発売されて購入を少し躊躇していたGalaxy Z Fold5ですが、これまで使っていたGalaxy Z Fold3のバッテリー持ちに不満が出てきたのでやっぱり乗り換えることにしました。今回はGalaxy Z Fold5 512GBモデル アイスブルーと同色のSペン付きケースを購入。
購入検討時の記事はこちら
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Galaxy Z Fold3 から Fold5 への買い替えを検討しました
2023年10月時点での私のメインスマホはGalaxy Z Fold3です。発売2021年のモデルですからなんと2年以上も使っています。ガジェット収集が専門ではない私ではありますが昔は半年に1台ずつス ...
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外観チェック
本体を取り出してみると確かに軽くなった印象です。少なくとも手で持ってわかるレベルに軽いです。
そして今回の特徴の一つである水滴型ヒンジによってやっと他社のフォルダブル同様隙間なくピッタリ閉じられるようになりました。この辺りを他社に先行されていたのは悔しいところですね。薄さではまだXiaomiのMIX Foldに及びませんので閉じたときの厚みは感じますが、開いた時の厚みはもうこのくらいでいいんじゃないか?っていう気がしています。
本体重量の実測は253g。ピタリ公称通りですね。
ここで公式ケースも見ておきましょう。サムスン公式の Slim S Pen Caseです。色は複数色ありますがFold5はブルーがメインカラーかな?と思いましたのでこちらをチョイス。ペンが黄色なのも昔使っていたNote9の内蔵ペンのようで懐かしさがあります。
ペンはケースより少し厚みがありますがそこまで大きな出っ張りにならないのが絶妙ですよね。またカメラ部分は元々結構厚みがありますがこのケースをつけるとレンズがちょうどケースより僅かに凹み状になります。これでカメラ側を下にした置いてもレンズが床面に触れないこれまた絶妙な調整。そして触り心地はマットでスベスベ。握り心地もよくスルっと落ちにくいと思います。
ペン収納時はしっかりはめ込まれているのと、周りとの凸凹もなるべく違和感ないようにデザインされているので持った時に指に刺さるようなことはありません。
ペンのお尻側のスイッチを下に下げると少しペンが浮きますのでここから取り外します。収納するときもペン先をケースの穴部分に挿してパチンとハメるので持ち歩いているときに勝手に外れることもありません。よくできてます。
ケースの重さです。
このケースはペンも含めて44g。これまでFold3で使ってきたケースたちと比べると平均程度。ちなみにペン単体は3gでしたのでケースだけだと41gになります。意外と軽くもない。という印象。
本体に装着した時の最終重量は297g。ギリギリ300gを切りましたね。Fold3の時はケースとペンまで収納すると300gを切ることはなかったのでこの大台切りはありがたい。
Galaxy Z Fold3との比較
まずは注目のヒンジ部分から比較します。
言うまでもないですが左がFold5で右がFold3です。なるほど確かにFold5はほぼ平行になりピタッと折りたたまれている感じですね。
隙間を覗いてみるとFold3は向こう側が見えるくらい隙間がありますがFold5はほぼ隙間がないくらいに閉じています。これは気持ちいいですね。Fold3よりFold4の方が隙間は狭くなっていたようですがFold5で構造が変わって一気に美しくなった印象。
閉じた背面はこんな感じ。
カメラの配列も大して変わりないですがライトの位置が変わってますね。
広角、超広角、望遠の3つのレンズが縦に並んでいるのは一緒ですがライトが横にずれた分レンズの感覚が広くなっています。
出っ張り具合はFold5の方が分厚い感じ。台座部分は同じくらいですが3つのレンズが更に厚くなっています。先ほどの専用ケースではこの厚みを綺麗に吸収していて、その厚さ分でペンの出っ張りも最小限にとどめているという「これしかない」というバランスになっています。そういう意味では裸運用もありですが、ペン付きケースを装着することもまたSamsungとしては適切な標準運用と考えている気がします。
双方ケースをつけっぱなしですが開いた時のベゼル厚も見てみましょう。左がFold5、右がFold3です。
私が今Fold3に装着しているケースはサード品ですがケースだけの厚みをみるとFold5のケースの方が厚いです。それでも本体のベゼル部分がFold5は薄くなっているのでトータルで見るとFold5の方が無駄なフレームが小さく感じます。実際の本体のベゼル部分はFold3よりFold5の方が1mmほど薄い程度ですがぱっと見の印象はもっと違う気がします。
中央の折れ目部分のT字パーツもFold5はややコンパクトになっていました。見にくいですが右がFold5です。
閉じた状態でのヒンジ側のフレームはどうでしょう。左がFold5、右がFold3です。
これも実測えでは1mmほどしか違わないと思いますが印象はかなり違いますよね。Fold5は非常にスッキリしています。
次に黒くて丸いFold3のSペンとコンパクトでやや平たくなった黄色いFold5のスリムSペンです。
先ほどFold5のスリムSペンは3gと紹介しましたが、Fold3のSペンは7gでした。わずかな差に思えますが倍以上の重さはそれなりに体感も違ってきます。
中央の折り目(しわ)の違い
中央の折り目の違いを見てみましょう。左Fold3、右Fold5です。
あえて折れ目が一番目立つような光加減と角度で撮りました。この写真で見るとどちらもクッキリ大きなしわになっていて大して進化していないように見えますが、実際には断然Fold5の方が折り目が薄いです。
