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HTC J ONE(HTL22) 入手!

auのAndroidスマートフォン「HTC J ONE(HTL22)」を入手しました!

実はこの秋発売されるXperia Z1に興味があって、銀座ソニービルに触りにいったんですが、そこからAndroid機の最近の情報を調べて、あれよあれよのうちに本機の入手に至りました(笑)

何よりも決定打となったのは、セコイ話ですが「MNP一括0円+キャッシュバック5.5万円」です。

●基本性能について
J ONEは2013年夏モデルのハイスペック機。

・4.7インチ フルHD解像度なので、iPhoneはもちろんZ1をも上回る469ppiという精細さ。
・CPUも高性能のSnapdragon 600(1.7Ghzクアッドコア)
・RAMも他のハイスペック機と同じ2GB
・安心の32GB ROM(Z1は16GB→国内版では32GBになりましたね!)
・カメラ機能にも様々な拘りあり(さすがにZ1よりは落ちますが)
・そして何より心惹かれたのが「フロント ステレオ デュアル スピーカー」です。

正直なところ、現時点のAndroid機として最強といってもいいレベルの性能だと思います。
また、ユーザからも非常に高い評価を受けています。

エニタイムズが先月発表した満足度調査によるとスマートフォン82機種の中で、iPhone、GALAXY、Xperiaなどを抑えて「HTC J ONE」が1位を獲得。
http://allabout.co.jp/gm/gc/425924/

日経パソコンの調査でも、iPhone5に次いで「HTC J ONE」が2位。
(3位以下にiPhone4SやGalaxy、Xperia等があります)
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20130801/1100123/

●コストについて
そんなハイスペック&好評価機が何と「MNP一括0円」で入手出来て、且つキャッシュバックが5.5万円と言われたらそりゃ手に入れたくもなります。

私はSoftbankのみまもりケータイ2を契約中でしたので、そこからMNPしました。
本当は1月まで待てば更新月になるので違約金が掛からないところでしたが、スマホの変化は激しいのでそこまで待つと好条件も消えている可能性があります。お得に入手できるなら今手に入れてしまおう!と思った次第。

◆イニシャルコスト
・MNP諸費用(転出料、違約金、新規事務手数料)=約1.5万円
・本体代金=0円
・キャッシュバック=5.5万円
・他にキャッシュバックをもらうために、いくつか有料コンテンツ契約が必要でした。
auオプションも含め、解約するまでに掛かる余分な費用は3,000円程度かと思います。

ですから、イニシャルコストとして差引3.7万円の黒字と考えられます。

◆ランニングコスト
・LTEプラン 980円
・LTE NET 315円
・LTEフラット 5,985円
・テザリング 0円(2年)
・かえる割 -980円
・スマートバリュー -1,480円
毎月割 735円(スマートパスを解約しなければ1,050円)

合計毎月4,085円

◆最終コスト試算
仮に2年間使うと考えた場合、イニシャルコストの黒字分3.7万円を、毎月の支払いに分配すると大体月2,550円程でフル活用できる事になります。(割引の開始月や初月の日割りなどでズレはあります)

私にとっては十分すぎるお得度です。

●スピーカー機能について
機能面でとにかく惹かれたのがコレ。

横画面にしたときに、左右フロントに大型スピーカーが搭載されています。
他のスマホだとどうでしょう?

iPhoneは底面(側面)に横向きにスピーカーが付いているので音がまっすぐ耳に向かってきません。当然音がこもります。しかもモノラルですし、ゲームをする時なんかは自分の手でスピーカーを塞いでしまってますます聴こえない。なんて事もしょっちゅう。

Android機に至っては背面にモノラルスピーカーが付いているタイプの機種も多く、手で塞ぐことは少ないかもしれませんが耳に届く音が良い訳ありません。

そう考えると、本機のステレオフロントスピーカーって凄いんですよ。しかも単に前に付いてるというだけではなく、その音質にも拘られています。音楽でもYoutube動画でもゲームでも視聴してみたら一発で分かる高品質。iPhoneもXperiaも足元にも及びません。逆に今までのスマホがどれだけ内蔵スピーカーをないがしろにしてきたかって事ですよね。

iPhoneなんかでも右側しか音が出てない訳ですから、普通のTVで言えば「故障か?」って話ですよ。AppleもGoogleもスマホでマルチメディアコンテンツを楽しもう!と言ってるのに、この手抜きは酷い。Z1もソニービルで確認して底面に大型スピーカーを積んで頑張っているとは思いましたけど、J ONEとは全然違いますね。

私にとっては何年も前からスマホに搭載して欲しい機能として期待していたので、ついに来たか!という感じです。

もう一度言います。
右側(左側)からしか音が出ない(片チャンネル)。それも人と対面せず、横や後ろにスピーカーを付けるなんてのは「音」の要素をバカにしすぎです。
本機だけが普通のスピーカーを当たり前に搭載しているんです。


