PSVR

PS VR 購入 その3【全体レビュー】

Playstation VRについてここまで「設置」「コンテンツ」について記事にしましたが、一旦初期段階で感じた事を一通りまとめておきたいと思います。まだまだやった事がない方も多いでしょうから、どんな体験になるのかもご説明したいと思います。

■体験について

仮想現実

何といっても、まず素晴らしいのはその仮想現実体験です。

テレビやネットでPSVRをプレイしている時の映像が流れていますが実際はあんなもんじゃありません。もう現実感が全く別物です。喩えが難しいのですが、コンサートのDVDを見るのと実際に行くのでは全く迫力、臨場感、その体験感が違うと思うんですが、それと同じような違いがあります。

あまり知らない人がイメージするVRは「360度映像があって自分の頭の動きに合わせて映像が見えるんだよね?」という感じだと思います。

でも実際は違います。見えているのは単なる平面映像ではなく、すべて大きさ、距離感が再現された完全立体世界です。もう目の前にあるものに手を出して触れたくなる感じです。

・・・というと今度は「3D映画」「3DS」みたいなものをイメージされるかもしれません。でもこれまた違います。

3D映像というのはある方向から見て、何となく立体的に飛び出ているように見えるものです。VRは飛び出ているように見えるのではありません。全て現実にあるものと同じ距離感に実際にあるように見えるのです。なので、目の前に缶があったとすると実際に自分が動いてその缶を横から見たり上から覗き込んだりできます。あるいは向こう側が見えない道があったとします、実際に自分がひょいと顔をそちらに差し出すと向こう側が見えるのです。何かが近づいてくると目の前数cmにまで近づいて「ぶつかる!」という感覚になります。私も何度か「危ない!」と感じて無意識に避けたオブジェクトがあります(笑)

現実世界と全く同じように世界が構築されている。これが凄いんです。だからVRは「360度映像」でも「3D映像」でもなく「仮想現実」なのです。

先述した通り、よくテレビやネットで紹介されているVRの映像をディスプレイに表示させるだけでは全く体験できないモノです。だからこそ一度実際に被ってみて欲しいですね。そしてできれば「KITCHEN」のような作品を体験して欲しいと思います。

あー、これが仮想現実っていう意味か!と一発で理解できると思います。

錯覚感と酔い

実際にそこに世界が構築されているように感じるので様々な錯覚感を感じます。

例えば高いところから落ちるようなコンテンツだと本当に胃が浮く感じがします。何かにぶつかると本当にぶつかったような感覚になるものもあります。

自分の姿を見下ろしてみると本当は体があるはずなのに体が見えない。というような不思議な違和感も体験できます。

ただ、そのせいで酔います。実際の体は動いていないのに、あたかも動いているように脳が認識してしまうのでそのギャップが大きい場合は酔いが発生します。これが宿命なのだとすればVRで提供できることにかなり制限が掛かってしまいます。機器側の問題ではなくプレイヤー側の問題で。まだVR元年といっていい状況ですから、徐々に人間側も慣れていき、ソフト側は酔いにくい仕掛けを考えつつ成長させていくしかないでしょうね。

取り急ぎハードウェア側で対処できるのはPS4Proで期待される高解像度化と高フレームレート化です。フレームレートが小さいと頭の動きと画面とのギャップも生まれますから重要でしょうね。早く発売して欲しい~。

シネマティックモード

PSVRはVR対応コンテンツだけを楽しむものではなく、通常のPS4の画面をVR内に表示させることもできます。これはシネマティックモードと呼ばれ、いわゆるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)としての機能を持っています。

これがなかなか優秀で、表示される映像の大きさも3段階に変えられ、小で大型テレビ程度、中で映画館、大はもう首を振らないと全面見えないくらい(大きいスクリーンの映画館の最前列のようなイメージ?)になります。普通は中くらいがいいと思いますが、このHMDでPS4のゲームをしたり動画コンテンツを楽しんだりできるのです。当然BDなどの映画も観られますのでHMDとしても十分活躍するでしょう。この解像感もPS4Proで上がるとすれば本当に楽しみですね。

既に検証情報がネットで出ていますが、PS4以外にもHDMIを接続すれば全部PSVRで表示できそうです。Blu-rayレコーダーとWii Uで試してみました。

PSVRはご覧の通り左右のレンズから画面が表示されています。

徐々に近づいていくと

レコーダーを通してテレビが映っています。

Wii Uを繋ぐとこんな感じで

もちろんきちんと装着すれば普通に大画面でテレビやBlu-rayやWii Uを楽しむことが出来ます。これはなかなか凄いですね。但し、基本的な接続ではPS4とUSBケーブルで連動している為PS4の電源も入れないと利用できないようです。

色々検証してPS4無しでも表示させる方法もネットで出始めているので興味ある方は参考にされるとよいかもしれません。

■ハードウェアについて

装着と光漏れ

装着そのものは慣れればそんなに時間は掛かりません。サイズ、重さともに許容範囲だと思います。1時間くらい着けていてもそこまで重さが負担になる事はありませんでした。

上と左右は全く光漏れはありませんが下(鼻の部分)のみ結構光が漏れています。せっかくなのでここも暗い方が没頭できるんですが部屋の電気を消すくらいしか対策はありません。まぁ、仕方ないですね。