縦にするとこんな感じ。同じく左Fold3、右Fold5です。
こちらの写真だとわずかに右のFold5の方が折れ目が薄い感じに見えますよね。体感上はもっと大きく違います。
ちなみにそれぞれペンを使って書きやすさを比較してみました。
まず右のFold5はほぼ折れ目によって影響を受けることがありません。Fold3の方は少しガタンとする印象。でも書いていて困るほどではありません。ちなみにSペンの握りやすさ、書きやすさは明らかにFold3時代の大きなSペンの方が上です。ただ、持ち歩きの簡便さと使いやすさのバランスで言えば私はFold5のコンパクトなSペンで十分です。むしろNoteに内蔵するもっとコンパクトなペンでもいいくらいです。
画面解像度(アスペクト比)による情報の違い ~メインディスプレイ~
さてGalaxy Z Fold3とGalaxy Z Fold4/5とは少し画面の縦横比が変わっています。
Galaxy Z Fold3 | Galaxy Z Fold5 | |
メインディスプレイサイズ | 7.6インチ | 7.6インチ |
解像度(アスペクト比) | 2208×1768(22.5:18) | 2176×1812(21.6:18) |
本体の 縦×横 | 158.2×128.1 | 154.9×129.9 |
左Fold3、右Fold5です。確かにFold5は縦に短くなっています。
表示されている情報量を見ると最後の1行分だけFold5の方が情報が多く表示されています。実際の利用上ではほぼ影響なしかな?といった印象。そして中央の折れ目の違いも見てください。実際に利用する角度で見るとFold5は本当に折れ目が分からなくなってきています。
次はブラウザでWebサイトを見てみましょう。左Fold3、右Fold5です。
一番下を見てみるとタグの「PSVR」という黒い枠が見えていますが何とFold5の方がしっかり見えています。つまり縦の情報でFold5の方が下まで見えているという事ですね。この差がどこで生まれているかというと、Fold5の方が横幅が広いので1行の文字数がFold5の方が少し多くなっているんです。この改行の都合で結果的に縦に短いFold5の方が下まで見えているという逆転現象が起こります。
という事で縦に長ければ縦の情報が増えるか?というと必ずしもそうとは言えず、サイトやアプリによっては縦横の情報のバランスで合計情報量が変わってくるという事になります。いずれにせよ体感上大きな影響は感じないのでどっちが良い、どっちが悪いという事はない気がします。
次に動画を横に回転させて観たときの大きさです。左Fold3、右Fold5です。
わずかにFold5の方が動画サイズが大きいです。これは縦の長さが長い分Fold5は有利ですね。動画表示部の実測では2mmほどFold5の方が横幅が長かったです。また中央の折れ目を見てみて下さい。横で見たときもFold5はほとんど折れ目が気にならなくなっていますよね。
上下で置いてみました。上がFold3、下がFold5です。
上下に置いて斜めから撮っているので視覚的に下段が大きく見えてしまいますが、そんなに大きな差はないですよね。それよりも中央の折れ目の違いが大きすぎてびっくりです。
画面解像度(アスペクト比)による情報の違い ~カバーディスプレイ~
さてではカバーディスプレイの方も見てみましょう。
Galaxy Z Fold3 | Galaxy Z Fold5 | |
カバーディスプレイサイズ | 6.2インチ | 6.2インチ |
解像度(アスペクト比) | 2268×832(24.5:9) | 2316×904(23.1:9) |
本体 縦×横 | 158.2×67.1 | 154.9×67.1 |
パネル | Gorilla Glass Victus | Gorilla Glass Victus2 |
実はメインディスプレイとは異なり、本体サイズとしてはFold3とFold5の横幅は同じです。ですがヒンジ部分のベゼルがFold5は薄くなった分情報表示領域は横に広がっています。サイズを変えずに情報量が増える理想的な進化ですね。そして縦は若干短くなっています。
実際の見え方の違いを確認してみましょう。左Fold3、右Fold5です。
これは縦の情報量で結構な違いが出ていますね。右のFold5はPS5のSSDの記事タイトルまで見えています。1コンテンツ分情報に差が出ました。縦が短くなったのになぜ縦の情報が増えたのか?先ほどのメインディスプレイの時と同じく横の情報が増えて改行数が減ったからですね。断然Fold5の方が実用性が増していると思います。
X(旧Twitter)での表示例も見てみましょう。
約1行分Fold5の方が情報が増えています。
つまりGalaxy Z Fold4以降では、しっかりと幅を確保することによりトータルの情報量を増やし、その分縦をコンパクトにしても情報量の低下にならないよう調整をしている印象です。カバーディスプレイの使い勝手としてはかなり良くなると思いますのでこれは好印象ですね。
まとめ
さて今回はGalaxy Z Fold3からの乗り換えでGalaxy Z Fold5購入という事で、外観の違いから実際の画面表示の違いまでご紹介しました。Galaxy Z Fold4との比較は多くのガジェットブロガーさん、Youtuber皆さんがご紹介されていますが、私はもう少し庶民的に1機種飛ばした2年越しの買い替えでの情報という事で、参考になる方がいらっしゃれば幸いです。
まだ触り始めたばかりですが、なんとなく本体のキビキビさも上がっているように思いますし、全体的に成熟度が増した感があります。また少し軽くなり、ペン装着時の出っ張りも減り、スタイリッシュになったのもいいですね。触っていて楽しい気分です。
あとはカメラやバッテリー持ち、暗い場所での輝度の違いなどFold3から買い替えた価値があったか?検証していきたいと思います。