もうHTCの次回機も・・・と言わず、あらゆるスマホは出来る限り真似して欲しいです。このスピーカーが付いているだけで本機を手放したくなくなっています。その結果「防水」を犠牲にした。とも言われるので賛否あるかもしれませんが、私はまず「音」を大切にしてもらって、その上で防水対応も実現して欲しいと思っています。

唯一欠点を言えば、これだけのスピーカーを搭載しているのに「ワンセグ」を観る時はイヤホンを挿さないといけません(イヤホンがアンテナになるタイプなので)。イヤホンを挿してもスピーカーから音を出すことは出来ますが、まずもって邪魔ですよね(笑)私はあまりワンセグを観ない人なので、実用上のマイナスはほとんどありませんが、それでも詰めの甘さを感じますよね。その点は残念です。

●カメラ性能
そしてもう一つの売りのカメラ機能。これは正直ガッカリでした。
確かに面白い機能は色々搭載しています。邪魔なオブジェクトを消したり、複数の写真を合成したり、撮影した写真にBGMを付けてムービーにしたり。楽しい機能満載なんですが、肝心の画質が今一つなんですよね。

ガッカリ1・・・画質がイマイチ
実はこのカメラ「400万画素」しかないんです。イマドキ。HTCの理屈はこうです。画素数を上げると1画素辺りに取り込める光量が落ちて画質も落ちる。J ONEでは画素を400万に抑えて素子を大きくする事で取り込める光量を増やし、実質的な高画質化を図っている!と。

理屈は理解できますし、私も高画素化による弊害もわかるんですが、大事なのは、で、結局画質は上がったの?という部分です。

確かに実際撮影すると暗い場所でも明るく撮れると思います。でも、画質がいいか?と言われると少し疑問で、単にISO感度を上げてノイジーな写真になっているケースもあります。またやはり400万画素というのは物足りなく、緻密さがなくボヤっとした印象です。

といっても、他のスマホと比べて格段に落ちる。というものではなく、平均的なスマホ画質はあると思います。でもXperia Z1の精細さと比べるとかなり落ちますし、個人的にはiPhone5の画質にも劣るのでは?と感じました。「カメラが売りだ」というには物足りないんですよね。

本機で撮影してみました。

ガッカリ2・・・紫カメラ
そして、これは本当に致命的なんですが暗い場所で「紫色」になりやすいんです。
これは個体差があり本機の不具合なんですが、あまりに紫カメラの個体割合が多いんです。ですから、ショップの展示機も同じように「紫」になっていたりする為「仕様」として扱われる場合も多いようです。

例えば、店頭デモ機2台を見比べてみましょう。
レンズを紙で塞いで真っ暗な画面にしてみます。

1台目・・・ぱっと見「黒」ですよね。実際はわずかに紫がかっていますがマシです。

2台目・・・全く同じ環境を作ったのに完全に「紫」です。

そして私のJ ONE・・・紫な上に黒いマダラ模様があります。

この紫&黒マダラによってこんな写真になります。
そのまんま模様が出てますよね。

少し遠めの風景だとこんな感じ。
空に黒いマダラがそのまま出ています。

これは本当にガッカリで、とても「カメラが売りです」なんて言ってはいけないレベルです。確かに手動でISO感度を調整したり、うまく撮影すれば回避出来ることもあるんですが、どんなにJ ONEに楽しいカメラ機能が搭載されていても、この品質のせいで素直に受け入れられないんですよ。

私の場合、サポートセンターで「リフレッシュ品との交換」「修理」のどちらかを薦められましたが、本来購入時にこんな不具合があったなら「新品交換」して頂きたいところです。一説にはこれはソフトウェアで修正可能で、次期OS4.3で改修される。という情報もありますが、本当に直るものなんでしょうか?本当にソフトウェアの問題ならなぜ個体差があるんでしょうか?色々疑問が残りますが、もう少しだけ様子を見てどう対処するか判断したいと思います。

●ヌルサク感について
正直な感想として、これはよく頑張っていると思います。Android機は2013年に入って急激にレベルが上がっている印象でカクツキも以前と比べれば大幅に減っています。

特にデスクトップやメニュー画面でカクつく事はほとんどなくなったといっていいと思います。本機でももちろんメニューなどでカクつきは見られません。ピンチインピンチアウト、ダブルタップズームなども非常にスピーディーでスムーズです。但し、アプリによってはまだまだカク付きがあります。「カクつかないアプリ」と「カクつくアプリ」があるんです。一方、iPhoneは「あらゆるアプリがカクつかない」んです。これは、まるっきり次元が違います。Androidでは「機能」だけでなく「快適な挙動か」もアプリ選びの要素として必要になってしまうんです。これはストレスです。

