今まで4K解像度のPS5やXbox SXと同様に2K解像度(1080p)のNintendo Switchもプレイしていますが、これまでは特に解像感に不満は感じる事はありませんでした。ところが我が家のテレビを83インチにサイズアップしたところ「あれ?Switchだけ映像ボケてない?」と解像度の甘さが気になるようになってしまいました。
PhotoFast の 4K Gamer Pro
もちろんSwitchのソフト自体が1080pで製作されているので(ゲームによっては720p以下のものも)PS5やXboxSXのようにピュア4Kに変える事はできません。でも、アプコンを使う事でこの輪郭の甘いボケた感じは改善させる事が可能です。
そこで導入したのがこちら「4K Gamer Pro」です。
このアダプタはHDMI接続されたコンテンツを4Kにアプコンしてくれる商品なのでSwitchだけでなく、PS4やWiiUその他ストリーミングコンテンツなどもアップコンバートしてくれます。
同梱物はデバイス本体と接続するための延長ケーブルと電源供給用のTypa-C to Aケーブルです。別でUSBから電源供給が必要なんですね。
お尻の部分です。HDMI OUTからディスプレイに接続。POWERはUSB給電出来るところに接続しましょう。
こんな形でゲーム機とディスプレイ側の間に挟み込む形ですね。
効果は3段階
アプコンの効果は3段階あり、オフ状態と合わせて4モードの切り替えになります。
まずオフの状態の時はランプが消灯しています。信号をパススルーしますので本アダプタを接続していない状態と同じです。
一度ランプを押し込むと「LOW」弱く光ります
もう一度押し込むと「MIDDLE」やや光が強くなります。
更に押し込むと「HIGH」光も一番強くなります。
もう一度押すと「オフ」に戻ります。好みのアプコンの強さにセットしておきましょう。
アプコン能力を検証
マリオカート8デラックスで効果をチェックしてみましょう。
こちらがオフの状態
マリオのカート部分を拡大してみましょう。
そして「LOW」ややカリっとしたのが分かりますでしょうか。
マリオ部分を拡大するとマリオの顔やカートのフロント部分の解像感が上がっています。
3つ目は「MIDDLE」この辺りまでくると4Kゲーム機といっても良いくらいの解像感になります。
マリオ部分を拡大すると逆にジャギーが出始めるくらいにカリカリになっています。
最後は「HIGH」写真では分かりづらいですが周囲に飛んでいる白い点々がめちゃくちゃハッキリ見えるようになります。
マリオ拡大部ではジャギーが目立ってきて少しやりすぎかな?という印象も。
さてここからはマリオ拡大部を更にフォーカスして見ていきたいと思います。先ほどの4枚を並べてみます。
マリオの顔とフロントの「?」マーク部分を更に拡大してみましょう。こう見ると4段階全て解像感が違っているのがよく分かると思います。(クリックで拡大します)
比べてみると「オフ」は明らかにボヤけています。でもこれはこれで古き良きゲーム機の印象で、輪郭を甘くする事で逆に立体感を感じる絵作りになっています。LOWはそこから輪郭を強調し、MIDDLEで解像感をグッと引き上げ、「HIGH」に至ってはもう一歩で破綻するくらいまでカリカリにシャープさを高めている印象になります。
実際プレイしてみるとどうか?というとテレビの視聴距離がそこそこありますので「MIDDLE」くらいの解像感の方がちょうどよく、ジャギーなどのノイズ感も許容できるバランスでした。実際のプレイは「MIDDLE」で楽しんでいきたいと思います。
接続構成
我が家の場合はゲーム機とテレビを直接繋いでいる訳ではなくAVアンプが間に挟まっています。またHue Syncのライトも使っていますので実はこんな接続構成になりました。
このように様々なHDMI機器の間に挟まってもきちんとアプコンは動作しますので環境に合わせて接続箇所を決めても良いんじゃないかと思います。
また、本機は黒色の「4K Gamer Pro」という商品ですが似た名称の「4K Gamer+」という赤色のアダプタもあります。実は4K Gamer Proはこの「4K Gamer+」の後継上位版のような位置づけのようです。
性能的には「Pro」の方が上だと思いますが、価格や入手しやすさでは断然「+」です。もし興味がある方は手に入りやすい「+」も選択肢に入れて見ても良いかもしれませんね。