ベルギー本社からちょっ早で到着したAuro-3D デモディスク2枚ですが、どちらも非常にコスパの良いディスクでした。まず今回はこれまで入手が非常に困難だったVol.1 2014年版を紹介しましょう。
トップメニュー
ディスクを起動するとこちらのトップメニューが開きます。
選択できるメニューは6つ
・MOVIES
・MUSIC
・AMBIENCES
・SHOP LOOP
・TEST SIGNALS
・AURO-3D DEMO
順番に内容を見てみましょう。
MOVIES
MOVIESでは8つのAuro-3Dサラウンド体験ができます。CGアニメや実写映画、イルカの海中動画などですね。
作品を選ぶとこのような形でタイトルや何チャンネルのサラウンドか表示されます。
その後、動画に移り大体1作品3分程度のサラウンド効果が楽しめるシーンの抜粋。という感じ。
MOVIESは本当に「デモ」という感じで、映画でのサラウンド感を確認するためのコンテンツですね。
MUSIC
本ディスクの本命コンテンツはこれ。MUSICです。
合計15曲を全てフルで楽しめます。オーケストラあり、JAZZあり、ポップスありバラエティに富んだ15曲。1曲あたり3分~8分ほどでちゃんと1曲丸々楽しめるのでAuro-3D オムニバスアルバムと言った形。
作品を選ぶとMOVIESと同じく楽曲のタイトルと何チャンネルのサラウンドかが表示されます。基本的にはこの画面を見ながら音楽を聴く形。余計な情報がなく音に集中できます。
幾つかの楽曲では動画も流れ、ミュージックビデオのように楽しむことが出来ます。これもいいですね!
AMBIENCES
次は変わり種。AMBIENCESです。作品は3つ。「街の雑踏」「森の小道を通り抜けるトラック」そして「花火」です。まさに環境音がこれでもかというくらい細やかにサラウンドを感じさせてくれます。
街の雑踏ではこのタイトル画面のまま。眼を閉じるとまさにこの街の中心に立っているような音響効果を味わう事が出来ます。ある種サラウンド体験の真骨頂かもしれません。
花火は映像も付いています。花火の「ドーン」という音がハイトスピーカーから聴こえ、遥か遠くで花火が開いた感覚を味わう事が出来ます。高さの表現が見事ですね。
SHOP LOOP
SHOP LOOPはその名のとおり店頭でAuro-3Dデモを流しておくためのモード。
今まで紹介したMOVIEなどが更にダイジェスト的に繋ぎ合わされて繰り返しループするAuro-3Dデモコンテンツとなっています。
TEST SIGNALS
TEST SIGNALSはテストトーン集です。2ページにわたって様々なテスト音声をチャンネルごとに流すことが出来ます。
チャンネルごとの出力チェックがここで可能です。
AURO-3D DEMO
最後はAURO-3D DEMO
最後のコンテンツですが、実は最初に再生すべきコンテンツだと思います。Auro-3Dについての解説と実験的な音声動画が続きます。
例えばこちらのシーンでは先ほどの街の雑踏のサラウンドを再現し、LOWER LAYER(下のスピーカー)だけ再生してみたり、HEIGHT LAYER(ハイトスピーカー)だけ再生したりして、どのように高低のサラウンド効果が表現されているか確かめる事が出来ます。
下のスピーカーだけを鳴らした後に、ハイトスピーカーも追加した時の立体感の増し方が如実に分かってとても面白いです。これを体験すると「ハイトスピーカー必須じゃん!」とまんまと狙いに乗せられてしまいます(笑)
最後にはジェット機が前方から後方に飛び去るシーン、ヘリコプターが後方から前方に飛んでいくシーンが流れます。
もうここの上空を飛んでいく感じが本当に凄い。凄すぎて思わず天井を見てしまいますが、実際に天井を見てもその上を飛んでいるとしか思えない音が鳴っています。
我が家ではトップスピーカーはなく、フロントハイトとリアハイトだけで前後の繋がりを表現していますがそれでもほぼ真上を通り過ぎていく音が再現出来ていると思います。ここにトップスピーカーがプラスされたら完璧なんでしょうね。
いや、イマーシブサウンドを体験するならこのシーンだけでも観るべきかなと思います。真上を見上げてもその上から音が鳴っている感覚は下レイヤーのスピーカーだけでは絶対に表現できないサラウンド効果だと思います。
まとめ
以上がAURO-3D デモディスク Vol.1の全メニューとなります。
AURO-3D DEMOやAMBIENCESで実験的なAURO-3Dを一度体験したら、後はMUSICを堪能しましょう。1曲5分だとしても15曲で75分です。これが1枚換算2000円で買えるとするなら絶対持っておくべきAURO-3D音楽ディスクだと言えます。
次回はVol.2についてご紹介したいと思います。