最近Oculus Quest 2で遊んでいて幾つか不満と言いますか、むしろ初代が良かったんじゃない?!という点に気づかされる事もあります。
1.黒の再現性
初代Oculus Questは有機ELパネルでしたが、なぜかQuest2では液晶が採用されてるんですよね。
違いをご存知の方はよくわかると思うんですが、黒の沈み込みが結構違います。
初代の黒がぐっと沈み込むのに対し、Quest2はやや黒がグレーがかっているように感じます。比較しなければ気づかないくらいなんですが、比較のために初代を被ると黒の引き締まりを感じちゃうんですよね。他の色も何となくですが初代の方がクッキリ引き締まって見えます。
まさに有機ELテレビと液晶テレビを見比べた時のような感じです。なんで2は有機ELにしなかったんでしょう。
2.端付近の滲み
Quest2も正面に対してはビシっとフォーカスが合うんですが、視界の端の方(特に下の方)がやや滲むように感じるんですよね。
初代もそうだっけ?と思って、初代を見てみるとそこまで滲みを感じません。
Quest2の特性なのか分かりませんが、せっかく解像感が上がって美しくなったのに下の方で文字の滲みを感じるのはちょっと気になりますね。
3.低音の強さ
これも何となく。ですが、内蔵スピーカーの音質について初代の方が低音が強く、Quest2の方が高音をしっかり表現している気がします。Quest2の方が明るく派手に。初代の方がどっしり響く音に感じます。完全に好みですが私は初代の音作りも結構良かったと思います。
4.ゴーグル部分の広さ
Quest2は少しサイズがコンパクトになりました。歓迎すべきことなんでしょうけど、逆に何となくゴーグルを覗いている時がその分窮屈に感じるんですよね。初代を被ると若干空間に余裕を感じます。特に私はメガネっ子なので窮屈さを感じるのかもしれません。
5.メニュー画面の使いやすさ
初代は解像度の関係もありメニューがしっかり大きく作られていますが、Quest2は無駄にコンパクトになってチマチマしています。また使いやすかったメニュー項目もなくなっているものもあり、シンプルながら決して分かりやすくはありません。
まだ、発売したばかりのQuest2と、しっかり改善強化されてきた初代とではいろんなところで一日の長かあるのかもしれませんが、初代で培ったノウハウはそのままQuest2に踏襲して欲しかったところ。もちろん今後のQuest2の強化に期待!なんですけどね。
あ、もちろん2の解像感を体験してしまうと、初代が粒々ジャギジャギなのは否めません。戻りたくなくなるのは事実です。たとえ黒の沈み込みが良くても粒々感の差に比べれば些細な部分です。Quest2の方が絶対いい。でも、一旦感覚をリセットして初代を被るとこれはこれで「全然戦えるじゃん!」という気になります。それも当然で、初代であってもPSVRよりは高精細ですからね。
という事で、いくつか初代の良さを逆に発見しました。Quest2が発売になって、初代はまた安くオークションなどで流れてくると思います。Questには興味あるけど2はちょっと高いかな?という方は、まだまだ戦える初代Questに手を出してみるのもアリかもしれませんね。