いよいよリリースされたPlaystation VRですが、何のコンテンツを買えばいいだろう?と悩むところですね。
実はPSVRには最初からかなりの無料コンテンツが用意されています。またKITCHENのようにわずか100円というコンテンツもありますから、この辺りからまず楽しんでみたいと思います。
ということで、今回はどどっと「無料コンテンツ全て」&「有料コンテンツ若干」レビューです!ちなみに私3D酔いしやすいタイプかもしれません。なので私目線での酔い加減もコメントします(笑)
総合点:コンテンツの面白さ、完成度などの総合点です。(デモ版の場合は、デモとしての完成度ではなく、製品版への期待度も含みます)
VR度:立体感、質感などの仮想現実感をどれくらい体感できるか。
酔いにくさ:酔いやすいかどうか。酔いにくければ100点。
<PlayStation VR Demo Disc>
ストアからダウンロードできるVR各コンテンツのデモプログラム
■RIGS Machine Combat League(デモ)
製品版はVRの中でも注目されているゲームです。大きなスタジアムでバトルする感覚が素晴らしい。昔懐かしいバーチャロンのようなロボットバトルで自分がコックピットに乗り込んだ体験ができます。だけど酔う。圧倒的に酔う。
総合点:70点
自分視点でのロボットバトルというコンセプトはVRには合っていると思います。非常に可能性を感じるデモでした。でも所詮デモなのでシステムやゲーム性の完成度は全く分かりませんでした。
VR度:70点
広いスタジアムを飛び回る感覚を味わえます。
酔いにくさ:0点
めちゃくちゃ酔います。VR酔いに強い人しか無理だと思います。
■Rez Infinite(デモ)
これも製品版が注目されていますね。ワイヤーフレームで作られた世界を疾走するシューティングゲーム。視点が大きく変わる場面では世界が回っているような錯覚を感じます。非常にVRにマッチしたゲームです。
総合点:80点
音と映像からトランス状態に陥るような不思議さも味わえる気がします。製品版が気になる作品。結構買う人多いんじゃないでしょうか。
VR度:70点
リアリティというよりも、その独特なワイヤー世界を駆け抜けるコンセプトはVRと非常に相性が高い印象です。
酔いにくさ:50点
デモ版の範疇だと、疾走感がある割には酔いにくいですね。製品版でもっとグリグリ視点が動き出すと危険かも。
■DRIVECLUB VR(デモ)
既に発売されているDRIVECLUBのVR対応版。オリジナルを持っているので製品版でどのように拡張されるのかは何となくイメージ沸きます。
総合点:90点
全てのレースゲームはもう「VRではない」というだけで負けてしまうんじゃないかと思います。運転席にいるという体感度合いが凄い。コースの先を見ながら、ちらちら横を見て追いかけてくるライバルカーを確認する感覚はまさに現実の運転そのもの。今までのゲームにはこの感覚がなかったんですよね。ついに本物のドライブシミュレーターが登場した。という感じ。
VR度:80点
正直ゲームとしてのVR活用度は高くありません。ただ、レースゲームのVR化としては100点です。レースゲームの革命と言っていいと思います。
酔いにくさ:10点
酔います。めっちゃ酔います。VRでレースゲームを体験すると、もう普通のディスプレイ型のレースゲームは出来なくなるくらいの革命ですが、私は買えません。酔うのでプレイできません。泣ける。
2016/11/27追記
といいつつ、製品版買ってしまいました。あんなに気持ち悪かったのに慣れるもんです。ホント驚き。
■つみきBLOQ VR(デモ)
目の前にあるテーブルにブロックを高く積み上げていく。ギミックを使ってパズル的にクリアしていく。というとてもとても地味なゲーム。でも実際プレイするとこれが侮れない。コントローラーを使って、慎重にブロックを乗せていく操作感覚が新しくていい。
総合点:60点
VRゲームとしては地味。とても地味。でもPS Plusで配信されたら普通にめっちゃプレイすると思います。
VR度:70点
地味だからといって点数が低い訳じゃありません。ブロックやテーブルなどのオブジェクト感にはとてもリアリティがあって「なるほどー」とVRの使い方として感心しました。好きですよ、私は。
