最近地震が多いですよね。我が家のメインスピーカー「IRS-EPSILON」は地震の度に動いて、大きめの地震が来ると支えてあげないとズレてオーディオボードから落ちないか不安になります。
本スピーカーは純正の脚が付いていて、直接オーディオボードに置いてるんですよね。これが揺れるとスライドして動くわけです。そもそも1本80kg近くもある超重量スピーカーなので震度3くらいであれば問題ないんですが震度5くらいまでくるとちょっと心配になります。
実は東日本大震災の時に当時使っていたinfinityのKappa9.2iは盛大に転倒しちゃったんですよね。これは悪夢でした。当時はスパイク&インシュレーターだったので特にリスクが高かったと思います。
信頼のおける防振ゴム「ハネナイト」
地震対策という意味ではもちろんワイヤーなどで店頭を防ぐなんて手段もありますがさすがにここまで重量級になってくるとワイヤーを止めて置く場所もありません。万全ではないながらもまずは揺れでスライドしてしまうのを防ぐためにゴムを敷くことにしてみました。
とにかく振動を吸収してくれるゴムとして「ハネナイト」というう有名なゴム素材があります。
普通のゴムとは全く違って、とにかく振動を吸収してくれる、そしてそれ故に静音にも役立つという代物。
普通の天然ゴムと比べて圧倒的に振動を抑制してくれる検証もされています。
百聞は一見に如かずということで動画も公開されています。普通のゴムとの違いが圧倒的です。とにかく跳ねないハネナイト。
こちらの動画も分かりやすいですね。これだけ制振性が高いと当然単なる振動防止ではなく、音質にも良い影響を与えてくれると思います。
という事で実際にオーディオインシュレーターでもハネナイト素材が使われているケースがあります。
実際に使用したのは洗濯機用防振ゴム「ニューしずか」
さて、今回の重量級スピーカー「IRS-EPSILON」の下に敷いてみたのは何と洗濯機用の防振ゴム「ニューしずか」です。
オーディオ用でも何でもないんですが、これも「ハネナイト」を使用した防振ゴムで、スピーカーやアンプとは比べ物にならないくらい本体が激しく振動する洗濯機用です。デザインやブランドじゃない「業務レベルの防振」を実現する安価な商品。
防音対策で私がよく利用する「東京防音」さんの商品で、実際我が家の洗濯機の足元でも活躍しています。
見てくださいこの無骨なデザイン。もうデザイン性皆無。オシャレ度ゼロです。何ならムラとかあります。
背面にはスリットが入っていて、この辺りの構造はしっかり制振が意識されています。
今回これを選んだ理由はくぼみのサイズが完璧だったこと。IRS-EPSILONの脚の直径が4cmなのに対し、このくぼみが4.4cmなんですよ。まさに専用インシュレーターといってもいいでしょう。
セッティング
さすがにスピーカー本体が重いので少し苦労しました。くぼみのサイズがピッタリすぎて逆にセットしづらい。でもその代わり上手くハマればもう微動だにしないくらいピッタリです。完璧すぎる。
IRS-EPSILONは重量級フロア型スピーカーなので、一般的なトールボーイなどのように繊細なスパイク支点などではなく普通に脚で立つ構造です。その分脚から振動が伝わってしまいますが、このゴムを敷く事で全て吸収してしまう事が出来ると思います。
もう敷いてしまえば多少のゴムのデザイン性やらムラやらは気になりません。むしろホントに動かそうと思っても動かなくなりました。安心感が凄い。
実際離れてみたら気になる事は全くないと思います。むしろ純正のゴムマットかなくらい。
そもそも音質を高めるためではなく地震対策としての「制振」でしたが、音にも多少変化が出たような気がします。プラシーボな範疇を抜けきれませんが、少し音がスッキリ、クリアになった気がします。ゴムなので低音がボワつく方向に行ったらと心配もありましたが、このゴムは逆に振動を全て吸収してしまうのでむしろ低音に締まりすら出た気がします。
少なくとも音が悪い方に転ばなかったので十分満足。
地震対策という意味では、逆に固定されてしまう事により頭が揺れて倒れやすくなったんじゃないか?むしろスライドして動いてる方が倒れにくいんじゃないか?という心配もなくはないですが、十分重いスピーカーなので変にスライドするよりもどっしり動きを止めた方が感覚的には安心感が増す気がしました。実際、設置後も地震がありましたが全く動きませんでした。
もう震度6強クラスの地震が来てしまったら倒れる事も覚悟していますが、この辺りはまた採れる対策を行っていければと考えています。
前半でご紹介した「ハネナイトシート」は形状が単なるシートなのでカッターなどで自由に切って使う事が出来ます。汎用性が非常に高いのでサラウンドスピーカーの足元などに敷いて使うと良さそうですね!