ここまで2017年秋に買いたいスマホ。として色々興味ある部分の比較を行ってきましたが、今回はちょっと目線を変えて「ディスプレイサイズ」に注目してみたいと思います。
ここしばらくスマホのディスプレイアスペクト比は16:9が主流でした。よって、インチ数さえ比較すればディスプレイの大きさを比較できました。
ところがここへきて縦長のスマホが登場し始めました。GALAXYは18.5:9に、iPhone Xは19.53:9(2.17:1)と変則的になりつつあります。こうなると単純なインチ比較ではどちらが大きいディスプレイか分からなくなってきます。
一般的にスマホの仕様には「本体の大きさ」は記載されていますが「ディスプレイの大きさ」は記載されていません。そこで、アスペクト比とインチ数からディスプレイの縦と横の長さを試算してみました。もちろん昨今は四隅がRになっていたり、多少のズレがある前提での比較です。
まず縦の長さを見てみましょう。
16:9より縦長のスマホはやはりディスプレイも縦が長いですね。特にiPhone Xは本体サイズは一般的な5.5インチ機より小さいですがディスプレイ部分だけを見れば長くなっています。但し、切り欠け部なども考慮すれば情報量としては大して増えないだろうとも言えます。
6.3インチ GALAXY Note8 143.9mm
6.2インチ GALAXY S8+ 141.6mm
5.8インチ iPhone X 133.8mm
5.8インチ GALAXY S8 132.5mm
5.5インチ 16:9スマホ 121.8mm
4.7インチ iPhone 8 104mm
また単純にインチ数だけで見れば順番通りになっているのでイメージしやすいですね。
次に全て横に倒して横幅を比較してみましょう。
文字が小さいので分かりづらいですが、下記のような順位になりました。
6.3インチ GALAXY Note8 70mm
6.2インチ GALAXY S8+ 68.9mm
5.5インチ 16:9スマホ 68.5mm
5.8インチ GALAXY S8 64.4mm
5.8インチ iPhone X 61.7mm
4.7インチ iPhone 8 58.5mm
横幅ではインチ数順とは異なる順番になっています。
従来5.5インチスマホ(iPhone7PlusやXperiaなど)を利用していた方にとっては、5.8インチのGALAXY S8は少し横幅が小さくなることになります。iPhone Xに至っては実は16:9のスマホだと5インチにも満たないサイズ(4.95インチ程度)にしかならないのです。本体スペックで横幅が70.9mmある事と狭ベゼルである事を考慮すれば単純なインチ計算よりももう少しディスプレイ幅があるかもしれませんが、5.5インチスマホと比べれば確実に小さくなると思います。
縦画面で見るWebサイトなどでは同じ文字の大きさだと情報量が減りますし、横画面で見る動画やゲームは確実にインチダウンした印象になると思います。
今まで5インチ未満のスマホを使っていた方にとってはiPhone Xは縦に長くなった分情報量が増えて良いと思いますが、5インチ以上のスマホを使っていた方にとっては「画面が小さくなった」と感じてしまうと思います。
私はしばらく16:9×5.5インチのスマホを使ってきたので、ほぼ同じ横幅のまま縦に長くなるGALAXY S8+やNote8であれば情報量が増える恩恵を感じますがが、5.8インチクラスでは逆に物足りなくなるでしょうね。
逆にGALAXY S8+やNote8は6インチを超える大きさですが、持ちやすさに直結する横幅は従来の5.5インチスマホとほぼ変わらないので理想的なサイズアップと言えるのではないでしょうか。