酔いにくさ:100点
これは酔わない。全く酔わないので安心してプレイできます(笑)
※その後製品版も購入しました。
■Playstation VR WORLDS(デモ)
これはオムニバス形式のゲームなので、オムニバスデモディスクの中に、オムニバスゲーのデモが入ってる。
●オーシャンディセント(デモ)
私も以前試遊で体験したコンテンツです。ゲームというかただ景色を眺めるだけの作品。ネットでも「サメ怖い」と言われるアレですね。でもこのデモ版では残念ながらサメ編は収録されておらず、海底に向かって降りていく映像です。
総合点:80点
試遊したサメ編の記憶も含めて。ただ見てるだけ。それもさほど長くない。という事で有料コンテンツとしての価値を問われる作品ですが、私はリリース時のプロモーションコンテンツとしては非常に良い出来だと思っています。遥か遠くに見える水面、浮遊するプランクトンの死骸、底の見えない海底、と自分が深海に降りていく感覚を抜群に味わえます。そしてサメ怖い。
VR度:90点
下を見ると足がすくむような深さ、周りを見ると岩々や魚たち、透明度のリアリティもあって、これぞVRデモといった完成度。
酔いにくさ:100点
酔わないと思います。これも安心。
●ロンドンハイスト(デモ)
画像は製品版でのプレイシーンですが、このデモ版では単なる射撃場での練習しかできません。ほぼ作品の醍醐味を体験できないのでちょっと残念ですね。
総合点/VR度/酔いにくさ:評価できず
きっとこのゲームはストーリーモードが肝だと思います。その触りを想像もできなかったので点数はつけられません。
その他下記3つもメニュー上にはありましたがデモプレイできませんでした。デモ目的としてはリュージュこそ体験させられるようにしておくべきだと思います。残念です。
●VR リュージュ(プレイできず)
●デンジャーボール(プレイできず)
●スカベンジャーズ オデッセイ(プレイできず)
<単独無料コンテンツ>
■Playroom VR
PS4が発売されていた時に提供されたPlayroomのVR版。6つのコンテンツを楽しむことが出来ます。複数人で楽しめるものも多くWii Uのパーティー系ゲームのような楽しさがあります。
●ROBOT RESCUE
スーパーマリオっぽいアクションゲーム。でもこれが面白い!PS4におけるNACKのようなリファレンス的位置づけという意味ではコレでしょうね。全員にプレイしてみてもらいたい。
総合点:80点
プレイ時間は短いですが、試しに遊んでみるコンテンツ。としての出来が抜群。操作のしやすさ、システムの分かりやすさ、箱庭のような世界に実際にいるようなリアリティ。
VR度:90点
先述のとおりスーパーマリオのような世界を自由自在に見上げたり、見下ろしたり、見渡したり出来る夢が叶ったようなVR体験。序盤で出てくる草をかき分けて進むシーンなどもう実際にぶつかる錯覚感が凄い。っていうか、本当に任天堂とコラボしてスーパーマリオVRを作ってほしい。
酔いにくさ:100点
酔わないです。安心です。
●Wanted!
2人で遊ぶゲーム。一人がディスプレイに表示された犯人の特徴を口頭で伝え、VR側のプレイヤーが犯人を推測して撃つ。というコンビネーションプレイ。この発想、とてもWii U的です。
総合点:40点
ワイワイ楽しむ感じは良いですが、非常にシンプル。
VR度:30点
一番初めの店に入るまでが一番VRしてます(笑)ゲーム自体は店内の現実感を感じる程度。
酔いにくさ:100点
酔いません。
●MONSTER ESCAPE
これも発売前に試遊していたゲームです。VR側が恐竜になって街を破壊して進みます。ディスプレイを見ているプレイヤーたちは恐竜に物を投げつけたりしてやっつける。というもの。
総合点:60点
複数人プレイの王道ミニゲームになっています。ちょっと出来る事が限られているので本当にミニゲームといった感じ。
VR度:80点
前半の街を破壊しながら進む恐竜目線がとてもいいですね。がんがん顔に建物や橋がぶつかってくる感覚が楽しいです。
酔いにくさ:90点
基本的に酔いません。でも頭は結構振るので場合によっては?
