AVアンプ/サラウンド

AVアンプ「SC-LX59」購入レビュー4【DolbyAtmosチェック】

SC-LX59でDolbyAtmosのチェックを行います。

現状我が家ではPS4かBlu-rayレコーダーでBlu-ray再生が出来るのですが、どちらもオブジェクトオーディオ再生にはチェックポイントがあります。

いずれも「PCM」ではなく「ビットストリーム再生」にしておかないといけないのですが、我が家のDIGAでは単に「ビットストリーム」にするだけではなく副音声/操作音を【切】にしておく必要があります。これは落とし穴で発見に時間を要しました。もっと優しく書いておいて欲しい・・・。

一方PS4にも注意点があります。PS4自体の設定画面で「ビットストリーム」を選ぶのはすぐ思いつくと思います。優先を「DTS」にしておいてもDolbyAtmosはちゃんと反応します。PS4の基本サラウンドをNeural:Xにしておきたいのでここは「DTS」を選択。

実は、そこからBlu-ray再生したところの設定画面も「ビットストリーム」を選ぶ必要があります。こっちがPCMのままだとオブジェクトオーディオ再生は出来ませんので注意。

今回「DolbyAtmos」を試すのは「ミッションインポッシブル ローグネイション」です。

なかなかドルビーアトモス対応のBlu-rayは少ないのですが、これはほら、しっかり「ドルビーアトモス」対応となっています。

実際再生を始めるとアンプの表示も「DolbyAtmos」へ。いつもだと収録音源チャンネル分スピーカーマークが表示されますが「オブジェクトオーディオ」なのでそれもなし!

通常は「7.1ch」と表記されているPS4の再生ステータスも

ドルビーアトモスでは「Multi ch」に!「オブジェクトオーディオ」なので「チャンネル数」で表せない。という事ですね。これは長らく続いたチャンネル方式からのまさに革命。

実際に色んなシーンで耳を近づけて確認してみましたが、確かにこれは「7chからのアップミックス」とは異なり、ドルビーアトモスとしてのディスクリートな音が再生されています。

例えば冒頭の貨物機の中でアラートが鳴っているシーンで比較します。

アップミックス(ドルビーサラウンドやNeural:X)の場合

環境音がバランスよくイネーブルドスピーカーに振られていて包囲感を高める効果を出していますが、アラート音そのものはセンタースピーカーやサラウンドスピーカーから鳴っておりイネーブルドからは鳴っていません。アップミックス=サラウンド感の拡張ですね。

ドルビーアトモスの場合

アラート音がイネーブルドスピーカーから鳴ります。逆にサラウンドスピーカーからアラート音が消えました。さっきと逆の出方です。これによって天井に近いところでアラートが鳴っている効果になります。劇中でイーサンハントに聴こえているアラートの通りなんでしょう。ちなみにセンタースピーカーからも一部アラートは鳴っていて画面中央からもアラートが鳴っているような印象になります。ドルビーアトモス=高さの表現ですね。

アップミックスとドルビーアトモスではスピーカーの使われ方が違う事が分かりました。

また、アップミックスでは大体常にイネーブルドスピーカーが使われているのに対し、ドルビーアトモスでは明確にオンオフがはっきりしており、鳴っていない時には全く鳴っていません。つまりアップミックスは全体の包囲感向上だけに留まりますが、ドルビーアトモスは天井から鳴るべき音が明確に割り振られているという事になります。想像してたより明確な音作りでした。

天井から聴こえるのか?

残念ながら「天井から音が降り注ぐ」というような効果を感じられるシーンはありませんでした。どちらかというと「部屋の上部に音が響く」イメージです。たまたま観たミッションインポッシブルがそういうサウンドデザインだったからかもしれませんので、もっと色々対応コンテンツを観てみないと評価できないですね。

また、我が家では元々サラウンドスピーカーは耳の高さより少し高めに設置しており、フロントスピーカーも巨大で割と広いサウンドになっていましたので、それを更に押し広げて部屋全体にサラウンドが広がる効果を果たしてくれていると思います。

SC-LX59の音質は?

これはゲームでも映画でも感じた事ですがSC-LX86に比べてクッキリした音になっています。質感のリアリティが増したという印象でアンプとして3世代分の差でしょうね。さすがです。ちなみにアンプのパワー自体は落ちているはずですが、フロントスピーカーを別アンプで駆動させている事もあり低域、迫力が削がれた感じはしませんでした。これは心配していた点だっただけにホッしました(以前、SC-LX56とSC-LX86で比べた時は明らかにSC-LX86の方が力強さを感じていましたので)

音場補正技術の「MCACC Pro」もいい感じです。音のつながり、包囲感に違和感を感じさせず、まさにその場にいる音場感を作ってくれています。

スピーカー配置

今まで、サラウンドスピーカーはやや後方に置いていたのですが、今回それだとちょっと前後の繋がりが悪くなりましたのでもう少し真横に近い位置に変えました。

従来:サラウンドはやや後方に

現在:サラウンドを視聴位置の横に近いところまで移動。イネーブルドスピーカー4台を追加

※黒がイネーブルドスピーカー

さぁ、次回は本命DTS:Xコンテンツを観てみたいと思います。

 

出演:トム・クルーズ, 出演:ジェレミー・レナー, 出演:サイモン・ペッグ, 出演:レベッカ・ファーガソン, 出演:ヴィング・レイムス, 出演:アレック・ボールドウィン, 監督:クリストファー・マッカリー
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