Galaxy Z Foldシリーズは大きな画面が魅力ですが、アスペクト比が少しずつ変化してきています。直近のFold4とFold5は全く同じですがFold3の時はもう少し長方形寄りでした。
より正方形に近くなったわけですが、ゲームプレイ時に表情情報量ということで恩恵はあるのでしょうか?
メインディスプレイ アスペクト比の変化
| Galaxy Fold | Galaxy Z Fold2&3 | Galaxy Z Fold4&5 |
画面サイズ | 7.3インチ | 7.6インチ | 7.6インチ |
解像度 | 2152×1536 | 2208×1768 | 2176×1812 |
アスペクト比 | 26.9:19.2 | 22.5:18 | 21.6:18 |
超ざっくり比 | 4:2.9 | 4:3.2 | 4:3.33 |
本体サイズ | 160.9×117.9 | Fold2 159.2 x 128.2 Fold3 158.2 x 128.1 | Fold4 155.1×130.1 Fold5 154.9×129.9 |
メインディスプレイのアスペクト比は3つの世代に分かれています。初代Galaxy Foldは最も縦長で4:3よりわずかに長い感じでした。続いてFold2&3では縦横ともに伸びましたが比率的には幅が広がり4:3.2と今度は4:3より正方形に近くなりました。そしてFold4&5で更に幅が広がり4:3.33とどんどん正方形に近くなってきています。
※解像度数値での比較(実際は本体サイズ自体が変わっているのでもう少し印象は異なります)
※アスペクト比での比較(実際は本体サイズ自体が変わっているのでもう少し印象は異なります)
こう見ると明らかに正方形に近づいていっているのが分かりますね。
実際の本体を比較した画像です。左:Fold3 右:初代
Fold3と初代の比較で明らかに初代が縦長だったことが分かりますね。こう見るとFold3は思ったほど幅広ではなくバランスが良い印象です。初代は右上の巨大なカメラ部分が目立ちますね。ちなみに私はこのノッチ的な領域で情報が欠落するディスプレイデザインは嫌いなタイプです。
続いて左:Fold3 右:Fold5です。
Fold3に対して更にFold5が幅広になっているのが分かると思います。スマホサイズとしては少しFold5がコンパクトになったような印象もありますね。ブラウザなどの表示情報量としてはトータルでは差し引き一緒といっていいと思います。
初代Galaxy Foldの時にご紹介した事
初代Foldを購入した際にゲームプレイ時の表示についてはいろいろサンプルを紹介しました。
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Galaxy Fold レビュー10 ~ゲームの表示情報量はどうなる?~
Galaxy Fold はメインディスプレイが約4:3(4.2:3)です。これは電子書籍などコンテンツによっては神アスペクト比ですが、ゲームなんかをやる時には表示される情報はどうなるの?というのは気に ...
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一般的なスマホゲームは16:9から20:9くらいの長方形を想定して作られていることが多く、多少の縦横変化は問題ないバランスで設計されています。しかし4:3くらいまで正方形に近づいてくると、一部のゲームは端の表示がおかしくなったり、かえって情報量が落ちるものもあったんですよね。
▶情報量が増えるゲームの例
カバーディスプレイ側でプレイした場合とメインディスプレイ側でプレイした画像です。メインディスプレイの方は左右に広がった分表示情報も拡張されています。
▶情報量が減るゲームの例
左に並んでいるキャラクター数は増えていますが、実際のマップ画面の情報は縦情報が固定されており、その分左右の情報が削られています。マップの左右見通しが悪くなっていますね。
多くのゲームでは大画面によるメリットを享受できますが、一部のゲームはプレイしづらくなり裏技的にワイド表示させて遊ぶケースもありました。
Galaxy Z Fold3の時にご紹介した事
Fold3世代では更に正方形に近づいたことで益々プレイしづらいゲームが増えたんじゃないか?と思いましたが、さすがSamsungでこの世代にはスマホ側の設定でアプリ単位で「16:9」表示などアスペクト比を指定できる機能が搭載されました。これは非常に便利。
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【解説】Galaxy Z Fold3 ゲームのアスペクト比問題の解決法
初代Galaxy Foldのメインディスプレイの解像度は2152×1536でした。アスペクト比としては約14:10といったところです。一方Galaxy Z Fold3(Fold2も)は2208×176 ...
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情報量的に問題なくとも、横長の方がプレイしやすいゲームもありますのでアプリによって設定を変えることで最大限楽しめるようになったと思います。
▶全画面から16:9へ設定変更
スマホの機能で16:9表示としてゲーム内の情報量が変わります。左のキャラクター表示は減っていますがマップは本来意図された程度の情報量になっていると思います。
縦の情報量が伸びるメリットが一番大きい
Galaxy Z Fold5でも機能的には全く変わっておらずアプリごとにアスペクト比を変えて楽しむことができますが、基本的に全画面で問題ないゲームは格段に情報量が増えるので全画面プレイがおすすめです。最近はゲームの作り込みクオリティも上がってきてしっかり情報量が拡張されるゲームが増えているように感じます。どのくらい情報量が増えるのかご紹介してみましょう。
画面内の情報量は変わらずバトル画面の上下が拡張されきちんとタワーの天井があることが分かり、床も後ろまで広く広がっているイメージが沸きます。キャラクターの大きさは保持されたまま世界が広がるので迫力が増しますよね。
マップを歩き回る箇所でも奥まで見通せるのでアイテムやイベントポイントを見逃すことがありません。
こうなってくると16:9プレイは情報量が少なくなっていたことが良くわかりますよね。
メニュー選択画面も広がるので一気に情報量が増えてスクロールも選択もちょっとの快適さが違ってきます。
こんな感じで縦に情報が伸びることでスクロールせずとも得られる情報が増えるので判断や確認に掛かる時間が減ってサクサクプレイを進めることができます。
このように横画面ゲームでは「縦の情報量」が増えるので恩恵を受けるケースが多くなります。ブラウザやSNSなどを体験していると気づきますが、基本的に情報をスクロールしていくのは「縦方向」であって、横方向にスクロールする情報閲覧はインターネットの世界ではほとんど存在しません。同じようにゲームの内の情報もスクロールさせる場合は縦方向であるケースが多いように思います。
こういったケースでは通常のスマホゲームと同じ「横情報」がある上で「縦情報」が拡張される恩恵はとても大きいですよね。
ちなみにサードアプリを使って無理やり横画面ゲームを縦持ち表示させるとここまで情報が拡張されます。すごい(笑)