Galaxy Z Fold5 へ買い換えて約1か月が経ちました。今回は細かな部分での検証比較というよりも、まず普段使いとしての体感がどう変わり、何が変わらなかったか?ご紹介したいと思います。
ディスプレイが美しい!
これまで何台も何台もスマホを買い替え、使い分けてきましたが「今回ディスプレイが綺麗になったなぁ」と日常使いで気づく事は滅多にありません。もちろん横に並べて比較すると「色味がどうだ」「コントラストがどうだ」と違いを感じることはありますが、検証を終えて普段使いになるともうそんな違いなんて気にならなくなることが常だったんですよね。
でも今回のGalaxy Z Fold5ではふとした時に「画面めっちゃ綺麗!」って驚く事が増えました。
事実DXOMARKでは過去モデルと比較してFold5は圧倒的に評価が上がっています。
| Galaxy Z Fold3 | Galaxy Z Fold4 | Galaxy Z Fold5 |
ディスプレイ | 129(64位) | 133(47位) | 152(3位) |
可読性 | 128 | 129 | 159 |
カラー(色正確性/色域など) | 122 | 125 | 152 |
ビデオ(色域、コントラスト、明るさ、HDRなど) | 156 | 158 | 159 |
モーション(フレーム/ブレなど) | 118 | 144 | 147 |
タッチ(レスポンス/滑らかさなど) | 136 | 139 | 168 |
アーティファクト(反射率など) | 113 | 116 | 116 |
Fold5は2023年11月現時点においてもディスプレイ評価は全スマホ中3位。上に位置しているのはPixel8Pro、Pixel8しかありません。iPhone15 Proも6位に甘んじている事を考えれば「フォルダブル」という特殊ディスプレイを搭載していながらこの順位は素晴らしいと思います。
購入前にこのスコアを見て「とはいえ、実際普段使いでは大して違いは分からないだろう」と軽んじていたんですが、今1か月利用していて頻繁に「画面きれ!」と感じる事がある事に私自身驚いています。
輝度の高さが圧倒的!
そして、体感上のディスプレイの綺麗さを支えているスペックの一つに輝度の高さも貢献しているかもしれません。
カメラ比較の記事でも載せた写真ですがこちら、上がFold5、下がFold3です。もう視認性が全然違う。そして何より、この明るい日光の下でしっかり色を再現し、あたかも室内で見ているのと大差ないレベルで撮影をする事が出来ています。
正直、手に持って撮影している自分も「ハメコミ合成かな?」と錯覚するくらい、逆に違和感を感じる輝度の高さなんです。これまで使ってきたあらゆるスマホと比べても圧倒的に明るい。
これはFold5だけの話ではなくて、最近のハイエンドスマホはこのレベルになりつつあるんだと思いますが、正直この輝度の違いだけでも日々の快適性(ストレスのなさ)は感じますので、新しいスマホにして良かった。と思える進化だと思います。
カメラ画質がシャープになった!
改めて言うまでもないですが、カメラ画質の向上も日々感じる進化です。特にスマホ上で見た時の色乗りの良さ、精細さ、はもしかすると「カメラ画質の向上」×「ディスプレイの美麗さ」の相乗効果で、一段とFold3の時よりきれいに感じるんだと思います。
特に「夜景」「ズーム」の差は大きいと思います。
こちら左:Fold5、右:Fold3ですが、Fold5は本当に夜の黒をしっかり沈めてくれるので、伴ってビルの描写も色味含めて引き締まっています。
夜の月は最も顕著な例です、左:Fold5 30倍 右:Fold3 10倍です。もう比較するレベルですらないですよね。
明るさ調整しやすい朝の月でも互いに最大ズームでこれだけの違いが出ます。
同じくズーム比較で言うなら「同じ倍率」であっても全くクオリティが違ってきます。こちらは双方10倍ズームで撮影した写真の一部をトリミングしたものです。もちろん左:Fold5 右:Fold3 です。
これだけカメラの使い勝手が違ってくると、撮る写真自体も変わっていきそうです。一方で、Fold3が12MPだったのに対し、Fold5は50MP対応になった訳ですが、その恩恵はあまり感じませんでした。普段は12MP運用で十分かなと思います。
カメラ比較については詳細記事にしておりますのでこちらもご覧ください。
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【レビュー】Galaxy Z Fold5とGalaxy Z Fold3のカメラ画質比較~思ったより進化していて驚きました~
Galaxy Z Fold3からGalaxy Z Fold5へ移行して確認したいのはやっぱりカメラ性能です。特に写真の画質がどのくらい変わったのか?は検証しないわけにはいきません。 スペック上の進化 ...
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ペン収納ケースの持ちやすさが大きく改善!
私はSペンを使う派なので、持ち歩くときは「Sペン」が挿さるケースで運用しています。これもFold3の時はやや大きいSペンでの運用だった為、ケース運用にとても苦労しました。
とにかく背面に出っ張るか、ヒンジ側に出っ張るか、ペンの存在が大きくて指に引っかかる(それがメリットになる事もあったんですが)。なんだかんだ最適解を探すために8種類もケースを買ってしまう事になりました。
一方、Fold5では純正のスリムになった新Sペンが付いた「Slim S Pen Case」がペンの存在感の薄さ、取り外し機構、ケースの触り心地など申し分ない仕上がりになっています。
本ケース購入時の記事はこちら
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Galaxy Z Fold5 のペン収納ケースは 公式「Slim S Pen Case」が最適解!
