最近、4Kテレビ、オーディオ周りといじってきまして、いよいよ大詰めとしてPCから4Kテレビへの4K60p出力に取り組みました。
●PCから4K60Pで出力するには?
PCからテレビに4K60P出力するには二つの方法があります。
1.HDMI2.0で接続
2.DisplayPort1.2で接続
HDMI2.0は最近の4kテレビなら端子があるので簡単ですが、PC側で対応するグラボを探すと4万円くらいします。
一方、DisplayPort1.2で良ければ1万円くらいのグラボでも対応していますが、今度は4Kテレビの方で端子を持っているモデルが少ないんですよね。少ないというかVIERAしかありません。
ふふ。そうです。私がVIERA AX900を選んだ理由の一つは「DisplayPort1.2」に対応しているから。なんですよね。
※ちなみに他にもUSB接続でPCから4K出力できるアダプタがあります。ラトックとか。
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/usb3dp4k.html
他にもいくつかありますが「動画再生が60Pで出力」出来るものはありません。
●4K60P対応グラボを用意する
次に欠かせないのが肝心のグラボです。
公式情報で最大解像度は「2560×1600」との事で4K出力に対応していません。ネットで調べても4K60P対応したのはHD7000以降だとか。ギリギリあかんやん!!!
という事で、HD7770のリファインシリーズR7 250Xを購入しました。
正直グラボとしての能力はさほど向上しておらず、安価ではあるがコスパで言えば今一つ。と言われているモデルです。でも4K60P正式対応グラボとしては最安なので「これで十分!!」と鼻息荒く選択した次第。
2つを並べてみると新しく買った250Xの方が小さいのが何となく心許ないですが、PCケースの中がすっきりして熱も籠りにくくなるかもと納得してみました。
●4K60P接続テスト
という事で、早速繋いでみた・・・と言いたいところですが、実はその前に念のためHD6850ではどんな感じになるのかVIERAに繋いで試してみました。
何でこうなってるのか分からず色々いじくってたら、なんと4K60P出力が出来てしまいました・・・。
ちゃんとリフレッシュノートも「60Hz」になってました。
正直唖然・・・です。グラボ買い直さなくて良かった・・・。
しばらく放心したものの、実はもう開封済みの250Xがある以上諦めるしかありません。
うん。少しは能力も向上するから良しとしよう!と開き直って新グラボで再セットアップ。まぁ、正直一緒なんですが。
●4K出力で色々試してみる
広大なデスクトップ画面でとりあえずIEを立ち上げてみました。ちっちぇーーーー&凄く高精細!!
これ実物見てもらわないと感覚伝わりませんが55インチで見るGoogleMAPの大きい事!そして凄く広い範囲が細かく全部描かれていて、駅に貼ってある地図見てるみたいな気分になります。めっちゃ楽しい。
GoogleEarthやストリートビューも楽しすぎて延々遊びそうになりました。改めて思ったんですがストリートビューって意外と精細なんですね。
という事で気を取り直して、IEの表示を拡大。約200%で普段のモニタで見ているのと近い感覚になりました。
●4K Youtubeを試す
PCからの出力でまず試したかったのが4K Youtube。以前の記事でAX900の標準Youtbeアプリは「4Kクオリティ再生出来るはずなのに、出来てないように見える」と書きました。
前回検証に使ったBeautifulJAPANの福島編です。2160P(4K)で観てみたところ、やっぱりというべきかもしれませんが、問題視していたブロックノイズがありました。
うーん。まだ結論とは言えませんが今までの検証結果を総合するに「Panasonic 4K」にアップされているこの動画が「4Kクオリティとして十分ではない」。つまりソース自体がそもそも汚い。という可能性と、Youtube自体の再生調整で汚くされている。のどちらかだと思います。VIERAが悪い訳ではなさそうです。
アクトビラ4Kで観る同じ動画は完全に4Kクオリティでしたのでこの差は残念というしかありません。
ところでDisplayPortってHDMIと同じで「音声」も送れるんですよね。ですから実は映像と音声を1本のケーブルで繋げます。
●PCからの出力環境整理
これで一旦PC周りの出力は完成したと言っていいでしょう。我が家で出し得る最高の画面と最高の音質でセットしてみました。PCから出る情報の構成図です。
PCから出る映像は「PCモニタ」と「VIERA」の2系統に。これはVIERAをサブ(拡張モニタ)として使うも良し、VIERAをメインにして1画面運用するも良し。です。
PCから出る音声は「PCスピーカー」「VIERA」「USB-DAC」「AVアンプ」の4つに送られます。これは同時に鳴らす事はありませんので状況に合わせて選択します。最も音が良いのは「USB-DAC」です。
もちろんテレビだけでもYoutubeは観る事が出来ますが、PC接続だと操作の容易性や、ほかのコンテンツを楽しむことも出来ていいですね。これまで撮影した写真や4K動画を楽しむのも簡単ですし、4Kだけに拘らず何でも試してみると色んな発見や感動があります。
もう最後には4Kとかどうでも良くなってきて、フル環境で観る「ニコニコ動画」とか、もうこのアンバランスな凄さと楽しさに時間を忘れてしまいました(笑)