Xperia アンバサダーミーティング3記事目は、Xperia Z3 オーディオ編です。
Z3でのオーディオ部分の強化ポイントは次の3つ。
・単体でのハイレゾオーディオ対応(Z2まではDACがないとハイレゾ再生出来ませんでした)
・デジタルノイズキャンセリング(Z2でも対応していました。向上があるのかは謎です)
・フロントステレオスピーカー(Z2でも対応していましたが、Z3では強化されています)
●ハイレゾ再生
まず単体でのハイレゾ再生です。これは音質面での期待が出来るというのもありますが、ファイル形式を気にせずぶっこめるという利便性アップが実はポイントだと思います。
また、DSEE HX テクノロジーにより、旧来のハイレゾ以外の音源も「ハイレゾレベル」に音質向上させる技術も投入されています。なかなか興味深いですね。
ただ私は、このハイレゾ対応なXperia!という謳い文句には違和感を感じています。
どんなに技術が凄い!ハイレゾが凄い!といわれても、専用WALKMANに及ばない事はSONY自身が明言しています。まぁ、そこは所詮スマホの音楽機能。という訳ですね。SONYのDAPの売りであるデジタルアンプ「S-Master」も搭載していません。
う~ん。ここで皆さん思いませんか??
WALKMAN以下の音質でいい。スマホで十分。と感じるユーザが「ハイレゾ音源」なんて買うでしょうか??
私の知る限り、音源に拘る(MP3よりFLACやDSDを求める)人たちは、当然ながらDAPやイヤホンにも拘っています。私も多少音質には拘るタイプなのでDAPはHiFiMANのHM-901を利用しています。そんな人たちが2~3万円の低価格WALKMANにも劣りますとSONY自身が明言しているスマホでハイレゾ音質を求めて聴くでしょうか??
いや、絶対聴かないとはいいません。そういうニーズもあるでしょう。でもハイレゾ音源を買う人たちは、もっとDAPやイヤホンに拘らないともったいない。と思うんです。恐らく、ハイレゾ音源をXperiaで聴くくらいなら、MP3を高品質DAPで聴いた方が断然音がいいと思うんですよね。そうでもないですか?
私は音質という意味で言うなら、逆にZ2の時の外部DACを利用する方が何となく辻褄が合っていたような気がしています。あ、いや、Z3で単体再生が出来るようになったのは喜ばしい事ですけどね。
という事で、私はこのハイレゾ対応というのは、音質を求める。というよりも「手持ちの音源を気軽に放り込めるよ」という利便性に価値を見ています。もちろんどうせ聴くならハイレゾで。という感覚もアリだと思います。
とりあえずデモ環境であったSONYのヘッドホンで軽く聴いてみましたが、比較のしようがないので良し悪しの判断は保留します。少なくとも一聴して「すげぇ!」と思える音ではありませんでした。
せっかくだから、と手持ちのイヤホンUE18Proを繋いでいましたが、左側しか音が出ませんでした。よく考えたら、UE18Proのケーブルを「バランスケーブル」にしてました。残念・・・。
という事で、プレイヤーとしての品質は購入後に改めてちゃんと試してみたいと思います。
●デジタルノイズキャンセリング
次は、デジタルノイズキャンセリング。これはとてもスマホユーザにニーズが合うと思います。端末にノイズキャンセリング機能を搭載しているので、イヤホン自体に電池や機能が要らないのも素晴らしいです。
イヤホンも選ぶ設定があり、選択ごとにどんなチューニングになるのか気になりますね。(試してませんが(笑))
●フロントステレオスピーカー
打って変わってこれは私べた褒めです!!他のブロガーの皆さんはほとんど注目していない=一般にもあまり注目されていない部分ですが、私にとってはこれが非常に重要なスペックなのです。
これまでも何度も持論を展開してきましたが、スマホのスピーカーが「モノラル」というのは本来異常だと思うんですよ。
皆さんテレビを観てて右側からしか音が出なかったら嫌じゃないですか??Youtubeや動画コンテンツ、音楽などをスマホで楽しもう!と提唱しているのに、それが「モノラル再生」っておかしくないですか?
HTC ONEが初めてフロントステレオスピーカーを実現してくれてとても嬉しかったんですよね。もうゲームをしていても動画を再生しても、しっかりステレオで迫力ある音声を出してくれる。これが本当に気持ちよかった。
え?イヤホンすればいいじゃんって?違うんですよ。そういう事じゃない。そんな四六時中イヤホン付けないですよ。自然にスマホを使えば、自然にいい音がする。それが大事。
フロントステレオスピーカーはHTC機の唯一無二な魅力でした。そしてXperia Z2でついにフロントステレオスピーカーが採用されたのです。ただ、音を比較するとZ2の方が音量は大きいが、明瞭さではHTCに劣る。というのが評価だったようです。
http://atrpg.blog.jp/archives/xperia-z2-vs-htc-one-speaker.html
ところが今回のZ3ではこの部分が強化されています!
まずZ2は、本体内にスピーカーがあり、その音がダクトを通ってベゼル端にあるスピーカー穴から出ていたんですよね。ダクトを通って出てくる音なので明瞭さに欠ける。というのは頷けます。一方、Z3ではスピーカー穴がぐっと内側に来ており、スピーカーの真上から音が出るようになっています。遮られるものが何もなくなったので「明瞭さがアップしている」という訳ですね。
開発の方にお聞きしたところ、スピーカー自体も向上が図られており、音質でもHTC機に勝っていると自負されていらっしゃいました。
ベゼル部にスピーカー穴が来るのはデザイン的には良くありません。ネットでもこのデザインに批判もあるようです。ですが私としては、しっかり出すべき音を出してくれる。という意味で、この決断は手放しで賞賛したいと思います。本体から聴こえる音はZ3が世界一だと期待しています。
フロントステレオスピーカーに興味があるユーザはとても少ないかもしれませんが、是非Z3を手にした皆さんはこの部分に注目してみてください!今までのスマホのスピーカーがいかに酷かったか分かって頂けると思います。そして、今後もフロントステレオスピーカーが継続されるよう支持お願いします(笑)
という事で3回目はオーディオ部分についてご紹介しました。