以前2020年12月現在のXbox SXプレイ環境をご紹介しましたが、その後環境をアップデートしましたので改めて2021年3月現在のXbox SXのプレイ環境を紹介します。
2020年12月時点の環境はこちら
別記事で紹介しているPS5プレイ環境と基本的に同じ機器類で接続だけが違う形ですので簡単に「違い」に触れていきたいと思います。
まず構成図はご覧のとおり。
PS5の場合は、PS5→AVアンプ→テレビ と接続していたのに対し、こちらではXbox SX → LG 65C9P(テレビ)→ Marantz SR8015(AVアンプ)という形で、テレビに直結した後eARCでAVアンプに戻していますがこれには理由があります。
4K120hzで接続するにはテレビ直結しかない
現在発売されているAVアンプの中でHDMI2.1(4K120hz)対応を謳っているモデルはいくつかあり、DENON、Marantz、YAMAHAなどで確認できます。確かにPS5の4K120hz信号は通すことが出来るんですが、利用されている共通チップの不具合によりXbox SXの4K120hz信号を通すことができません。これは各メーカーも不具合として認めているところで、対策検討もされているようですが正直なところチップそのものを修正し、物理的に交換しない限り解消されることはないのでは?と考えています。
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DENON AVR-X4700H 引き続きXbox SXの4K120hzを通せない模様
DENON、Marantzなどの最新AVアンプではチップの不具合によりXbox SXの4K120hz信号を通せないという事象が起こっています。 私も実際に検証して下記ブログを書きました。 最近になって ...
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よって、Xbox SXで4K120hz設定を実現するにはテレビに直結させるしかなく、この場合は我が家のLG 65C9Pで問題なく出力出来ました。HDMI2.1対応4K有機ELテレビ LG 65C9P はHDMI2.1規格の48Gbpsフルバンド対応で、4K120hz、VRR、ALLM、ドルビービジョンなど最新スペックとして必要な規格全てに対応しています。
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Xbox Series X レビュー ~4K120hz設定確認~
早速開封してみたXbox Series X ですが本機の能力の凄さの一つは「4K120hz対応」です。 我が家では4K120hzを実現するために、4K120p対応テレビのLG 65C9P、4K120p ...
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ちなみに、仮にAVアンプの不具合が修正されたとしても、現状のHDMI2.1対応AVアンプでは「4K120hz対応入力端子」は一つしか搭載されていません。PS5でその端子を使用しているので不具合が直ろうが直るまいが結局Xbox SXかPS5はテレビ直結しか選択肢がない訳です。
それであれば正直なところAVアンプの不具合に目くじらを立ててあれやこれや考えるよりは、素直にPS5はAVアンプ経由、Xbox SXはテレビ直結からのeARC接続、で運用するのが最適解です。
また、この接続をポジティブに捉えるならば、Xbox SXをテレビに直結させる事で映像遅延は発生しない事になります。もちろんAVアンプ経由でもパススルー接続となりますのでほぼ遅延はないと考えていますがより憂いがないのは間違いありません。またテレビからeARCで戻す場合もパススルーで送信可能ですので遅延レベルは抑えられると思います。
4K120hz出力についてまとめるとこんな感じです。
・現状AVアンプ経由でXbox SXの4K120hz信号は出力できない
・テレビに直結させれば問題なく出力可能
・AVアンプへはeARC接続でサラウンド対応させれば良い
※AVアンプの4K120hz入力端子は1つしかないので、PS5も利用するなら結局1台はこの接続方式を取らざるを得ない為、Xbox SXを本構成にするのがオススメ
この接続であればXbox SXの信号情報はオールクリア(全対応)となります。この情報に全てチェックを入れられるテレビはまだまだほとんどないと思います。
ご覧の通りテレビ側の受信も4K120hz RGB 10bitで受け取っています。
サラウンド構成
AVアンプにはMarantzのSR8015を選択しています。以前使用していたDENONのAVR-X4700Hも悪くありませんでしたが、更にグレードを上げたSR8015はサラウンドの自然さ、立体的な空間表現など1枚上手といった感じです。
そしてこのAVアンプからセンター、サラウンド、ハイト、トップなど11チャンネル分を出力し、フロントスピーカーは別途プリアウト出力を使ってコントロールアンプLuxman C-800fからパワーアンプROTEL RB-1592SE 2台を経由してinfinity IRS-SIGMAへ出力しています。
これにより、非常に高純度な音質と低域の再現力を実現しています。
更に高さのサラウンドとしてフロント、リアのハイトスピーカー、中央にトップミドルスピーカーと6本を利用する事で立体空間の表現を更に高めています。
そしてPS5と違うのはXbox SXではほぼ全てのサウンドがドルビーアトモスに対応している点です。eARCでAVアンプに送り込まれた音源ももちろんドルビーアトモスで再生。13チャンネル分のスピーカーがしっかりとオブジェクトオーディオとして空間表現してくれます。
まとめ
Xbox SXでは4K120hz&ドルビーアトモスという最新規格でゲーム体験ができます。
・Xbox SXをLG 65C9Pに直結させる事でHDMI2.1(4K120hz)フル環境を実現
・AVアンプへはeARCで繋ぐ事でドルビーアトモス再生を実現
※現在のAVアンプでXbox SXの4K120hz信号を出力できるモデルはない
2020年12月時点ではイネーブルドスピーカーを使った11チャンネルドルビーアトモスでしたが、ついにハイトスピーカー&トップミドルスピーカーを配置した本気の13チャンネルドルビーアトモス環境を作ることが出来ました。AVアンプもMarantzのSR8015にアップグレードして更に音質も向上。とても自然でピュアな音の繋がりを再現できるようになりました。
今回構築したのは下記左のドルビーアトモス仕様
やっと最高のプレイ環境を手に入れる事が出来ましたので、今後は各機器で気になるところの入れ替えが主な検討になってくると思います。
Xbox SXの仕様などは海外レビューから解説した記事も書いていますので興味ある方はご覧ください。
LG の有機ELテレビ 65C9P、Marantz のAVアンプ SR8015 はそれぞれ最新世代ゲーム機を楽しむのに非常にオススメできる機器です。