イヤホンが大好きなんですが、UE18Proを手に入れてしまい
この圧倒的な所有感と愛着に、ここ1年くらい他のイヤホンの購買意欲がなくなってしまってました。
でも最近、イヤホンが好きという気持ちがついに一周して
2000円前後でいいイヤホンがないかと物色し始めました(笑)
なので、今日のブログのタイトルは、参考になる某2ちゃんねるのスレタイのまんまです。
いうことで、適当に試聴してみました。
試聴機器はCK4+STEPDANCEなので、当然DAP環境で感想は変わるはずです。
・PHILIPS SHE9700
マイチェンしてから劣化したとの評価ですが、前のを聴いたことはありません。
でも、思ったよりいい音がしました。低域も売りみたいですが、
それよりも高域のキラキラした感じが良いと思いますよ。
中域の音の厚みがなく、うわずってるのは値段なりだと思いますが
(上位機種と比べれば)高域よりな全体のバランスはいいと思います。
ちなみに、PHILIPSは値段が上がる毎に「低音の強化、厚み」をアピールしてるんですが
どっちかっていうと、確かに低音が強くなるんですが、その分音が籠もっていく感じを受けます。
解像度が追いついてない状態で低音ブーストしても、良くなるはずないですもんね。
あ、確かに、中域なんかは音自体の厚みも出て、それ自体は悪くないです。
でも、コスパで9700がいいというのは間違いないと思います。
・VICTOR HP-FXC51
9700よりも更にバランスがいい印象でした。
が、やっぱり中域は軽いですよね。
軽いというか、何か変なエフェクトかかってるみたいな感じで音に芯がありません。
このクラスは全体的にそうなんでしょうね。
でも、値段とのバランスでは悪くないと思いました。
・SENNHEISER CX271前後
さすがゼンハイザーといった感じで、中域の軽さは他のイヤホンよりマシな印象です。
ゼンハイの5000円以下の機種は基本的に低音を強めてありますが
音のバランスとしては聞きやすいと感じました。
多分、解像度・分離感の乏しいDAP環境で聴くと、ボコボコ籠もってる感じに聞こえるかもしれませんが
DAPが合えば悪くないと思います。
・UltimateEars UE200
今回聴いたこのクラスの中では一番音のバランスがいいです。
高域から低域までどれも程よい感じです。
でも、高域のキラキラ感もないし、低域の厚みもないので、何の面白みもない音です。
メインのイヤホンを探しているならこれも悪くないのかもしれませんが、
このクラスでメイン使用するなら、もうちょっと特徴のある「自分の好きな傾向の音」のイヤホンを
選んだ方がいい気がします。
ということで、他にも色々聴いてみましたし
MONSTER、Klipsch、オーテク、SHUREなんかの定番も含めて
2000円クラス、5000円クラス、1万円クラス、2万円強クラス、5万円クラスあたりも
順番に聴いていきました。こんなに聴きあさったの久々かも。
で、感じたことは、もちろんメーカーにもよりますが
概ね1万円台後半~2万円くらいの間に超えられない壁がある気がします。
1万円以下のイヤホンは特にそうなんですが、
低域を頑張ってます!なイヤホン・・・でも、厚みやスピード感があるというよりドコドコ膨満な感じ。
高域がキラキラしてます!なイヤホン・・・全体が薄っぺらくて、高域を強調してる感じ。
そして共通しているのは、どれも「中域」の音が凄く安っぽいって事。
それが2万円前後くらいから、急に中域の音に締まりと厚みが出てきます。
この音は当然イコライジング調整では出せませんから、本質的なイヤホンの作りが良くないと
出せない音だと思います。
そして、そこから4~5万クラスまでは同じ傾向が続きます。
もちろん、それぞれの味や魅力があり、音場、空気感、厚み、スピード感、解像度、分離感、艶っぽさなんかで
好きなイヤホンはそれぞれ分かれていくと思います。
なので、私が今回聴いた限りで
オススメするイヤホンの価格帯は2万~2.5万円くらいですね。
1.5万くらい出せる。という人は、もう少し上のクラスも聴いてみて比較してみて欲しいと思います。
何年か前は1万円にも壁があると思ってたんですが、
今回は、あまり壁を感じにくかったですね。
なんとなくな感覚で言えば、
1万円以下は低音強化でごまかす。
1万円~2万円はドンシャリでごまかす。
2万円からごまかさずに中域にもチャレンジする。
ってイメージでした。
もちろん値段だけで区分けられるものじゃないですけどね。
逆に、2000円前後のイヤホンというのは、有象無象ではありますが
きちんといいイヤホンを探せば、コストパフォーマンスは相当高いと思います。
今回聴けませんでしたが
・CREATIVE EP630
・AUDIO COMM HP-B900N
あたりも凄く気になります。
HP-B900N
は祭りになったのも1年以上前みたいですし
なかなか入手できなくなってますが、試しに買ってみようかな。と思ってます。
あ、そして、上を見ていくと、今私が使ってるUE18Proまでにはもう一つ大きな壁があると思います。
このクラスには、全ての音域の音に厚みと強さがあり、それでいてバランスがいいっていう良さがあります。
どの音域の音にも嘘っぽさを感じなくなりますし、一つ一つの音の強さが数万円クラスとは違ってきます。
そういう意味では、ヘッドホンと比較してもいいクラスだと思います。
もちろん如何にUE18Proがイヤホン界の頂点の一つだと言っても、
高品質なヘッドホンの世界に入れば「そこそこのプレイヤー」にしかなれないと思いますけどね。