●CAT AND MOUSE
これも複数人プレイ。完全にだるまさんが転んだ。
総合点:50点
ゲームとしてはただの「だるまさんが転んだ」です。でも複数人でワイワイやるとこれがまた笑えるコンテンツなんですよね。
VR度:70点
なにげに評価してます。ネズミが入った缶を上から覗いたり、横から見たり、あたかも本当にそこに缶があるように錯覚します。つい手を出して缶を掴みたくなる事請け合い。
酔いにくさ:90点
まぁ、酔わないと思います。頭は結構動かしますが。
●GHOST HOUSE
これまたザ・任天堂っていう感じのゲーム。ディスプレイを見ているプレイヤーがゴーストの場所を伝えて、VR側が見えないゴーストを捕まえる。というコンビネーションプレイゲーム。
総合点:40点
アドバイスする側もされる側もあんまり達成感やワクワク感を感じない気がしました。ほかのゲームのついでにやっとくか。という感じ。
VR度:30点
これも建物の外でVR感を感じる程度。
酔いにくさ:100点
酔わないでしょうね。
●MNIBOTS
これは他のゲームをプレイすることで溜まったコインを使ってUFOキャッチャーをするコンテンツです。ゲットした景品は部屋に飾られていくので、ついつい新しい景品を見たくてやってしまうコンテンツですね。
総合点:80点
UFOキャッチャーそのものは別に楽しくありませんが、景品がミニチュアのようでとてもかわいいです。コインが溜まったらやりたくなる。
VR度:80点
景品のミニチュアたちの質感が溜まりません。本当に現実のミニチュアを見ているような楽しさ。何気にUFOキャッチャーも奥に動かすときに横に回り込んで確認する動作が少しだけできて現実感ありますね。
酔いにくさ:100点
全く酔わないです。
■Allumette
高品質なストップモーションアニメを見ているような映像作品。ゲームではなく短いアニメ作品といった方がいいですね。
総合点:60点
全体時間は長くないのですが、話の展開がゆっくりなのでかなり長く感じます。でも雰囲気はとてもいいですし、PS4Proで高解像度になったら絶対もう一度見たい作品です。とにかく解像度が低いのが本当にもったいないクオリティ。
VR度:90点
これがなかなかいいです。クレイアニメのような雰囲気ですが、それを横から覗き込んだり、顔を近づけてみたり、実際にそこに人形やセットがあるかのように楽しめます。現実世界だとフィギュアセットに顔を近づける事が出来ますが動きません。ストップモーションアニメは動いていますが顔を近づけたり横から見たりできません。まさにクレイアニメの世界に入り込む夢が叶うコンテンツ。素晴らしい。
酔いにくさ:100点
酔わないです。
■Invasion!
これもゲームではなく映像作品。でもAllumetteとは打って変わって内容もつまらないしクオリティも低い。
総合点:0点
これはつまらない作品でしたね。ストーリーの良し悪しではなく、なぜこれをわざわざVRで作ろうと思ったのか?という疑問で頭がいっぱいになりました。
VR度:0点
特にVRとしての良さを感じない作品でした。確かに360度映像ですが、それは単に360度映像であって「仮想現実」ではありません。
酔いにくさ:100点
酔う事はないですね。
■サイバーダンガンロンパVR 学級裁判(デモ)
これはデモ版。製品版を体験するコンテンツでした。ただ、ゲームそのものが良く分かりません。嘘をついている怪しい証言を見つけて指摘する。というゲームですが、じっくり考えられる訳でもないし、結局数値の高いものを指摘すればいい感じもしますし、面白さが分かりませんでした。
総合点:10点
すみません。製品版になれば面白いのかもしれません。
VR度:20点
確かに裁判席では立体感もありますが、仮想現実と呼ぶにはチープだと思いました。最後のお仕置きの方が現実感ありましたね。プレス機が近づいてくる恐怖感があって。
酔いにくさ:90点
酔う事はまずないだろうなぁ。という印象。
■シン・ゴジラ スペシャルデモコンテンツ
これも短い映像作品。ゴジラが街を破壊しながらやってきた東京駅前にもし自分がいたら・・・というシチュエーション映像。ただ短すぎ。
