のヒンジ収納タイプと比べれば断然フラットに近いです。そして支点が中央のヒンジよりズレている為、この状態で指で操作してもカタンカタン左右に振れなくてこの状態のまま触れます。今までのケースより快適。また横画面で使うならやや角度が付いているのが好都合だったりもします。
ちなみに収納ポケット部分が意外と硬くてペンを抜いてもやっぱり若干傾きます。この辺りは徐々に馴らされてフラットに近づいていくかも?ですが、ほとんどフラットな感覚に近く使えますね。
またヒンジ部にペンを収納するケースと違って、閉じた状態でも盛大に傾きます。この辺りはジレンマでしょうか。どっちかを許容するしかありません。
ヒンジ部はむき出しなので気になる人はヒンジ部用の保護フィルムを貼るという手はありますね。私は初代Foldでもヒンジ部むき出しで使ってましたので気になりませんが。
特徴としてはこんなところでしょうか。
・軽くてコンパクト(本体が重いだけに軽量なのがいい)
・閉じた時に抜群に持ちやすい
・カバーディスプレイのベゼル部も薄くて操作しやすい
・開いて置いたときの傾き加減も緩やか(置いたまま普通に操作できるレベル)
・デザインがカッコイイ訳ではない
・ヒンジ部はむき出しになる
・閉じて置いても傾きが出る。ペンを抜いたとしても。
・開いて持つときのグリップ感はやや弱い
でもこれまでの純正、arareeと比べて明らかにコンパクトで運用しやすいケースだと感じました。なので、ある問題さえなければこれがメインケースで決まり!でした。
黒テープ問題
ところがこのケースには致命的な問題があったのです。いやホント致命的。それが黒テープ問題です。
@arijigoku459様がその体験をされてtweetされていました。
そしてこの方の検証により問題は本体ではなくケースにあった事が分かりました。今回私が購入したケースそのものです。
他にもこの黒テープたわみ問題が発生している方は複数いらっしゃるようです。なぜこんなことになるのでしょう?
そもそもGalaxy Z Fold3は黒いテープがベゼル部分に埋め込まれていてこれが開く、閉じる度に伸縮するようになっているんです。そしてそのテープがたわまない様にT字のパーツで押さえ込まれてるんですよね。
中央にT字のパーツがありその下に黒い帯状のシートが敷かれています。
この伸縮するシート部分が開閉する時にビヨンと飛び出てしまう現象です。古い方ならイメージ沸くかと思いますがカセットテープのテープ部がビヨンと飛び出る感じです。怖いですよね。
で、なぜこのケースで発生するか?というとカバーの形状に原因があると思われます。
これが今回のケースを横から見たところです。カーブが大きくて本体前面まで引っかけるような形状をしていますよね。
他のケースと比較してみましょう。左から問題のケース、純正、arareeです。
分かりにくいかもしれませんが、純正やarareeはそこまで巻き込みが大きくなく側面を押さえるイメージなのに対し、問題のケースは大きく前面まで回り込んできます。
これによって何が起こるか?です。
純正はご覧のようにケースがT字パーツより上側でフラットにカバーしています。ベゼルに干渉する事がありません。
arareeも同じくベゼルまで回り込んでこず、その外側の側面で固定する構造です。
ところかこの問題のケースはT字部分だけ避けて、一段下がり下に張り出してベゼルの真上まで回り込んできているのが分かると思います。
この回り込んできた硬いカバーがベゼルを上から押さえつけてしまい、その下にあるテープの伸縮を阻害したのだと思います。伸縮が出来なくなると余ったT字部分でたわむしかありませんよね。
これ、必ず起こる訳ではなくて私も試しましたが上手く動いてくれてる時はいいんです。何かの締め付けの強さや繰り返し?のきっかけで徐々にたわみが出来るんじゃないかと思います。特に今回は防水対応もしているのでこの辺りの余裕がなくミチっと挟み込まれたんじゃないでしょうか。
そして興味深いのはこのケースの「押さえ込み」はT字パーツ付近だけ巻き込みが強く、端にいくと純正やarareeと同じように側面だけのカバーになってるんです。
上部ばかり紹介しましたが下部も同じです。食い込んでいるのはT字パーツ部だけで端っこは全くベゼルに掛かっていません。
だとすればその部分だけベゼルに掛からないように削ってしまえばいいと思うんですよね。
試しにやってみました。
テストなので文字通り粗削りですが左右ともT字パーツにフラットになるまで削りました。
下部も同じくです
これで問題が起きないか慎重に(人柱)運用してみたいと思います。
実はもう一つ似たケースをオーダーしているのでこれが上手くいくようならそちらを本番用にもう少し丁寧に成型してみます笑
皆さんもサードパーティーケースを購入される際は、ケースがメインディスプレイのベゼルを押さえ込まないタイプか確認するようにしましょう!
他のケースも幾つか購入してレビューしています。是非ご覧ください。
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