前回は全体の外観チェックをしてみましたが、引き続き今度は据え置き機としての大きさ比較をしてみたいと思います。
据え置き機とのサイズ比較
まず、PS4Pro、Switch、Wii Uを並べてみます。
Switchは圧倒的に小さいです。
ちょっと角度を変えて見てみましょう。
もう体積の違いがありすぎて同じ土俵で比較すべき対象ではないという事を思い知らされます。
Vitaも入れて比較してみます。
うん。やっぱり比較すべきは同じくタッチディスプレイを搭載している携帯デバイスだと思います。
世間的にはPS4と比べてスペックが低いとか色々言われていますが、こう見ちゃうと「そりゃそうでしょ」という感じ。あんな薄っぺらくて小さいデバイスがPS4Proと同じ性能を発揮したら大変な事ですよ。技術革命です。
逆に、テレビでゼルダをプレイしていると、この小さいミニタブレットでここまでの表現が出来るのは凄いなと実感します。
第3のプレイスタイル
今までゲーム機は「据え置き機」「携帯機」の大きく2つのジャンルで進化してきました。Switchは「据え置き機でありながら携帯機、携帯機でありながら据え置き機」というジャンルですが、実際にプレイし始めてみると頭で想像していた以上にそのシームレスさに驚きます。
夜までテレビでプレイしていて最後のちょっとした作業だけ寝室で布団の中でやる。翌日外出して空いた時間に作業的な事だけしておき、家に帰ってまたテレビでメインクエストを進める。こんなスタイルが自然と出来るようになります。
VitaのリモートプレイもPS4に接続して離れた場所でプレイできますが所詮は遠隔操作です。ネット環境に影響されたり接続の手間などもあります。Switchはテレビでプレイしている状態からスリープに落とす必要すらなくドックからサッと取り出してそのままプレイが続けられ、またオフライン環境でも何の問題もなくプレイできます。接続や起動の待ち時間もネット環境による不安定さやタイムラグもありません。
Switchの当たり前のコンセプトの話をしていますが、これが聞くと体験するとでは全然違うんですよね。単に「据え置き」と「携帯」のどっちにもなるよ。ではなく、この構造だから体感できる「据え置きと携帯の境目を感じさせない新しいプレイスタイル」だと感じます。
PSVRのように最初のインパクトはありませんが、この利用スタイルに馴染んでいくほど(噛めば噛むほど)その凄さを実感してくるのがSwitchなのかもしれません。
見えてくること
例えばスマホゲーも据え置きゲーもそれぞれの面白さ、良さがあります。だからスマホゲーを見て「PS4Proより劣ってるじゃないか!」と批判する人はいません。同じくiPad miniを見て「ハイエンドデスクトップPCより性能が落ちるじゃないか」と批判する人はいません。
そもそもの狙い、出来る事、スタイルが違うからです。
Switchのこの小ささを見てしまうと「スペックでPS4と比較する事の意味のなさ」が分かってきます。
逆にVitaや3DSと比べれば十分にハイスペックに仕上げてきていますので、このギミック、スペック、サイズの3点のバランスは驚くほど高いですね。そしてこれが3万円という価格で出せているというコスト感も素晴らしいと思います。
デジタルガジェット好きの心もくすぐられるデバイスで正直任天堂が作ったとは思えない(笑)佇まいの良さすら感じますね。いやいいですよ。Nintendo Switch。