Galaxy Z Fold3を購入した時は公式のSペン付きカバーが使いづらくて、いろんなケースを買い漁ったんですが、今回のGalaxy Z Fold5では本体と一緒に購入したSlim S Pen Ca ...
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確かに軽くなった
Fold3の時と比べてざっくり20gくらい軽くなっています。それでもペン付きケース込みで300g近いヘビー級ですが持ちやすさも相まって取り回しはしやすくなりましたね。ただ日々使っていて「軽くなったー!」と強く実感するほどではありません。「結構重かった」のが「ちょっと重い」くらいになった感じです。それでもズボンのポケットに入れているときのずっしり感は軽減された気がします。
このケースの時は17g差ですね。
アンダーディスプレイカメラはより目立たなく
Fold3もメインディスプレイのカメラはアンダーディスプレイ方式でしたが、若干黒っぽい丸が分かる状態でした。
Fold5になって「まだ存在は分かる」状態ではありますが、背景画像と更に馴染むようになって目立ちづらくなったと思います。普通の映像、画像を見ている状態だとほとんど気づかない事もあるくらいです。
折り目も目立ちづらく
中央の折り目も改善されています。特に今回は水滴型のヒンジを採用しているのでより目立ちづらくなったと思います。
左:Fold3 ですが中央に左右に貫く折り目が目立ちますよね。
右:Fold5 ですが折り目の存在がほぼ分かりません。
縦画面だとこんな感じ。
左:Fold3 中央の折れ目がやや目立ちます
右:Fold5 わずかに存在が分かりますがかなり目立ちませんよね
実際は照明の映り込みなどで目立つケースもありますが、かなり存在感が軽減されたと思います。
バッテリー持ちの向上はそこそこ?
これは当然感じるところではあるんですが、そもそもFold3を2年間運用してきてバッテリーが劣化してきているので改善してくれないと困るというところです。
Fold3を購入したばかりの頃と比べてFold5のバッテリー持ちが明らかに良いか?と言われると何とも思い出せないところですが、確かに少し良くなった印象があります。いずれにせよ劣化したFold3と比べれば別格なのでそのインパクトが大きいんですよね。
パフォーマンス強化もそこそこ?
パフォーマンスとしては特に重たいエンコードをさせていた訳でもなく、ゲームもそれなりに動いていたので、直接的に感じる「処理能力アップ」は少ない印象です。元々十分サクサク動いていたので、その快適さは勿論維持されて不満はない。といったところでしょうか。
アスペクト比変更は体感の変化なし
Fold3と比べればやや幅広になったFold5(Fold4からの変化)
左:Fold3 右:Fold5
パッと見「確かに少し変わったな~」と感じるところですが、使い始めてみるとその見た目の変化よりも「体感上の変化はない」という感じです。全体の情報量もほぼ変わりませんし、取り立てて「便利になった」とも「不便になった」ともないかな?という印象です。
カバーディスプレイの方は幅広になって使いやすくなるかな?と想像していましたが、これまたそれほどの違いも体感出来ませんでした。
さすがにやや情報量は増えましたが、日々使っている中で「快適になった!」というほどの感覚はない印象です。キーボードとか打ちやすくなったはずなので無意識のうちに恩恵を受けているのかもしれませんね。
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Galaxy Z Fold5 を購入しました&Galaxy Z Fold3との比較
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まとめ
Galaxy Z Fold5を使い始めて1か月。体感できているポイントについてご紹介しました。カメラなどが強化されているのは世代進化として当然でこれまでも買い替えの度に感じてきましたが、「ディスプレイが綺麗だ」「輝度不足でストレスになる事が無くなった」というのは今回のFold5で特に感動したところです。
それ以外もマイナス点は特になく着実に進化している印象です。個人的にはFold3から買い替えた恩恵は十分あったかな。という感想です。
進化度合い | |
ディスプレイ | ◎ 本当に綺麗になった事を実感します。メインディスプレイ、カバーディスプレイ共に◎ |
輝度 | ◎ 日中野外でのカメラ撮影、HDR動画視聴、その他日常全般で恩恵を感じます |
カメラ性能 | ◎ 特に夜景、ズームの進化は素晴らしい。50MPの恩恵はほとんどないと思います。 |
Sペン&ケース | ○ とにかくペン付きでも持ち歩きやすく、快適になりました |
軽さ | ○ 日々実感するほどではないですがポケットに入れているときのずっしり感などは軽減したかな? |
アンダーディスプレイカメラ | ○ より目立たなくなり、そろそろ存在を忘れられるレベルに |
折り目 | ○ 以前と比べるとかなり改善。ペンで触れた時のガタ感も軽減。 |
バッテリー持ち | △ 着実に良くなっていますが、公平な比較がしづらいのもあり劇的な変化は感じませんでした |
パフォーマンス | △ こちらも着実に良くなっていると思いますが、なかなか体感できるような重い作業がありません |
アスペクト比 | △ 特に体感は変わらなかった印象です。悪くなった面もなくどちらかと言うと良い変化かな。 |