さてGalaxy Foldを使い始めて5日目。徐々に使用感覚も掴んできました。
掴んだところで「掴み心地」を皆さんにもお伝えしたいと思います。
閉じた状態
まず何よりも最高なのは閉じた状態の握りやすさ。この安心感。
スマホ2台分の厚み(17.1mm)がありますが、幅はわずか62.8mm。これがちょうどいい握り心地なんですよ。
これまで使っていたGalaxy Note9は横幅76.4mm。ケースも付けているのでホントにキツイ。
iPhone 11 Pro MAXなんて77.8mmもあるみたいなのでホントに限界じゃないでしょうか。
で、横幅がギリギリだと握りづらいだけじゃなく逆サイドのアイコンがタップできない!という事態が起こります。
仕方なく浮かせて持ったりとちょっと落っことしそうになりながら操作する事になります。
なので私は親指の届く範囲に全てのフォルダを配置して、複数階層化してたんですよね。
でもFoldだとご覧のとおり鬼門の右下だって楽々届いちゃう。しかも握りの安定感は抜群なまま。
LINE、SNS、メールなどの確認。その他通知チェックなど、わざわざ大画面じゃなくていいようなものはFoldのおかげで本当に快適になりました。
開いた状態
次に開いた状態です。実は開いた状態(117.9mm)も握れるんです。私は手がそこまで大きくなくパーに開いて親指から小指の先端まで20cmいかないくらいですが、それでもこんな感じで握れます。
ちなみにiPad mini(134.8mm)を握るとこんな感じ。これはさすがにギリギリ。
Foldでもさすがに片手操作はキツイですね。持ち替えてこんな感じで浮かさないといけないので電車の中で立ったままとかだと危険です。
寝っ転がりながら片手で持って、もう一方の手で操作する。なんて時には片手持ちをしますし、ソファに座っている時も結構片手で持ってる事が多いですが、実は持ちづらさよりも重さの方が先に来ます。
Foldはタブレットだと思えば十分に軽いんですが、スマホだと思うと重いです。特に閉じた状態だと鈍器です。ドンドン鈍器。
スマホの大きさの流れ
①前回の記事でもスマホはどんどん大型化してきていると書きました。MMOなどの情報量の多いゲーム。高精細な動画コンテンツ。電子書籍などを楽しむにはやっぱり大きい画面の方が楽しめます。
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②一方で、人の手は大きくなりません。どこかに人が持てるサイズと、コンテンツの表示サイズの妥協点が来ます。だから、大型化と同時にベゼルレス化も進んだんですね。ギリギリ持てる範囲でどこまで大きく出来るか。
↓
③そしてそれも限界に来たので次は「縦長」の方向に大きさを進めています。でも、縦に長くなっても電子書籍や動画のアスペクト比が変わらなければそこは黒帯になるだけの無駄な領域です。(特に電子書籍は単ページでも見開きでも4:3のアスペクト比が最高です)スマホはここで行き詰りました。
・コンテンツはどんどんリッチになっていく
・それに合わせて大型化を進めた
・人間の手は大きくならない
・ギリギリまでベゼルレス化して限界が来たので、縦に伸ばし始めたがコンテンツの表示領域は増えない。
という状況で、次の一手は何か?と考えると「持ち運び時は握りやすく」「リッチなコンテンツを楽しむときは大画面化」に可変するしかない訳です。
そもそも私自身がGalaxy Note9で「ああ、もっと画面が大きければなぁ」「でもこれ以上幅広げられたら持てなくなるなぁ」というジレンマを感じていたので、Samsungが折り畳みスマホに進むのはとても自然に感じました。
今の折り畳みスマホを見て「もうやる事がなくなったからキワモノに走っている」とか「テクノロジーの無駄遣いで実用性がない」とか言う人たちもいますが、私は「うん!俺も折り畳みしかないと思ってたんだよ!」と素直に納得したタイプ。
そして、今回4:3というアスペクト比、パタっと折り畳める谷折り型で出てきた時には「拡張する事で何が出来るようになるのか」「どんな風に使って欲しいのか」を鮮明にイメージ出来て「やばい。これは完全に計算ずくだ」と感心しかありませんでした。
以下の電子書籍閲覧写真は前回の記事からの抜粋ですが、もう完璧なアスペクト比だと思いませんか?これ。今まではポケットに入れて持ち運ぶ事を前提としないタブレットに任されていた領域です。私は縦長化していくスマホの短絡的な発想に対して、この環境を持たせた事こそブレイクスルーだと感じました。
おまけ
ちなみに長辺側を持とうとするとこんな感じ。画面を立てられません(笑)
バスケットボールを片手で持てるような人なら長辺側でも片手持ちいけそうですね。