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Galaxy Fold レビュー5 ~Note9とカメラ比較~

今回はGalaxy Foldのカメラ画質を見てみたいと思います。

折り畳みという特殊なギミックを搭載しつつ、カメラ画質はどこまでクオリティを保てているかGalaxy Note9と比較してみたいと思います。

基本的にGalaxy FoldのカメラスペックはS10+やNote10+と一緒。Note9より一世代新しいものになりメインカメラには超広角レンズが搭載されました。またFoldに限ってインカメラが2か所にあるというのがトリッキーですね。

Galaxy Foldの撮影例

まずはいくつかFoldでの撮影例を見てみましょう。

晴天の池袋です

光学2倍で撮影するとこのくらいの画角に。光学なので基本的に画質劣化はないですね。

次に超広角です。これは圧倒的に広いですね。雄大に撮りたい、広くとりたいという時には活躍しそうです。

夜のユニクロ。ナイトモードです。

こちらも超広角で。ナイトモード×超広角というのもアリのようです。ただ、超広角レンズは通常の広角レンズよりf値が高いのでノイズが乗りやすくなるかもしれません。このくらいの写真なら気になりませんね。

もう一枚ナイトモードを。

こちらも超広角で。ナイトモードでの超広角も十分使い物になる印象

撮影のしやすさ

ちなみにFoldのカメラは閉じた状態の時が圧倒的に撮影しやすいです。グリップ感、安定性などコンデジに近い持ち心地があります。

一方、細かい部分を確認しながら撮影したい時には広げればミニタブレットサイズで確認しながら撮影可能。タブレットは結構低画質なものが多いですが、Foldはタブレットサイズにしてももちろんフルスペックの高画質撮影が可能です。この2Wayの使い分けは他にはないくらい写真撮影にフィットしていると思います。

主要なモードでGalaxy Note9と比較

さてそれではここからはGalaxy Note9と比較しながら見ていきましょう。

まず先ほどの昼の池袋から

ここではNote9とFoldの差はほとんど感じられませんでした。Note9の方がやや明るく撮れている気がします。特にデジタル10倍では色味も精細感もNote9の方が上の印象です。

広角と超広角に絞って拡大してみましょう

広角同士の比較だとFoldの方が黒潰れが少なくコントラストをしっかり描けてい感じです。さすがに超広角は画素数が多いとはいえそれ以上に広く撮影しているので同部分を同じ見え方にすると拡大率が高くなりすぎて劣化して見えますね。

ナイトモードも比較してみたいと思います。

こちらもFoldの方がやや明るく撮れています。

中央近くを拡大してみましょう

超広角は仕方ないとしても、広角での比較でもFoldの方が明るく鮮明ですね。ナイトモードでは明らかな世代差が出てきているようです。

もう一枚ナイトモードを見てみましょう

やっぱりナイトモードではFoldの方がやや明るく撮れます。

拡大してみましょう

Foldの方が明るく撮れていますが、精細さや色味は大差ないように思います。見方によってはNote9の方がやや引き締まって見えますね。

次は屋内にて

Note9は光の反射が白飛びしていますが、全体的に色乗りもいいですね。Foldの方が落ち着いた雰囲気になってしまっています。

次はGalaxyシリーズが得意としている食事モード

Foldの方がやや明るいものの、Note9の方が濃く艶っぽく描けているように思えます。

次はライブフォーカス(背景ボケ)

Foldの世代では超広角でもライブフォーカスが効きます。これはいいですね。これまでライブフォーカスは望遠側の画角になっていたので結構物理的に離れないと使えませんでした。Fold世代では「撮りたい」と思ったその場所で思った通りの背景ボケ写真が撮れそうです。輪郭のくりぬきも相変わらず優秀でストローの細かい部分もしっかり抜かれています。

もう一枚ライブフォーカスを

徐々に遠ざかるオブジェクトを自然な感じでボケさせていると思います。超広角でもしっかり撮れていますね。これは使いやすいと思います。

さてここからは更に暗所を追い込んでいきましょう

近所の公園で回りが真っ暗になってから

人の表情もほとんど見えない状況での撮影。Galaxy Note9の頃からこの辺りは周りのスマホと比べてもかなり優秀でしたがFoldはもう一歩明るさを強化したような映り。色の再現もまずまずですね。

我が家定番の「ほぼ真っ暗」という状態での撮影テスト

ここもNote9のナイトモードは本当に凄いと思っていたんですが、Foldはもう一枚上を行ってくれました。

明るさ、色の再現性、精細感、どれをとってもFoldの方が描けていますね。

では最後にインカメラもチェックしてみましょう。

インカメラは閉じた状態のサブディスプレイにある1000万画素カメラと、開いた内側にノッチとしてある1000万+800万画素の2か所あります。それぞれサブ(外)、サブ(内)として比較してみたいと思います。

一部拡大

思ったより違うもんですね。画素数は同じながら開いた内側のカメラの方が明らかに精細です。もちろんメインカメラは断トツですが。

もう一枚やや遠くを撮影

一部拡大

やっぱり明らかに違います。精細に撮りたいならインカメラは内側を使うべきですね。今回は載せませんが、これは間近で自撮りした時も同じでした。外側のインカメラ(矛盾(笑))より内側のインカメラの方が精細に撮影可能です。肌の色味などはそんなに違いを感じませんでした。

まとめ

幾つかのシーンで撮影比較をしてみました。ポイントを整理します。

撮影しやすさ

Foldはある意味革命的です。閉じた状態だとコンデジ感覚のグリップ感で撮影が可能。もちろんアウト、インともに。開いた状態だと大きな画面で細かく確認しながら撮影可能。もちろんアウト、インともに。いずれもスマホとしてはやや重いのが辛いかな。コンデジだと思えば普通ですが(笑)

画質

昼間:Note9とFoldではほとんど映りに違いがない。

ナイト:Foldの方が明るく撮れる。暗くなるほど違いは明確に。精細感も概ねFoldの方が上。

屋内/食事:ちょっと淡白な画質になったような。Note9世代の方が艶っぽかったが、元々他のスマホと比べても演出が強かったのでナチュラルになった印象。

ライブフォーカス:Note9世代同様優秀。超広角でも使えるようになったので利用シーンが広がりそう。

広角:迫力ある写真撮影が出来てGood。夜は明るさがやや足りないものの繁華街などの明るさがあれば十分。

インカメラ:インカメラは広げた内側の方が明らかに高画質。ただ撮影しやすいのは閉じた状態のまま。これ内側のカメラを閉じた方に付けられなかったのかな・・・

結論:形状的にはスマホカメラの革命とも言えます。閉じた状態で撮影している時の「カメラ」感が凄い。基本画質はNote9世代と比べてそこまで違いを感じないものの、超広角、ライブフォーカス、ナイトモードなどでは世代の進化を感じます。

~おまけ~

気になった点が2つ。Fold世代では静止画の解像度を変えられなくなっているみたいです。Note9世代までは変えられたのでちょっと残念。また自撮りモードは普通左右が反転して保存されるんですが、これを通常保存にするための設定がオンオフ逆になっている気がします。別に困らないけども。

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