デビルメイクライ5 SEではレイトレーシングおよび4K120hzモードがありますのでそれぞれチェックしてみました。購入したPS5版で確認してみます。
まずタイトル画面で「OPTIONS」を選択
グラフィック設定よりレイトレやハイフレームモード(120hz)の設定が出来ます。
デビルメイクライ5側の設定
レイトレ(解像度優先)
レイトレ(フレームレート優先)映りこむ画像がややボケ気味になっています。
ハイフレームレートオン。レイトレがオフになりキャラの映り込みがなくなりました。
そして、レイトレの選択とは別にハイフレームレートモードをオンにすることで120hz対応モードに変わります。
当初は、レイトレと120hzとは同居出来ないと思っていたんですが、どうやら両方オンにすると両方設定されるみたいなんですよね。だったらハイフレームレートもレイトレも常にオンでいいんじゃないか?という気もしますが、やっぱりレイトレオンにしているとフレームレートは落ちるんでしょうね。
4K120hz 出力情報を確認
ハイフレームレートオフの状態でPS5の出力情報を開くと「4K60hz&RGB」になっています。
テレビ側の受信情報も「4K60hz&RGB12BIT」です。
次に、ハイフレームレートをオンにした状態でPS5の出力情報を見ると「4K120hz&YUV422」になりました。PS5は4K120hzではRGB出力できない仕様だと思います。
テレビの受信情報もご覧の通り「4K120hz&YCBCR422 8BIT」になっています。
レイトレーシングチェック 1
それではレイトレの影響を実際のゲーム画面で確かめてみたいと思います。
レイトレオフ
水面にライトが揺らめいています。レイトレがなくともこのくらいの表現は出来ますね。
レイトレオン(フレームレート優先)
左のトラックの映り込み、右のフェンスや岩の映り込みが加わり水面がグッと明るくなりました。光に照らされているんだからこれが正解。一気にリアリティが増します。
レイトレオン(解像度優先)
トラックの映り込みが細かくなり、静止画だと分かりませんが輪郭の揺らめき方もリアルになります。ち右側のフェンスの映り込みも描画が細かくなって一段と明るくなりました。
これは結構な差ですね!レイトレの恩恵がかなりありました。
上からレイトレオフ→レイトレオン(フレームレート優先)→レイトレオン(解像度優先)
レイトレーシングチェック 2
次は別のシーンを見てみましょう。
レイトレオフ
水たまりに建物が映りこんでいます。奥のレンガ壁の映り込み表現や右の水たまりに映し出される光など結構リアリティがありますよね。ホントにレイトレオフ?って感じがしました。
続いてレイトレオン
あああああ。全然違う(笑) なるほどこれは違う。パッと見で見えている映り込みが全く違うのが分かると思います。
何が凄いって、大きな水たまりの映り込みに目が奪われると思うんですが、本当に驚いたのは地面のブロックの合間に水が残っている僅かな部分。その部分の僅かな水にすら明確な映り込みが表現されてるんです。スクショだと分かりづらいですがリアリティが半端ない。
ちなみにこのシーンは1つ目と違って「揺らめき」表現がないため、解像度優先もフレームレート優先もほぼ違いが分かりませんでした。
レイトレーシングチェック 3
同じシーンの別アングルから。光がキラキラと地面に反射しているのが綺麗ですね。実際はこれがHDRで再現されているのでテレビで観るとこのスクショとは比較にならないくらい綺麗です。
レイトレオフ
こちらもレイトレオフでも十分美麗です。
レイトレオン
このシーンは建物の映り込みが少ないのでパッと見では違いが分かりづらいですよね。左の水たまりの映り込みなんかが結構違います。
でも凄いのは中央やや右にある細長い柱の映り込みです。レイトレオフだと影だけがあって、水たまりに映り込みがありません。レイトレオンだと影は水たまりもそれ以外のところも関係なく伸びていて、水たまり部分にだけ映り込みが表現されています。なるほど確かに現実はこうだな。と納得させられます。
左:レイトレオフ 右:レイトレオン
レイトレオンを一度見てから比較してしまうと、途端に「レイトレオフ」はリアリティがないな。という印象になると思います。
レイトレ部分意外に違いはあるのか?
ちなみに「解像度優先」というのはどうやらレイトレ部分だけの事を指しているようで、それ以外のゲーム画面には違いはありませんでした。
どっちが解像度優先か分からないですよね?上がフレームレート優先。下が解像度優先です。解像度に違いは見えません。
念のため拡大してみました。一緒ですね。
まとめ
デビルメイクライ5 SEにおけるレイトレーシングと4K120hz設定を確認してみました。
レイトレのインパクトは確かに強いんですが、映り込み以外の画質には全く影響がないのでフレームレートを犠牲にしてまでオンにする必要があるかな?とは思います。
本記事では分かりやすいシーンを並べたので「レイトレ凄いじゃん!」と思われるかもしれませんが、普通にゲームをプレイしていて「映り込み」が発生するシーンはそうそう多くはありません。実質全ゲームプレイの1%くらいのシーンでしか恩恵はないんじゃないでしょうか?だとするとフレームレート最大の恩恵の方が大きい気がします。
とはいえ、デビルメイクライ5SEではレイトレとハイフレームレートが設定上同居出来てしまうのと、レイトレが効いている1%くらいの場面以外ではフレームレートが落ちるような事もないでしょうから実質両方オンが正解だと思います。
それにしてもデビルメイクライ5SEは、新世代機の特徴を検証するのに最適なゲームですね。まさにデモンストレーションソフトと言ってもいいかもしれません。純粋な画質で言うとデモンズソウルの方が度肝を抜かれましたが、海外レビューでも高得点ですし価格も安めなので新世代機能チェックも兼ねてプレイされてみてはどうでしょうか。