また、指の追従性もまだまだAndroidは遅延があります。
この動画がイメージを掴みやすいので50秒あたりから見て頂きたいんですが、「100ms」と「50ms」の差がAndroidとiPhoneとの差のイメージです。
http://www.youtube.com/watch?v=vOvQCPLkPt4&feature=youtu.be

※正確には本機は「121ms」iPhone5は「72ms」みたいですね。(最初iPhone5は55msとされていましたが訂正されたようです)

http://appglimpse.com/blog/touchmarks-i-smart-phone-touch-screen-latencies/

このように「カクつき」と「追従性」の違いがあるので、Android機はiPhoneのようにあらゆる場面でスムーズな操作が出来るとは言えません。J ONEはAndroid機の中では最高レベルの品質でしょうが、iPhoneには根本的に及ばない。といった印象です。J ONEとiPhone5を常に平行使用していますが、この差は明確にあります。

ただ「ではストレスが溜まってしょうがないか」というとそんな事もなくて、5年もiPhoneをメイン使用し、且つ一般的なユーザよりもこの部分に神経質な自分ですら「この程度にまでカクつきが低減されていれば十分実用レベル」と感じるに至っています。これは1年以上前のAndroid機では感じたことがない感覚なので、素直に感心しています。

開発者オプションなどで色々設定をいじったり、カクつかないアプリを探したり、そういう手間は掛かっていますが、それよりも、4.7インチ フルHDディスプレイによる、ブラウジングの情報量が非常に心地よく、アプリや設定さえ気を付ければ、ほとんどカクつきもない環境を作り出せるのでiPhoneからメイン環境を変えても構わない。と思うに至っています。(カクつきさえなければ追従性は慣れられると思いました)

●処理性能差?
ちょっと意外だったのはゲームを比較したときです。
iPhoneとAndroid両方で提供されているGAMELOFTの「Asphalt8」を比較してみたのですが、レース開始までのロード時間はJ ONEの方が長く、実際のプレイ画面でもJ ONEはカクつきます。つまりiPhoneの方が処理能力が高いのです。

フレームレートの違いや、J ONEはフルHDディスプレイなので不利。など色々理由は想像出来ますが、ポンと起動してiPhoneの方が快適に楽しめるのですからこの事実は否定しようがありません。この辺はAndroid機は個々のスペック任せ。という感じがしますし、S600&2GB RAMでも処理が追いつかない「Asphalt8」にビックリしました。この点はS800を積んだXperia Z1だとどうなるのか是非見てみたいです。

ちなみにiPhone5もiOS7に変えると少しカクつきが出だした気がします。むしろGAMELOFT側のチューニング自体が、負荷が大きいのかもしれませんね。

●まとめ
ということで、J ONE特有の問題や、Android機共通の課題もあり、結構厳しい指摘をしてしまいましたが、実は結論としては「J ONEいい!!楽しい!!」なんです。

今、Web、SNS、メールなどはJ ONEをメインとし、LINEなどのコミュニケーションはiPhoneをメインに使い分けています。2年前にAndroid機を入手した時も同じような実験をしましたが、わずか1週間でiPhoneメインに戻ってきたんです。そのくらいiPhoneとの差が大きすぎました。でも今回は本当に両機使い分けが出来そうです。iPhoneを触った直後にJ ONEを触っても、そこまでのストレスも感じませんし、むしろ触って楽しいとさえ思います。これは期待以上の出来で本当に嬉しい!

これからしばらく平行利用した後、今後どういうスマホ環境にするかを判断したいと思います。本当はXperia Z1を購入してiPhoneからメイン機をZ1に変え、J ONEは奥さんのメイン機にしようと思っていたんですが、ここへ来てJ ONEにかなり愛着も湧いてきました。

J ONEの「Z1に対するアドバンテージ」は、表面的には32GB ROM(Z1も国内版は32GBになりましたね)、フロントスピーカーです。そして持ちやすさ、操作性と情報量のバランスから「スマホの最適サイズは4.5インチ」と考えてきた自分としては、Z1の5インチとJ ONEの4.7インチはどちらも甲乙つけがたいメリット・デメリットがあります。更に、バッテリを見ると、J ONEの2300mAhに対してZ1は3,000mAhもあるんですが、Z1の実際の持ちは大した事がない。という情報も出てきています。(使い方によってはJ ONEの方がバッテリ持ちするとも)

Android機の共通欠点である「カクつき」と「追従性」はZ1でも解消されていない様子でしたので、色々考えるとJ ONEは「カメラ以外は負けていない?!」と思う訳です。あとはCPUの性能差を実感出来るかどうか?でしょうか。

また、これまで歴代iPhoneを全て購入してきたiPhoneユーザとしてはiPhone5sも捨てがたいので、しばらくワクワクしながら今のiPhone5との2台持ち環境を楽しみたいと思います。

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