さて、Galaxy Foldについて色々レビューしたいことはありますが、あれこれ分析的に見るより「まずは楽しい!」ってところを今回はお伝えしたいと思います。
Galaxy Foldだからいい!という素敵なところをいくつか。
音楽を楽しむ
Foldは折り畳むことが出来るので途中で止めればそのまま立てる事ができます。
この状態で音楽を再生させるのが心地いいんですよ。スピーカーは上下についていて上のスピーカーから音が広がる感じ。
あるいは横画面で置くのもいいですね。こうするとスピーカーが左右になり更に音が広がる感じ。ちょっとおしゃれな据え置きプレイヤーって感じがします。
肝心の音質はどうなんだ!ってところですが、Galaxy Note9と比較してみました。Note9もアトモス対応で音質には拘っています。いくつか他のスマホとも比較しましたがNote9はトップレベルの音。
それと比べてFoldは、より音質がクリア(比較するとNote9は籠る)、そして音圧レベルが高い(Note9のMAX音量がFoldだと80%程度)と、音のレベルも非常に高い事が分かりました。
もちろん所詮スマホ。と言えばそこまでですが、ちょっと音楽を流しておくくらいなら十分なプレイヤーと言えるんじゃないでしょうか。
イヤホンで聴くなら、これまたFoldには標準で市場価格1.7万円くらいするGalaxy Budsが付いてきます。イヤホンをケースから出すだけで自動的にセットアップが開始され専用セットアップ画面に遷移します。イヤホンは最初から充電100%でした。
そのままサブディスプレイで再生すればコンパクトなプレイヤー操作ができます。携帯DAPとして使うならこれがベストですね
そしてFoldにはワイヤレスパワーシェアと呼ばれる、ワイヤレスリバース充電機能が付いています。イヤホンはケースに入れていれば充電されますが、ケースの充電もなくなった場合はスマホの上にポンと置けば、スマホの電力をシェアしてイヤホンケースを充電してくれるんです。
電子書籍を楽しむ
GalaxyNote9は比較的大型なスマホです。6.4インチで、iPhoneで言えばPro MAX相当。それでも電子書籍となるとなかなか厳しく横画面見開きだと小さすぎるので、仕方なく縦向きで単ページ閲覧をしてきました。
これがFoldなら横向き見開きでほぼ同じサイズで表示が出来るんです。もう基本見開きでおっけー。素晴らしい。
これがどのくらい凄いかというと、iPad miniを同じく横向き見開き表示した時とかなり近いレベルなんです。まさにタブレット。
それでいて本体サイズはiPad miniより一回り小さくてとても携帯性が高い。もちろん重量もiPad miniより軽い。
3台並べるとこんな感じです。Note9はインチ数こそ大きいですがアスペクト比が電子書籍とアンマッチなのでインチサイズの印象よりぐっと小さくなっちゃうんですよね。その点Foldは電子書籍に完璧なアスペクト比で最大限画面を活かせています。
雑誌系は見開きで広く閲覧できて最高ですね。
マンガ系ももちろん見開きが快適です。
かなり文字が細かい読み物系の雑誌なんかは敢えて縦画面単ページにして読むのがいいと思います。さすがにこのサイズを見開きで読むのは厳しいので、単ページにすれば拡大しなくても読めそう。
更には、小説や専門書など活字オンリーの書籍は縦持ちでやや折り曲げてやると、まさに文庫本を読む感じで閲覧できます。片手で持つことも出来ますし、読み終わったらパタっと閉じてポケットに入れる。めっちゃくちゃスマートじゃないですか。
電子書籍を読む方は本当にFoldはお勧めです。いわゆる小型の電子書籍デバイスと同等の情報量を持ち、折り畳めばポケットに入る。私は楽天マガジンを愛用していますがFoldのおかげでますます捗りそうです。
ゲームを楽しむ
SD855×12GBメモリというスペックですからゲームもサクサク動きます。
サブディスプレイだって同じスペックで十分綺麗ですから、マリオカートツアーなんてサブディスプレイを使った片手プレイでさくっと楽しめちゃう。
もちろん広げれば大画面でプレイ可能。Call of Dutyなんかはこのサイズだと迫力が違います。
ゲームによってはマルチウインドウにも対応しています。例えば画面の6割くらいの領域でドラクエを立ち上げ、右上にYoutube。右下にTwitterを配置する。なんて使い方も可能。これゲームとYoutubeが同時に動くだけじゃなく音も両方鳴ってるんです。究極の「ながらゲーム」ですね。もちろん使い方は色々。攻略サイトを常に右に表示しておく。なんてのもいいですね。
横画面でも同じような配置でプレイする事が出来ます。こちらはTEPPEN。
ただマルチウインドウに対応しているゲームがまだまだ少ないですね。無理やり起動させてしまえば何とかなる気もしますのでS8やNote9で試していた強制マルチ起動と強制マルチタスク(完全同時に複数ゲームを動かす)をFoldでも導入できるのであればもっと遊べそうです。
PS4リモートプレイを試す
PS4と接続してリモートでプレイする機能ももちろんFoldでも使えます。このサイズでのリモートプレイはさすがの迫力です。
縦持ちにすると画面上部にゲーム画面が配置されますが、これだって6インチ超のスマホを横持ちしたくらいのサイズがあります。このレイアウトで十分楽しめる気がします。
動画コンテンツを楽しむ
この縦持ちでも大型スマホレベルの映像が楽しめる。っていうのが意外と凄い訳です。
こんな感じで、十分な大きさの映像と、下段にはメニュー操作が出来るのでとにかく快適。
Youtubeもそうですね。スマホの時は検索は縦画面で。じっくり見るなら横向き最大化で。とクルクル回転させてましたが、Foldの場合大体の動画はもう縦持ちだけで観ちゃってます。
HDR対応の動画だと画面の色味も変わりHDRモードに。ぐっと黒も沈み込み、鮮やかな映像になります。
最大化するとノッチが邪魔ですが、これはノッチ以外の領域にやや縮小するか選択できます。
最後にマルチウインドウでの動画アプリ表示を見てみましょう。Amazonプライムビデオ、AbemaTV、TVerの3アプリ同時再生です。GalaxyFoldならこんな事も出来ちゃうんです。
ということでFoldで楽しむ音楽、書籍、ゲーム、動画などを紹介しました。
どれもタブレット級の大きさだから楽しさが増す事。更には縦画面やサブディスプレイ、マルチウインドウなどの多彩さが素晴らしい事。そして最後は折り畳んでポケットにしまえる抜群のフットワーク。正直Samsungはなんていう神デバイスを作ってしまったんだろう。と感動しています。
最近のスマホはどんどん縦長になっています。でも書籍や動画は4:3だったり16:9だったりするものも多くて、長くなるほど実は領域を活かせなくなってるんですよね。しっかりとした横幅を持たせる事が大事なんですがそうするとスマホではなくタブレットになってしまう。そのジレンマを解決する唯一の方法が「折り畳み」な訳です。私はこの進化は辿り着くべくして辿り着いた。と思っています。
そして皆さん。振り返ってみて下さい。実機写真も沢山貼りましたが「中央にあるはずの折り目」が全く見えない事に気づきましたか?これ一切加工してません。
そうなんです。中央の折り目は普通の室内だとほとんど見えなくなるんですよ。これがまた驚きでした。もちろん全く見えなくなるわけではありません。個人の感覚にもよりますが私の感覚ではほとんど気にならなくなります。