総合点:0点
いや、短いですよ。ゴジラが遠くに歩いてるのを見てるだけ。
VR度:20点
わざとらしい尻尾や岩の接近がつまらなかったです。これは「3D映像」のありがち発想で「仮想現実」の発想ではありません。
酔いにくさ:100点
酔わないです。
■Don't be Afraid-Biohazard×L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR
ラルクの歌を聴いて、フィギュアを眺めるだけの謎作品。いや、ほんと謎。
総合点:0点
目的が全く分からないコンテンツ。ラルクファンが歌を聴くためのもの?なぜVRで?Youtubeで流しとけばいいじゃん。
VR度:10点
フィギュアをグリグリ回すのが一応VRだったかな。それも1体(hyde)だけ。お粗末という以前に意味が分からない。
酔いにくさ:100点
まぁ、そりゃ酔わないですよ。何にも動かないから。
■初音ミク VR フューチャーライブDEMO
初音ミクのコンサートが実際にあったらこんな感じなんだろうな!を体験できる作品。いや、実際初音ミクのコンサートはあるんですけど、一応平面じゃないですか。VRでは立体化されたミクさんのコンサートを観覧できる。という夢が叶う系。デモ版なので最後にちょろっと音ゲーテイストがありましたが、これもディスプレイでやっているのとは違って迫力がありますね。こんな広い視界での音ゲーに興味が湧きました。
総合点:60点
デモとしては1曲再生だけですが、コンサート会場にいる雰囲気。音ゲーとしての可能性を感じる事が出来て興味深いコンテンツでした。
VR度:50点
VRという観点で見ると大したことはありません。立体の初音ミクが目の前にいる。という体感を楽しめるかどうか。ですね。どっちかというとAR的な楽しみに近い気がしました。
酔いにくさ:100点
酔う要素はなかったですね。
<有料コンテンツ>
■KITCHEN
ほんの数分しかないデモコンテンツです。でも100円の価値は十二分にあります。たった100円です。みんな買いましょう。とにかく事前知識なしで体感してみて欲しい。
総合点:100点
この短い時間でVRの可能性をこんなに感じる事が出来るとは思いませんでした。いや、ほんと凄いです。これを体験すると、とてもこの製品版をプレイできる気がしません。怖すぎて。
VR度:100点
これが仮想現実か!という事を強いインパクトで教えてくれる作品。怖すぎ。
酔いにくさ:100点
このデモコンテンツ自体は酔いません。でもバイオハザード製品版になったらどうなんでしょう?結構酔う気もしますね。
■Until Dawn Rush of Blood
現状まともに買ってみた唯一の作品です。ホラー作品ですが、バイオハザード的なものではなくテーマパークにあるライド型のアトラクションそのものです。トロッコに乗ってレールの上を進んでいき、敵が出て来たらシューティングする。という実際によくテーマパークにあるアレです。ただジェットコースターみたいなシーンもあり、本当に胃が浮く錯覚を覚えます。
総合点:70点
ライドしている感じが本当に味わえます。家にいながらUSJに行った気分が味わえるという意味ではとてもいい。だってこんなゲーム今までなかったもの。でもシューティングは退屈だし、物語の可能性も感じません。ほかのステージでもっと面白くなるのかしら。
VR度:70点
ジェットコースター的部分は本当に体が浮いたり、傾くイメージを錯覚します。まるで椅子が本当に動いてるんじゃないかと。たまにゾンビ達が真横に立ってたりして思わず「うわっ!」とのけ反る事もしばしば。ほかのステージも遊んでみたらもっと楽しいVR体験があるかもしれません。これからやってみます。
酔いにくさ:50点
ジェットコースター部分ではぼちぼち酔います。あんまり続くと嫌だなぁ。
という事で、購入3日でプレイしたコンテンツ類をどどっと独断と偏見で点数つけてみました。
デモが多いとは言え、無料でこれだけ最初からコンテンツが充実しているのはいいですね。最後は有料2つでしたがそれでも2つで2000円ちょいしかしないのでお得だと思います。