Xperia Z3 次はカメラ機能についてご紹介します。
●動画手振れ補正「インテリジェントアクティブモード」
Xperia Z3のカメラ機能の目玉の一つ「動画手振れ補正」です。
これは説明するより実際に効果を見て頂いた方が早いと思いますので「Z3の手振れ補正あり/なし」や「Z1との比較」を撮影してみました。
ご覧頂いた通り、まずインテリジェントアクティブモードの威力は凄いと思います。この撮影は無造作に歩いた結果ですが、手振れしないようにちょっと意識して撮影すれば、ほぼブレのない映像が撮れるんじゃないでしょうか。
Z1との比較で、あまり進化がないようにも見えましたが、やはりZ3の方が優秀であることは間違いありません。このクオリティの手振れ補正を更に進化させ続けているのは素晴らしいですね。iPhone6でも動画手振れ補正はありますが、Xperiaの方が数歩先を行っていると思います。
●ISO12800の高感度撮影
自宅で高感度撮影のテストをしてみました。まずこちらが肉眼で見た感じにほぼ近いイメージで撮影しました。肉眼に近い写真になるようISO感度を手動で設定しています。四角いものが写ってるかな?程度にしか分からないと思います。
Xperia Z1のオートで撮影するとこんな感じです。置かれていたものは「アナと雪の女王」のBlu-rayパッケージです。自動でISOは6400になっていましたのでこれがZ1の限界でしょう。それでもほとんど光がない状態からここまでの写真を撮れるのは凄い事です。
最後に、Z3のオートで撮影したものです。自動でISO12800まで引き上げられました。パッケージの色合いなども感じ取れるようになっていますね。このサイズだと分かりづらいですが、Z1だとISO6400でも「MovieNEX」という文字が潰れ読み取れませんが、Z3だとISO12800まで引き上げているにも関わらずZ1よりも文字潰れがなく、読み取れるようになっています。単に明るいだけではなく、ノイズや鮮明さも高いというのは凄いと思います。
さて、上記例は無理やり暗い部屋を用意しましたので現実的な撮影シーンではありません。夜の街中だとどんな感じになるか試してみましょう。
これは自動でISO2500まで引き上げられていました。このように自動でISO感度を最適なところに設定してくれるのがオートモードです。当然、明るくなるという事は自然ではなくなります。肉眼に近い夜景の方が美しく見える事もあるでしょう。Xperia Z3の凄い所は、そのように肉眼で見た場合に近い美しさを撮る事もできれば、しっかり明るく撮影する事も出来るという点です。
例えば、今の夜景を残しておきたい。と思えば実際に見えている状態に近い明るさで撮ればいいでしょう。一方、友人などの表情を残したい場合はオートモードで明るく撮影すればよいのです。「何を撮影したいか、に合わせて暗い場所でもしっかり選択肢を与えてくれる」これがXperiaの良さですね。特に今回はISO12800まで対応し、ほとんど真っ暗な部屋でも、友人や家族の笑顔を撮れるようになった事は素晴らしい懐の広さだと言えるでしょう。
iPhoneではこういう選択肢は与えてくれませんので、何かを我慢するしかありません。
●Z1とZ3でどのように変わった?
折角なので、Z1とZ3で普通に写した写真を比較しておきましょう。
明るさの強弱の強い場所を選んで撮ってみました。下記はZ1で撮影した写真です。
続いてZ3です。比べてみると、木の幹の色がZ1の方が緑っぽくなっているのに対し、Z3は少し暖かい感じの色味になっています。
このサイズでは分かりづらいですが、少しZ1は薄い色付けになるのに対し、Z3はクッキリとした自然な色味になっている印象でした。
●背景ぼかし機能
他にもXperia Z3では4K動画撮影や、タイムシフト連射、タイムシフトビデオ、フェイスインピクチャー、マルチカメラ等々様々な撮影機能が搭載されていますが、最後にそんな機能の中の一つを紹介してみます。
背景ぼかし機能はZ1でも搭載されていましたが、なかなか上手く撮影できない事がありました。Z3で改めて触ってみると、かなりしっかりと背景ぼかしが出来るようになっており、こうした各機能の強化もしっかり図られている印象です。
撮影するとこんな感じ。表示されているスライダーを動かしてぼかし具合を決める事が出来ます。
下記はぼかしを最大にした状態。さすがにボケ過ぎている感じがしますね。
こんなもんかな?という具合にスライダーを調整して、ベストなところでチェックボタンを押せばその写真が保存される。という訳です。
なかなか面白い機能で、簡単に背景がボケた写真が撮れますので、色々使いどころがあるんじゃないでしょうか?
という事で、今回はカメラ機能のいくつかを紹介してみました。