スマートフォン

Xperia アンバサダーミーティング #6 まとめ

最後に、今回のイベントで再確認したポイントやその他自分なりのXperia Z3の評価をまとめてみたいと思います。

そもそもSONYは、オーディオ(WALKMAN)もカメラ(α、NEX、CyberShot)もパソコン(VAIO)もゲーム(PS、VITA)もディスプレイ(BRAVIA)も、全方位で専門のノウハウを持つメーカーです。スマートフォンを作っているメーカーは無数にありますが、ここまで全てを網羅できるのはSONYだけです。これは凄い事です。

そしてデザインにも思想にもSONYらしさを随所にちりばめられて生み出されたのが、今のXperia Zシリーズだと思います。

●タッチレスポンスについて
イベントで触る事が出来た実機はネットワークに繋がっていなかった為、後日量販店でネットワークに繋がったZ3も触ってみました。実はブラウジングの際のタッチレスポンスが調べたかったからです。以前ベンチマークを掲載した際、Z3のタッチレスポンスは80msらしい。と書きました。ところが実際にレスポンスを体感してみると、ちょっとイメージしているよりモッサリしていました。

最新モデルで並べるなら、まずiPhone6(6Plus)、GALAXY(S5、Note Edgeなど)の両シリーズが圧倒的にレスポンスが良いです。60~70msというのは本当な気がします。そして大きく差が開いて、Xperia Z3、htc、isai、Arrows、AQUOSなどが続くのですがこの第2グループはほとんど差がありません。体感的には100msくらいに感じます。ただ、ピンチ操作などでの安定感ではAQUOSは少し落ちる印象でした。

Xperia Z3がiPhone6やGALAXYと肩を並べられなかったのは残念ですが、現時点において大きな不満を感じるレベルではありません。Z5くらいでは是非追いついて欲しいですね。

●機能を振り返って
・カメラ機能は、画質を追求したというよりは、スマホカメラのあるべき姿を追求している感じがして好感が持てます。
・オーディオ機能については、S-Masterが搭載されればまた一つ大きなステップアップが出来る気がします。
・ディスプレイは省電力化も図られて、より鮮やかになっているのは素晴らしいですね。色温度が高めに振られるのは鮮やかさの裏返しなんでしょうか。またこれは「SONY色」と言っていいと思うんですが、赤が紅系ではなくピンクっぽく色付けされるのはあまり好きではありません。
・各スマート機能(画面回転、着信、消灯)や本体四隅が樹脂になっているといった、地味ながら細やかな心配りは本当に素晴らしいですね。
・フロントステレオスピーカーも継続するだけでなく、更に質に拘っているのが「フロントステレオスピーカー信者」な私としては嬉しい限りです。
・これだけ詰め込みながら、薄く、軽く、そしてスタイリッシュな筐体に仕上げてくるのはSONYらしさだと思います。

昔のSONYは徹底したデザイン追求の為には実用性も犠牲にする。あるいは、誰にも負けない派手で尖った機能には目を向けるが、些細な気遣いはしないという、ある種「若い感性」に溢れていた気がします。Xperia Zシリーズもフラグシップとしてその尖った面が十分に発揮されているのですが、一方で先に挙げたような細やかさや実用性にも目が配られるようになったZ3は本当に魅力的です。

といいつつ、4K動画が5分で落ちる。といった暴走気味なところもまた、古きよきSONYな感じもしますね(笑)

●最後に
既に私はXperia Z3を予約しているので早く所有して色々検証するのが楽しみです。年末頃にはSmartWatch3も連携していると思うと、これまた楽しみで仕方ありません。

しかしながら、Xperiaの弱点は良くも悪くも「Android OSの上に成り立っている」という点にあります。

OSそのものが汎用的なもので縛られているとイノベーションを起こすことは出来ません。そのOSの範疇で出来る事の中で最高のクオリティを目指すことはできますが、その範疇を超えるものを作る事はなかなか難しいものです。だから、既にOSで制御可能な「カメラ」や「メディアプレイヤー」などそういった中で一番を目指す事になります。

イノベーションを起こせるのはOSメーカーになるんでしょうが、Googleは「汎用OS」としてAndroidを進化させてきている為に、それも容易ではありません。

やはり本当の意味でイノベーションを起こせるのは現状Appleしかない。という気がしています。あるいはスマートフォンという枠組みを打ちこわし、新たなステージを作り出すことが出来るのもやはりApple的な思想が一番近いんじゃないかと思います。そういった意味では、Appleにはまだまだ頑張って夢を見させて欲しいと思っています。

でも、現時点で最高のスマートフォンは?と聞かれたら「iPhone」ではなく「Xperia Z3」だと答えます。もちろん人それぞれ答えは違うと思いますが、私の視点、私のニーズからは、Xperia Z3以外の選択肢は一つもありません。

最後の最後で関係ない方向に話が飛びましたが「Xperia アンバサダーミーティング」はとても楽しいイベントでした。仕事に疲れた平日の夜にいい癒しになったと思います。主催者並びにスタッフの皆様、誠にありがとうございました。開始が遅れたり、全般的にゆるーいだるーい感じのイベントでしたが、まぁ、これはこれで堅苦しくなくアットホームな感じで嫌いじゃありません。でもだったら、もっとアットホームな感じに振り幅を大きくして、アンバサダーの皆さんとの距離感を近く出来る雰囲気も作って頂けたら良かったですね。次回は是非そんな感じでお願いします(笑)

オススメ記事

1

ロボット掃除機の進化が目覚ましく注目を浴びていますが、実は自分で操作するスティックリーナータイプもグングン進化を遂げています。今回はその中でも最先端となる4way水拭き掃除機「H12 Dual」をレビ ...

2

Galaxy Z Fold3からGalaxy Z Fold5へ移行して確認したいのはやっぱりカメラ性能です。特に写真の画質がどのくらい変わったのか?は検証しないわけにはいきません。 スペック上の進化 ...

3

パナソニック史上「最強のUHD プレイヤー」であり且つ「最強のBlu-rayレコーダー」と呼ばれる「DMR-ZR1」を購入しました。 私が購入に至った理由は公式サイトや様々なWebサイトで語られている ...

4

ついに買ってしまいました。ずっと欲しい欲しいと思っていて二の足を踏んでいた「Philips Hue Play HDMI Sync Box」とその仲間たち。しっかりレビューしていきたいと思います。 Ph ...

-スマートフォン