OPPO A73を購入してみました。1万円台という安価価格帯でRedmi 9Tと双璧をなす良コスパモデルとされています。
基本性能と外観
SoC | Snapdragon662 |
メモリ | 4GB RAM+64GB ROM |
サイズ | 159.8 mm ×72.9 mm ×7.45mm |
重量 | 162g |
ディスプレイ | 6.44インチ 有機EL(画面占有率90.7%) |
解像度 | 2400×1800 |
リフレッシュレート | 60hz |
メインカメラ | 広角 1,600万画素(f2.2) 超広角 800万画素(f2.2) モノクロ 200万画素(f2.4) ポートレート 200万画素(f2.4) |
インカメラ | 1,600万画素(f2.2) |
バッテリー | 4,000mAh |
生体認証 | ディスプレイ指紋認証/顔認証 |
SIM | nano SIM / eSIM |
スナドラ662、4GBメモリとローミドルレンジとしてバランスが取れた仕様。重いゲームなどをやらないのであれば基本的な動きは問題ないと思います。背面のオレンジの質感もいいです。
そして有機ELの6.44インチディスプレイで162gという重さもいいですね。意外とこのクラスになると最近は180gを超えてくるものも多いですが、やや軽く感じます。画面占有率も非常に高く安っぽさを感じないところがいいと思います。
軽いだけじゃなく薄さもいい感じ。
カメラは4眼。ですが、実質広角と超広角の2眼と考えていいと思います。
同梱物はACアダプタ、イヤホン、Type-Cケーブル
ACアダプタは18W仕様です。
クリアケースが標準添付されているのもいいですね。
装着してみましたが、背面のオレンジの良さを残しつつ握りやすくなりました。
カメラ比較
このクラスのスマホは「普通に使える事」そして「カメラがそこそこ使える事」という2点が及第点であればコスパ面で納得度が高くなると思います。写真撮影を幾つか行ってみました。
比較対象は、ハイエンド代表としてGalaxy Z Fold3。ミドルレンジ代表としてRedmi Note 10 Pro。そして安価モデルA73です。価格レンジなりの差が出てくるのか見てみましょう。
公園の屋根付きベンチ
順番にGalaxy Z Fold3、Redmi Note 10 Pro、A73です。
1枚ずつ見てみましょう。
Galaxy Z Fold3
空の青が濃く、地面の緑もクッキリしていて、柱部分のディテールも細かく描かれています。非常にメリハリがありますね。
Redmi Note 10 Pro
比較するとやや空の青や地面の緑が薄いですが自然さも感じます。
A73
更に空がくすみ、木の枝あたりも甘くなりましたが、それ以外は Redmi Note 10 Pro と比べてそこまで悪くないですね。
水辺
順番に Galaxy Z Fold3、Redmi Note 10 Pro、A73
Galaxy Z Fold3
空の青が瑞々しいですがやや過剰でしょうか。遠景の解像感はやや落ちるのは1,200万画素の限界だと思います。
Redmi Note 10 Pro
Galaxy Z Fold3に劣らない描写が出来ていると思います。しっかり太陽光が入るシーンではこのクラスのカメラも十分戦えます。
A73
やや淡くなりましたが解像感、質感ともによく頑張っていると思います。
屋内の自動販売機
順番にGalaxy Z Fold3、Redmi Note 10 Pro、A73
Galaxy Z Fold3
濃くメリハリのある色味になっています。
Redmi Note 10 Pro
すこし色が薄くなりましたが上々だと思います。
A73
これはいい感じですね。他の2モデルと比べて遜色ないどころかパッと見は一番バランスが取れているように見えます。
瓶にフォーカスしたポートレートモード
順番に Galaxy Z Fold3、Redmi Note 10 Pro、A73
Galaxy Z Fold3
ちょっと1枚だけ瓶を大きくしすぎました。しっかり輪郭を捉えたボケになっています。
Redmi Note 10 Pro
こちらもしっかり輪郭を捉えていますね。背景のボケ具合も自然だと思います。
A73
こちらもいい感じに撮れていますね。ポートレートも遜色ないクオリティだと思います。ただA73は結構フォーカスを当てる被写体に近づかないと背景ボケが使えないようでした。
室内照明下の刺身
順番に Galaxy Z Fold3、Redmi Note 10 Pro、A73
Galaxy Z Fold3
まぐろの色乗りも良くおいしそうに仕上がっています。
Redmi Note 10 Pro
どの写真もやや薄く、淡くなる傾向がありますね。でもしっかり描写出来ていると思います。
A73
比較するとちょっとディテールが甘いですが、色味は最も濃く出ていてオレンジ系が映えます。
夜景モード
左からGalaxy Z Fold3、Redmi Note 10 Pro、A73
Galaxy Z Fold3
空の星も確認でき、明るく細かく描写出来ていますね。ややノイズを感じるでしょうか。
Redmi Note 10 Pro
空が明るくなり、細かな部分が若干塗りつぶされている印象ですが、十分な夜景写真だと思います。
A73
これはかなり違ってきますね。暗く青みがかってノイズも多めだと思います。輪郭や細かな描写も甘めですので、夜景は価格なりの差がしっかり付いてしまった感じです。
以上、ざっと色んなシーンでカメラ比較をしてみましたが、A73は思った以上に健闘していると思いましたいかがでしょうか?日中の外や屋内などでも上位クラスのスマホカメラとそこまで差を感じない写真が撮れていると思います。さすがに夜景は厳しいと思いますが、それでも全く使えないレベルとまでは言えないと思います。
夜景もそこそこ撮りたいならもうワンランク上のスマホを、全体的にクオリティを引き上げたいなら2ランク以上上のスマホを選択する方が良いと思いますが、あとはどこまで拘るか?ですね。写真をあまり撮らないのであれば十分選択肢に入るスマホなんじゃないかと思います。
まとめ
OPPO A73はルックス、挙動、機能など全体的に見てバランスよくまとまっていると感じました。ややアプリの起動が遅かったり、スクロールがヌルヌルではなくブレを感じるなど、お値段なりという点もありますが必要最低限使えればいいというのであれば十分じゃないかと思います。カメラも思った以上によく撮れていると思いました。
もちろんヘビーユーザーがメイン機に据えられるものではないかもしれませんが、SNSやWeb閲覧などライトな利用が中心という方であればA73は必要十分ですし、1万円台前半でこのレベルのスマホが買えるというのは驚異的だと思います。