フォーカス

フォーカスについては、オペラグラスのように調整機能がないので装着具合でピントが一番合うポイントを探すのが大変です。代わりに「設定>周辺機器>PlayStation VR>目と目の距離を測定する」ということころでユーザアカウント毎に目と目の距離(左目の中心と右目の中心の距離)をセットしておくことが可能です。例えば試したところ私は65mm、子供は58mmでした。確かに間隔は人それぞれ=焦点も人それぞれですから、この設定は大事でしょうね。

※他にトラッキングライトの調整なども初期ウィザードにはありませんので、やっておくと良いかもしれません。

ただ、そもそもPSVR自体の解像度があまり高くないので、結局ボケているのかあっているのか、滲んでいるのは眼のせいなのかVRのせいなのかイマイチ分かりにくいんですよね。私は眼鏡を掛けていますので猶更分かりにくいです。

ちなみにメガネは横幅が気になる方が多いと思うんですが、実際は横幅は割と問題なくむしろ奥行き(目からVRレンズまでの距離)の方が問題です。ピントを合わせるためにVR側をぐっと引き寄せるんですが、どうやらVRのレンズと眼鏡がぶつかってるみたいなんですよね。距離の短い眼鏡?なら大丈夫なのか分からないので試しに薄くて小さい眼鏡を買ってみようかな。と思っているくらいです。

また、私の装着具合では少しVRのスコープ部分を上に上げるとピントが合います。でもその状態固定を長く続けられません。後ろにダイヤルが付いているのでそれを回すと頭を締め付けて固定する事ができるのですが、それでもプレイしていると徐々にズレてきます。何かいい方法はないものでしょうか。

とまぁ、文句ばかり書きましたがVRを楽しむのにそこまでのストレスはありません。気になる場合はちょこちょこ装着具合を微調整する感じですかね。
解像度

先ほども触れましたがPSVRの解像度は結構低いです。テレビでプレイするPS4とは比べ物になりません。ただこれはPS4Proによって引き上げられるという事ですから、今のPSVRはまだプレビュー状態。PS4Proと繋いでからが本気。と解釈しています。

恐らく解像度が上がればフォーカス度合いもマシになるでしょうし、酔いも軽くなるのでは?と期待しています。

視野角

これは意外に感じられるかもしれませんが、視野角いっぱいに映像があるわけではなく、実際は双眼鏡を覗いたような感じです。先ほど紹介した写真のように左右円形のレンズを通して覗き込むような形です。こう聞くと「え、全然現実世界のような感じじゃないじゃん?」と思われるかもしれませんが、これが不思議なことにすぐ慣れるんですよね。

普段眼鏡の方は分かると思うんですが、眼鏡を付けているとフレームが視野に入ってきます。気になりだすとずっとフレームが見えている状態になりますが、実際見ているものに集中したり日常生活の中では「フレームが見えている事」なんてすっかり忘れて、あたかもフレームは見えていないものとして生活していますよね。それと似たような感覚で、ゲームに没頭し始めるとこの覗き窓フレームが気にならなくなっていきます。

カメラのケーブル長

PSカメラのケーブルは2mしかなく非常に短いと思います。テレビの近くにPS4を置いている場合は良いでしょうが、我が家ではAVアンプとも繋ぐ関係でラックにPS4を置いています。2mしかケーブルがないのでテレビの真ん中までカメラを持ってくることが出来ず、ギリギリ端っこに置いて斜めに向けています。

これは本当に困るので長いケーブルに対応させて欲しいと常々思っています。例えばHDMIケーブルは市販のものを買えば長さはどうとでもなりますが、PSカメラは何と専用インターフェイスなのでケーブルを変える事も延長する事も出来ません。

PS VR自体は本当に気配りがしっかりしていましたが、カメラ周りがおざなりというのは本当に残念です。

サラウンド

イヤホンでも3Dサラウンドを体感できるようになっており、確かにそれなりに包囲感を感じる事が出来ます。でもせっかくここまで来れば、マルチチャンネルスピーカーでのサラウンド対応を期待したいですね。

スピーカーでも確かにサラウンド対応になっています。ただあくまでディスプレイを見ている人にとってのサラウンドなのでVRを掛けた状態だと音の出どころがちぐはぐになります。ただ複数人プレイの時VRを掛けていない人は当然ディスプレイ中心に音が出ていないといけないのでコレは当たり前の仕様なんですが、VRを使う人はイヤホン(ヘッドホン)を付ける。というのが必須になります。

でも、一人プレイ専用でVRをするときに、PSVRのセンサーとマルチチャンネルスピーカーとを完全に連動させる事が出来ればイヤホンによる疑似3Dではなく、実際のマルチサラウンドを実現できると思うんです。ちょうどサラウンドの世界ではドルビーアトモスやDTS:Xというオブジェクトオーディオという概念が出てきていますので、PSVRと完全連携すればイヤホンなしでまさに部屋の中で前後左右上下縦横無尽に自分の覗いている世界の通りに音が鳴る事になり、最高の仮想現実体験を実現させます。これは是非検討頂きたいところです。

さて、ざっと購入から3日間で確認できた感想ですが、これからもっともっと色んなコンテンツやVR体験をして新しい発見を見つけていきたいと思います。まだPS MOVEも持っていませんし、何よりPS4Proによる画質向上も楽しみです。

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